Takuitoに久々の帰国と同時に川バス攻略をお願いしてみた
2024年度のバスマスターエリートシリーズ全戦を終え、久々に帰国したタイミングで、たくみづけロケ。
今回の舞台は岐阜県のメジャーフィールド・五三川(ごさんがわ)。
たくみが五三川を訪れたのは、1年ほど前。
今回は帰国して数日後の時差ボケから戻った頃合いに岐阜県まできてもらった。
そのため、もちろん前日チェックの時間もなく、最近の状況も特に拾わないままでロケ本番を迎える形となった。
そこで、Takuito伊藤巧がゼロから魚を探していく過程を普段以上にクローズアップ!
魚を見つけるための探り方。バスフィッシングの基本をリアルに迫ります。
みなさんご存じの通り、五三川で釣りをする場合、遊漁券が必要です。
また、五三川の各エリアに設けられた駐車場「アングラーズパーク」や「ゴサンパーキング」も利用しながら、無理な迷惑駐車や路上駐車は控えましょう。
まず朝イチはゴサンパーキングに車を止め、中上流からチェック。
通りすがりで見た上流側は水質がよろしくなかったことから、ここから下流に向けて歩いていく。
季節的には秋の入り口だが、この日は最高気温35度の予報で、とにかく暑すぎた。
魚はまだ流れを欲していると予想し、川幅が広くなった所と狭くなった所の間から!
川幅が狭くなることで流れは発生しやすくなるのと、広くなれば水深変化もあるため魚をストックしやすくなる。
状況確認のしやすいエリアをまずは素早くサーチしていくことに。
1年ぶりの五三川でまず知りたいのが、現在の魚の状況。
光量が少ない時間帯は水面系で要所のみをチェック。
セレクトしたのはタフバグ。
気になる場所だけをゆっくり流して、次々とサーチ。
朝の状況を知るため、しっかり魚を釣るというよりも、足早に探っていって現段階で魚が濃い場所の状況を特定。
普段はアメリカの広大なフィールドで、状況をつまんでいって魚の居場所を絞り込むため、展開は格段に速い!
たくみのイメージでは、五三川は特に流れが重要!
流れといっても五三川は、上から下に流れる順流もあれば、カレントが止まった時の反動や風による逆流もある。
魚はどういった流れを好んでいるのか、そしてその環境で何を食べているのかを考えることが、正解に近づくための答えとなる。
川幅も様々で、入り組んだ五三川は、歩いていくうちに気づける変化も多い。
ゴサンパーキングからここまではけっこうな距離だが、ある程度のサーチで反応がなければ、それも答え。
水面まででてこない状況を加味して、ここからはクランキングにシフト。
ルアーを少し潜らせることで、いきなり反応!
これがこの日の答えなのか?
ただ、たくみいわく、五三川の魚は回遊性が非常に高いイメージ。
それはプレッシャーの影響だったり、水の動きによるもの。
日によってはボイルだらけの時もあるが、それはその瞬間だけだったりもする。
また、五三川はデカバスも多くなったが、その中でも特デカサイズは大きくエリアを動かないと予想。
五三川で狙いたい魚を大きく分けると、回遊するスクールと、水深のあるエリアから動かないデカバスの2タイプ。
中でも特デカサイズは水深のあるエリアで、待っていればエサも勝手に入ってくる場所を起点に浮いたり沈んだりする。
そういった場所を探しだすべく、あとはその時の釣り方が合っているかどうかも同時にサーチしていく。
この日は想像以上の真夏日で、車の外気温も40度越え。
陽も高くなるにつれて水温も上昇傾向。キーになるのは「水通し」と再確認!
バスが岸沿いから消えた時、やるべきことはコレ
広範囲を歩いてバスが岸沿いにいない場合、考えられることは、浅い所にも泳いでくるが、基本的には一歩手前の深い所にポジションしているということ。
その場合、岸沿いだけを攻めるのではなく、岸の一段下、深い側から魚を引っぱりあげることを意識!
そのサーチ法で反応がなければスローダウンしていくのがセオリー。
ただ、いきなりスローダウンしていくと状況判断もしにくく時間もかかる。
そのためまず大事なのが、魚のいるエリアや場所を素早く見つけること。
どういったルアーを使うにしろ、魚の居場所が分からなければ釣果に結び付けられない。
たくみいわく、ぶっちゃけルアーはどうだっていい!
このルアーを使えば釣れる! このルアーなら! っていうのはない。
ルアーのその次。まずは、やる気のある魚がいる場所にたどり着くこと。
そうこうしているとチャンスはやってきたが、大型のレンジは少し下。
少し上で反応してくるのはアベレージだったが、これも答え!
ここで1つ確信!
