本命以外も主役! 多魚種を楽しむロッドを開発
今回のロケで、見慣れないプロトロッドが用意されていた。
そのロッドはグラスソリッドブランクを採用した「サイドワインダーフルソリッドモデル」。
奥村さんいわく、実は10年以上前からほしかったのが、このフルソリッドのグラスロッド。
そこからなかなか作る機会がない状態で、昨年に2024年度のアイテムを・・・となった時、メンバー販売用ロッドのエントリーモデルを作る話があった。
その時に奥村さんが提案して実現したのが、このロッド。
サイドワインダーのエントリーモデルとして生まれたフルソリッドのグラスロッド。
スピニングとベイトの2モデルが用意されていて、エントリーモデルとはいえ今までのサイドワインダーではもちろんなかったロッド。
正式なスペックとして、スピニングロッドはEMGSS-52L→GFSS-51L、ベイトはEMGSB-60ML→GFSB-60MLで決定。
グラスソリッドブランクなので、しなやかで非常に軟らかい。
ともにサイドワインダーのエントリーモデルとして作製。
しっかり曲がって折れにくいソリッドブランクだが実際、奥村さんがこのロッドでやりたかったことは、軽い巻きモノでも、フィネスの食わせのアシストでもない。
バスをはじめとするルアーフィッシングでメインターゲット以外の「外道」といわれる魚を釣りたいのがホンネ!
バスやナマズ、ライギョを狙っているとブルーギルも釣れたりするが、あえてブルーギルを狙ってみると、簡単に釣れない。外道ってそういう存在。
そういったブルーギルなどを釣って楽しめるロッドにしようというのが製作にいたった理由。
最近はギル以外にルアーで狙うケタバス(ハス)ゲームも人気。
軽めのプラグやスプーンなども手軽に扱えて、しっかり曲がって折れにくい。そして魚の引きを楽しめるのが、このフルソリッドロッド。
フレッシュウォーターの魚ばかりじゃなく、海に行けばアジやカサゴ(ガシラ)、ベラやアナハゼなど、いろんな魚も狙えるし、小さな魚でも十分に引きが楽しめる。
こう思ったのも、奥村さんが少し前にナマズを狙ってオカッパリしていた時、持って行ったロッドがヒュージカスタムだったそうな。
水面系などのプラグでグッドサイズが反応してくれれば、それはそれで楽しめる釣り。
そんな奥村さんが巨大魚対応ロッドのヒュージカスタムでナマズ狙いに行った経験談は、ヒュージカスタムでナマズを釣っても竿が曲がらないから引きをまったく楽しめなかったということ。
魚の釣り方はもちろん、掛けた時の引きを楽しみたい釣りには、少々軟らかいロッドが必要だと感じたとのこと。
昨今、なかなか魚が釣れにくくなったといわれるが、そんな時こそ狙える魚を楽しめるのは大事!
魚釣りをゆとりのある娯楽にしましょうというのが奥村さんの考え。
■グラスソリッドロッド開発秘話【デプスニュース15】