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デプスニュース16 「すべてはヒュージペンシルからはじまった」ビッグゲーム用ルアー開発秘話【デプスニュース16】

デプスニュース16 「使うほどに進化する」ビッグゲーム用プラグ開発秘話

デプスのビッグゲーム用プラグが進化&深化!

ここ数年前から奥村さんが勤しんでいるのがソルトのビッグゲーム。

今ではソルトゲーム用ボートも所有し、時間が取れた時は自ら大海原でビッグターゲットを相手にアイテムテストも行っている。

元々、奥村さんがビッグゲームで使っていたのは、ヒュージペンシル。

軽快に操れる、マグナムペンシルベイト。
記録級を獲るために生まれたマグナムサイズのペンシルベイト『HUGEペンシル』。
200mmオーバーものボディが水面で放つ凄まじい波動は、あたかも逃げ惑うベイトやベイトを捕食するフィッシュイーターのフィーディングシーンを演出することで、水面直下をトレースするビッグベイトでは反応しなかった、その水域に生息するデカバスの捕食本能を刺激してくれます。
水押しの強い“ウォーカー”と軽快なスケーティングをみせる“スケーター”がラインナップされ、フィールドの状況にアジャストさせることができます。マグナムサイズからなるアクションのもたつきは、内部容量を拡張させた高浮力化によりキレのあるアクションに変換。またサウンドタイプには不規則なアクションと独自サウンドで惹き付けるバリアブルバランサーシステムにより、高い集魚効果を発揮してくれます。『HUGEペンシル』は、バスをはじめアカメやシーバス、咬合力の高い怪魚にも効く釣獲力を持つため、貫通ワイヤーやフックアイにスイベルが採用され、掛けた魚を獲りこぼさないスペックを持つ。
WALKER
LENGTH:225mm
WEIGHT:4.3oz
TYPE:SOUND/SILENT
PRICE:¥3,850(税抜¥3,500)
2021.11 release.
SKATER
LENGTH:225mm
WEIGHT:3.7oz
TYPE:SOUND/SILENT
PRICE:¥3,850(税抜¥3,500)
2021.10 release.

出典:デプス

ヒュージペンシルは元々バスフィッシング用で製作したアイテム。

20cmを超えるハスを追うマグナムサイズのバスを攻略するためのマグナムペンシル。

このヒュージペンシルが思いのほかハマったのが、東京湾のボートシーバスゲーム。ビッグベイトシーバスだった。

ランカーサイズのシーバスはもちろん、日本の怪魚・アカメもキャッチ。

その勢いは留まることを知らず、当時は初チャレンジだった本格的なビッグゲームでジャイアントトレバリーもキャッチ。

玄界灘ではヒラマサ、さらにルアーフィッシングの終着点的ターゲットでもあるクロマグロもキャッチに成功。

これらビッグターゲットのすべてをヒュージペンシルでキャッチした奥村さん。

当時は、ヒュージペンシルでどこまでイケるかを試していたこともあった。

そこからも機会があればビッグゲームに勤しんでいた奥村さん。

各フィールドでいろいろなシーンと遭遇していく中で、ついにソルトビッグゲーム用のルアーを製作。

それが「エアストリーマー」。

泡と音の乱舞。
ビッグゲーマーに送るダイビングポッパー『エアストリーマー』。
カップ両脇に設けたウォータースルーダクトがジャーク時の引き抵抗を軽減させるとともに、掴んだエアを撹拌させて排出するバブルダイビングでバイトへと導いてくれます。
ショートジャークでは内蔵されるバリアブルバランサーシステムが独自のバンピーサウンドでアピールするとともに、可変重心が後方へシフトすることにより、排出したバブルのなかへ戻るキックバックアクションでマイクロベイトパターン時にも威力を発揮します。
また、ロングジャーク後、水面に浮上しきる前に再びジャークすることでダイブし続けるウォブルアクションは、エアをはらまさず水面直下をトレースし、バブリングを嫌うセレクティブなターゲットをも仕留める多彩なアクションを持ち合わせています。
AIR STREAMER
Type:ダイビングポッパー
Length:205mm
Weight:92.0g(3.2oz)
ファクトリーストア販売アイテム
2024.5.22 release.