ここからは違うエリアで魚探し。
上流部は流れも水質も違う! これが五三川の特徴
ゴサンパーキングより上流側。
ここはゴサンにきたことのある人は高確率でチェックする場所でもある。
川幅もぐっと狭くなり、川筋が2つに分かれる場所で流れも起こりやすい。
シェードを形成する橋と障害物で、いかにもな場所。
水がまじるのはよいこともあれば悪いこともある。
合流してくる筋の水が悪そうだったので、本線の上流をチェックに向かう。
ここで正解に近づいたたくみは、マルノミフラット60でバイト誘発に成功!
護岸エリアで木が覆うシェードエリアで下から突きあげバイトしたのは、フィーディング体型丸だしフィッシュ。
久しぶりのオカッパリ、久しぶりの五三川、Takuitoは健在!
流れを求めてサーチした上流部で、魚のポジションと食い方に合っているだろうと使っていたマルノミフラット60のシェイク巻き。
プラスファクターを探してたどり着いたエリアでは、この展開が正解!
ロケであろうが、プライベートであろうが、昨今のフィールドは昔に比べて簡単に釣れなくなってきた。
釣れにくくなってきた現在は、たくさん釣ることだけが正解ではなく、自分が楽しいと思う釣り方で魚を追いかける、答え合わせをするのも、1つの楽しみ方。
このルアーで釣りたいからコレしか使わない! というのもスタイルだし、なんとかキビしい中で1尾を手にしたいというのもスタイル。
楽しみ方は人それぞれだが、たくみはその時の状況にハメ、その時に必要なルアーを見出すことが楽しくて仕方がない。
そういった中でも、アプローチの中心はマッチ・ザ・ベイト!
さらに上流まで探ると、この日の答えが見えてくる
見ために流れを感じにくい五三川。
実際、かすかに流れる程度だが、それは水位調整や畑への引水などで水位の増減が起こっている時だったり、風で水が動いた時に発生する。
川だから上から下に向かって常に流れているとは限らないのが五三川のテクニカルなところ。
あと、水深自体は非常に浅い。特に両サイドが護岸の上流部は底も丸見えな所が多い。
この時点で、魚が多く確認できたのは、瀬のように浅くなっている所。
このヒントも元にエリア展開することで、次の魚も釣れる!
特にこういったエリアで回遊する個体が多ければ、それはその場所の条件がよいということ。
見ために浅く感じたり、流れもおとなしいと感じても、そこには回遊するバスが欲しているよい条件がそろっている。
そのまま細池方面まで釣りあがっていくと、急に水深も深くなる。
ただ、ここではバイトも得られなかった。
たとえ流れが絡んでも、この時間帯は水深が浅いエリアを起点に魚が回遊していた。
ここから魚のいるエリアをさらに絞り込んでいくたくみ。
隣の川筋は魚の気配こそ少なかったが、シェード絡みでキャッチしたように、同じシチュエーションをマルノミフラット60で攻めると答えは返ってきた!!
深いバイトではなく乗り切らずに逃がしてしまったが、それも1つの答え。
これもヒントとして、時間経過とともに移り行く魚の動きと居場所をつかんでいく。
浅い所だけでは判断できない=深場も探る
川幅が一番広くて水深のあるエリアでは、ディープエリアも探る。
たくみの予想では、この深いエリアに特デカサイズがいる。
ただ、スローダウンでスローに探りすぎると時間が足りないし、得る情報も少なくなるため、ヘビキャロの出番。
少しでも水深があったり、水門の沖の地形変化を重点的に探るも反応なし。
これで追いかけるエリアはシャローに確定!
風もなく、流れも止まった昼過ぎ。
わずかな変化を求めてやってきた上流エリアで、止まっていたカレントは急に働きだす。
泳ぎ回る魚の姿も確認でき、水路内部から引っぱりだされる水に気づいた瞬間、たくみのマルノミフラット60を消し込むバイトが発生!!
これがTakuito伊藤巧の魚の探し方!
10年に一度ともいわれる猛暑の秋。
季節は進んでいくが、状況は変われど魚の居場所を探しだすことは変わらない。
今回のたくみづけは、状況も何もわからない状態のまま1日で、いかに素早く魚の居場所を絞り切れるかが焦点。
この時の状況で手堅く釣るためにはスローダウン展開が正解だと思われるが、それ中心だと短時間で魚の居場所を探れない。
手返しの速いハードベイト主体で広範囲を歩いてサーチできたからこそ、狙い通りのゴサンフィッシュにつなげられた!
ルアーは2の次。ヒントをつないで絞り込むのが、Takuito伊藤巧のバスフィッシング!
■Vish たくみづけvol.12本編