釣りの幅を広げるワイヤーベイト完成
お待たせしました! 毎年恒例のVish デプスニュース16。
今回も新たなアイテムやプロトが目白押しのため、順を追って紹介!
デカすぎるモノからコンパクトなモノ、バスはもちろん、ソルトやエリア関連まで幅広く新たなアイテムが揃った2025年。
まず第一弾は、デプス代表・奥村さんのイチ押し。
グライドヘッド・スピナーベイト。
オフセットフックを標準装備とし、テキサスリグ並の高い障害物回避能力を持つ『グライドヘッド・スピナーベイト』は、マットカバーやバンクの上を滑らせたり、ボトムストローリングやボトムステイなど、従来スピナーベイトでは不可能だったアプローチを実現した次世代スピナーベイトです。
トレーラーワームでフックポイントを隠したセッティングでは、根掛かりしないスピナーベイトとしてほぼ全てのカバーを完全網羅。また、トレーラーワームを使用しない場合は付属のシリコンチューブでフックを半固定する事でバラシやミスバイトを軽減してキャッチ率を高めます。
GLIDEHEAD SPINNERBAIT
HEAD WEIGHT:3/8oz
BLADE:DOUBLE WILLOW
¥1,870(税抜¥1,700)
2025.3 release.出典:デプス
デプスのスピナーベイトといえばBカスタムやミニブロスが代表的なアイテム。
ほかにヒュージスピナーベイトもあるが、今作はバスフィッシング用の新作ワイヤーベイト。
もっとも特長的なのは、フックシステム。
ヘッドとフックが分離し、フックのサイズ交換などができる独自の機構を採用。
グライドヘッド・スピナーベイトにはシリコンチューブも付属するそうだが、このチューブを使うことで一般的なスピナベと同じ感覚で使うこともできる。
このシリコンチューブはヘッドとフックの接続部に通してフックを半固定することが可能。
グライドヘッド・スピナーベイト単体で使うとすれば、このセッティングが一番オーソドックスなスタイル。
奥村さんいわく、シリコンチューブをセットした状態だと、フックもある程度の可動域が生まれる。
従来のタイプだとフックとヘッドは完全固定。
グライドヘッドシステムを採用することで、アームへの負担が減ったり、フックオフを低減できるようになった。
ただこのグライドヘッド・スピナーベイトを作るうえで一番したかったのは、トレーラーをセットした状態で引っかからないモノに仕上げること!
トレーラーにデスアダー5inchをセットすると、写真下のような状態になる。
オフセットフック(付属フックはLDマスター)を使用しているが、トレーラーをセットする際はワームフックにセットするのと同じように刺す。
ヘッドのワイヤー部も隠れるようワームの頭側は深めに刺し、あとはズラしてフックが半固定状態になるようにセット。
その後にフックポイントが隠れるようオフセットセッティングすればOK。
デスアダーのようにスリット入りボディであれば、なおのことセットしやすく使いやすい。
グライドヘッド・スピナーベイトが生まれた経緯について、2022ー2023年に出場したバサクラで霞ケ浦を主軸に釣りをした時、シャローバンク沿いのカバーゲームでヒトキワ効果的だったのがスピナーベイティングだったそうな。
ただ、撃ち込むのは岸ギワやカバー沿いが大半。キャスト精度が絶対的に必要であり重要!
キワキワに落とし込むというよりも、岸沿いの草に絡めて落とすイメージ。
食ってくるとしたら、岸沿いのカバーから30cmや50cmまで。これ以上離れると食ってこない。
こういったシチュエーションで流せるルアーが、引っかからないスピナーベイトだった。
また、フローティングベジテーション(ミズヒマワリ)が多いエリアではその上にスピナーベイトを乗せ、ズルズル引っぱってきて落とすのが効果的だった。
バイトチャンスは落として巻きはじめすぐとか、キワのキワ。
バイトチャンスはごくわずかの引きシロだけなので、とにかくその瞬間に引っかからないモノが必要。
このアプローチには普通のスピナーベイトでは限界があったため、引っかかりにくく掛かりやすいアピールの強いワイヤーベイトが必要となった。
こういったことから、横倒れしても引っかからないスナッグレス性能を持ち合わせたスピナーベイトとしてグライドヘッド・スピナーベイトが生まれた。
グライドヘッド・スピナーベイトが完成し、今まで以上にスピナーベイトの使い方が広がることとなった。
そして、今までのスピナーベイトで獲れなかった魚が獲れるようになった。 最大の狙いはそこ!
今までのスピナーベイトは基本的にステディリトリーブだったり、カーブフォールやスローローリングが大半。
このグライドヘッド・スピナーベイトはスナッグレス性能や横倒れしても引っかからない特性を活かしてボトムバンプも可能。
リフト&フォール+ボトムにコンタクトさせたり、ボトムに置いておくことも可能。
さらに、ボトム放置させてからズル引きすることもできるようになった。
これは従来のスピナーベイトではできなかったこと。
グライドヘッド・スピナーベイトは、この独自のフックシステム以外のギミックももちろん搭載している。
それがヘッド形状。
デプスのBカスタムは低重心のヘッドで水を受け、縦揺れさせるのがビッグバスに効く。
これはBカスタム特有の持ち味だが、グライドヘッド・スピナーベイトもヘッド形状にひと工夫。
ヘッド下部に設けたカエシは、水が引っかかるような形状。
ウエイトバランスで寝ようとする動きを水の抵抗で起こす。
これで縦揺れを発生するとのこと。
わずかな突起だが、ヘッド形状やウエイトバランスと相まって、Bカスタム特有だった縦揺れバイブレーションも発生してくれるとのこと。
あと、オフセットセッティングで使えるフックシステムだが、実際にフッキングするのか?
奥村さんいわく、テストモデルでは30cmとかでも難なく掛かっていたそうで、トレーラーをセットしていても問題ナシとのこと。
環境やフィールドによってフックサイズも交換でき、トレーラーをスナッグレスセッティングにしても大丈夫。
このフックシステムにGOサインを出したとともに、このシステムいいよねとなったのは、いうまでもない。
同じ構造が導入できるモノとしてチャター系もイケるのではと試しで作ってみた。
ヘッド部は同じ縦偏平でカエシもあるタイプ。
フックは同じくLDマスター(スリップヘッドジグと同じフック)。
ウイードエリアは問題ないが、カバー絡みで使う際はなかなか難しかったチャター系。
ガード付きではなくオフセットセッティングで使えるのはアリ!
となって、リグにも愛情を注いでみた。
叩き台となったのは、アーキータイプとフットボールタイプ。
テストサンプルなので、まだまだ進化していくと思われる。
グライドヘッドシリーズのリグバージョンとして今後もテストを続けていくとのこと。
完成度が高くなれば製品化もアリだそうです。
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