出典:デプス

エアストリーマーには数々のコダワリを導入しているが、もっとも代表的な機構が、バリアブルバランサーシステム。

■バリアブルバランサーシステム
前後の姿勢変化で遊動するバリアブルバランサーウェイトが波状レールを転がり、”ジョロジョロ”と独自のバンピーサウンドで広域アピールしてくれます。

出典:デプス

この機構が醸しだす独特のサウンドは、バスはもちろん、ソルトのビッグターゲットにも効きすぎた。

このエアストリーマーが完成してから、さらなる巨大魚を追い求める中でヘビーすぎるセッティングになると、通常では問題なかった飛距離に物足りなさが生まれてきたとのこと。

エアストリーマーはウエイトが内部に3カ所入っている。

このウエイトを一点に集中させ、さらにウエイトをタングステンにしたモデルを製作。

それが、エアストリーマーTG。

ボディサイズはオリジナルと同じだが、ウエイトは89g(オリジナルは92g)。

ボディはオリジナルと同じで、内部構造を一新。

後方にタングステンウエイトを設置し、ヘビーなラインセッティングでも関係なしの飛距離を実現。

ここまで飛ぶダイビングポッパーはあるのか?レベルの遠投性能を身にまとったのが、エアストリーマーTG。

テストモデルを使い込むうちに、エアストリーマーのボディサイズで限界突破を試みたが、さすがに限界があった。

さらなるヘビータックルで空気を切り裂くような飛距離をだすにはデカくするしかない。

そこで生まれたのが、さらなるビッグサイズ。

プロトで仕上がったのは、エアストリーマー230。

オリジナルのエアストリーマーは205mm。

230モデルは完全にマグロを意識したアイテムとのこと。

単にボディサイズをUPしたのではなく、内部構造やボディに補強のリブを入れ、強度面でも試行錯誤しながらテスト中。

ターゲットがマグロということで、ルアー自体の強度はもちろろん、搭載するフックやリングも大型は必須。

この重装備を背負っても十分な浮力を確保。

エアストリーマーシリーズの基本コンセプトは、ロッドワークやリーリングでダイブさせた際にウォータースルーのマウスで泡を発生させ、その泡でルアーを包み込んで魚に見せるところにある。

エアストリーマーはデプスのファクトリーショップのみで販売しているアイテムだが、生産は年に数回。

気になる方はコチラから→ https://www.depsweb.co.jp/factorystore/

 

デプスで初のビッグゲーム用ポッパーとして完成したエアストリーマー。

完成してから各方面でいろいろ話を聞くことが多くなり、ボートからだけじゃなく、ショアからのキャスティングでも、ほかのルアーじゃ寄ってこない魚がくるとの評判もあったそうな。

そこで製作したプロトサンプルが、エアストリーマー180。

小さくなったとはいえ180mmで、基本的にぶっ飛ばせるダイビングポッパー。

岸からのキャスティングはもちろん、大きなサイズ&ボリュームでは反応がない時にも活躍してくれそうなモデル。

 

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デプスニュースでも昔からチラ見せしていたダータープラグ完成!

エアストリーマーと並行でテストを続けていたのが、ビッグエーム用のダータープラグ。

外観も内部構造も幾度か作り直され、ついにその姿が完成!

名称はサイラー(SAILLER)で決定。

ボディ内部には独自のサウンドアピールを発生させる重心移動システム、バリアブルバランサーシステムを導入。

重心移動はマグネット式で、今までデプスが手掛けてきたダータープラグのノウハウを注ぎ込んだのが、サイラー。

一般的なダーターは丸みを帯びたボディが多く感じるところだが、サイラーはフラットサイドボディ。

泳がせた時にリールアクションで強烈な明滅を発生。

広大なエリアでも魚に見せる・見つけさせることができる。

見ためのボディからは想像以上の多種多様なアピールを可能にしたビッグゲーム用ダーターとして完成。

水の掴みもよく、エラ―アクションも起こりにくいのが、サイラーのイイところ。

この形になるまで時間こそ掛かったが、現段階で完成度は極めて高い。

奥村さん自身のテストでは、サイラーが仕上がってからというもの、釣果は爆上げ!

その分、信頼度も爆上げになったため、ダウンサイズバージョンにも着手。

現在の叩き台モデルとして仕上がったのが、サイラーJr.。

全体的なボリュームもかなり抑えたサイズ感。

ダイビングポッパーのエアストリーマーとは異なる存在感&アピールで訴えかけるサイラーは、ローテの1つとして奥村さんには欠かせないアイテムの1つとなった。

両モデルとも発売は少し先になりそうだが、すでにプロトの状態で実績は十分。

完成を楽しみにしてほしい。

 

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ヒュージペンシルとは異なるペンシルベイトもテスト中

ダイビングポッパーのエアストリーマーと、ダータータイプのサイラー。

そして新たに作ってみたのが、デカいサイズのペンシルベイト。

ビッグゲーム用でよく見るタイプのシンプルなペンシルベイト。

テストしていた時に、単純に形状を変えてみようと思って作ったのがコレ。

ヘッド部をナナメにカットしたタイプのペンシルベイト。

ちょっと手を加えるだけで見ための雰囲気も操作感もアピールも変わってくるのでは? と軽い気持ちでやってみたのが、この2モデル。

このプロトを持ち込んで使い比べをしていた時、特にコレじゃないとダメという感じもしなかった。

ところが、その時に同行していたデプスのサポートアングラーがGTをキャッチ。

こういうタイプが効くこともあると体感。

そのため、こちらも作り込んでいこうかという話になっているとのこと。

 

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