狙うはビッグママ! プリを征するビッグセオリーとは?
春モードを迎えたマザーレイク・琵琶湖は、連日ビッグサイズの釣果が目立ってきた。
とはいえ、釣れているのはごく一部で状況は日替わり。狙い通りに納得いくサイズを獲るとなると、非常に難しいのがこの季節。
そこで、ビッグセオリーvol.5では、奥田のプリメス攻略に絞り込んだ展開に密着。
春=暖かい気候が理想だが、天候が安定せずに荒れる日が多いのも春シーズンの特徴。
進行すれば早いが、水中は思っている以上にスローテンポな状況のままということも多い。
その中で奥田が用意した展開は、シャロー、ミドル、ディープでメスを食わせるアプローチ。
状況変化で差してくる個体はオスが多いのも特徴だが、その中でビッグサイズのプリメスも差してくる。
そんなメスを狙ううえでNGなのが、冷たい風。
魚を浮かせる気温上昇&水温上昇を促す暖かさは必要不可欠だが、ロケ時は荒れ日予報で冷たい風が朝から吹き付ける状態。
狙いドコロが限られる中で、シャロー、ミドル、ディープを転々とチェックして魚の動くタイミングを虎視眈々と狙い澄ます。
最初は西岸展開で魚の動きを見るが、天候は真冬! 魚の動きも冬と変わらず、このままではノーシンカーが王道。
今回の狙いは1本、プリのビッグママ。いろいろ策を講じる中で、吹き荒れる風が予想に反して止みはじめる。
そこで一気に展開を東岸に変える。
シャローは魚がいない。ミドルはディープから動いた魚が一時的に立ち止まるマンメイドにステイ。
口はなかなか使ってくれないが、バイトトリガーになる要素は「風」!
風が当たるミドルレンジのマンメイドで放ったのが「スイムジグ」で、一撃で食ってきたのはオスの個体45㎝。
奥田の経験上、状況が変わるとすぐに反応しやすいのは春モードで動きだしたオス。
ただ、アプローチが決まるとバイトは丸呑み! これこそ奥田の経験が導きだしたビッグセオリー。
ここから奥田による本気のビッグママ探しが開始! ところが天候は大荒れで、東岸どころか大浦湾内でも釣り続行できず・・・。
予想していた展開は、翌日に持ち越し。
翌日は、魚の動きが見られた北湖東岸・長浜から出船。
独自のセオリー通りにシャローに向かうと、予想は的中! そこから奥田の快進撃がはじまる!!
シャローに差してきたプリメス50㎝UPには、目線より少し上をトレースするハイピッチ系のスイムジグでアプローチ。
キーは波動とピッチ。ビッグママのみが反応する波動とピッチ、強さと弱さを使い分けることで、難攻不落のビッグサイズを連発!!
ビッグベイトを食うまでにはいたらないミドルレンジに溜まるスローなプリメス59㎝は、速めのジグヘッドスイミングによる弱い攻めで攻略。
とどめは風を待つ作戦。荒れはじめた長浜北部にいた時、長浜の中ー南部はベタ凪。
風が吹くのを予想して、一気に南下。
何度か入り直したミドルレンジのマンメイドは、風が当たりはじめてからシャリシャリ系のスイムジグ・スピードシャッド&スピードヘッドで慎重にアプローチ!
風が当たるマンメイドの風下側に放ったキャストで狙い通りに仕留めたのは、問答無用の62㎝・3700g超え!!
狙い通りに食わせるタイミングは一瞬。でも、そこに当て込むことが春のビッグママを獲るためのビッグセオリー!!