釣りの総合動画サイト「Vish(ヴィッシュ)」ココロオドル釣り番組がマンサイ!
デプスニュース16 21「あまり使わないでほしいその理由」奥村和正のデカいルアー話【デプスニュース16】

デプスニュース16 ホントに釣れる? どれが釣れる?「奥村和正のデカいルアー話」

デプスニュース16の締めは新作話ではなく、デカいルアー話

数々の新作や叩き台的なプロトの開発秘話を語ってもらうVish デプスニュースだが、デプスというメーカー、またはdeps代表=デカいルアーというイメージが極めて強いと思う。

そんなデプスでは今まで多くのビッグベイトやジャイアントベイトを輩出し、日本のバスフィッシングシーンで数々のトレンドを築きあげてきた。そして今もなお継続中。

こちらも昔から奥村さんには多くのムチャ振りロケをお願いしてきた関係。

無理難題なお題も多かったが、持ち前の感性と嗅覚で吸い込まれるように伝説級のモンスターバスをキャッチし続けてくれた。

そんな奥村さんに、今改めて大きなルアーをジャンル別で分けるとしたらどう分けているかを聞いてみた。

こちらで気になったルアーは軟らかい素材のスイムベイトと呼ばれるタイプのモノ。

圧倒的な存在感を醸しだすハード系ジャイアントベイト。そして、その中間に位置するソフトシェルをまとったタイプ。

この代表的な3タイプは一体どのような分け方をしているのか?

まずスイムベイトだが、実はデプスからスイムベイトは製品化されていない。

鮒重は初の軟らかいモノになるが、ココまでくるとスイムベイトではなくマグナムベイト。

ということで仕切り直し。

奥村さんいわく、コレらのルアーを普通のルアーとして置き換え、ジャークベイトとソフトジャークベイトで例えてくれた。

名称にはジャークベイトと入っていても、モノ自体は似ても似つかないモノ。

デプスでいえば、バリソンミノーとサカマタシャッド。

ここでは、ジャークベイトはギラギラコウゲキ(ハード系)でソフトジャークベイトは鮒重(ソフト系)と考える。

一般的にジャークベイトといえば冬から早春の低水温期に活躍してくれるイメージも強いが、ソフトジャークベイトは低水温期によいかと聞かれると、そうではない。

何がよいかと聞かれると、ソフトジャークベイトは見せて食わせているところが大きい。

つまり、デスクに並べたビッグベイトやジャイアントベイトもそれに似たニュアンスがあるとのこと。

これは奥村さんが使っていて感じていることで、ホンネは魚に聞かないと分からない。

そういう観点から、ソフトと系とハード系の中間になるのが、ソフトシェルをまとったスライドスイマーやサイレントキラーシリーズ。

過去、多くのロケで劇的な結果を残したり、未だに釣果につなげてくれることが多く感じるのはコレとのこと。

ただし、状況によって反応も変わりやすいのが昨今のバスフィッシング。

何を投げてもダメなのにギラギラコウゲキだけがぶっちぎった反応を引っぱりだすこともあれば、ソフト系ベイトしかダメな時も味わっている。

ハード系のジャイアントベイトは魚の意識がリアクション寄り。

鮒重に関しては奥村さんもまだキャッチしきれていないので不明らしいが、ソフト系のスイムベイトは魚の意識がエサ寄りの時によいのかなといったイメージ。

その仕切りでさらに細かく聞いてみたが、同じジャンルで小さいサイズのモノは必要なのか?

その真意は、未だにデカいルアーは使ってみたいけれど投げられない、使えないという人も多い。

そういった人たちも使える少し小さいサイズはホントのところどうなのかというところ。

同じジャンルのルアーでもルアーのサイズが小さくなれば、魚を引っぱりだすパワーも弱くなる。

このサイズの違いで寄せるパワーは変わるけれど、小さいから釣れないという話ではない。

奥村さんの経験上、圧倒的な質量の違いによる集魚力でルアーを食わない魚まで引っぱってきていることもある。

すべての魚が食うワケでもなく食わないワケでもないが、この存在感で引っぱってこられたからこそ釣れる魚も見てきた。

大きい方が釣れる、小さい方が食わせやすいなど、いろいろ考え方もあるが、ホントのところは謎。

これが分かったら苦労しない。

普通のモノを投げても何もないのに、ジャイアントベイトを投げたら魚がでてきたり見にきたりする。

これはジャイアントベイトが持つ謎の魔力。

付いてきたり見にくる反応を目の当たりにすると、それに自分がハマることもあって迷宮入りすることもいっぱいあったらしい。

時として、デカい方にしか食ってこないこともあれば、フィールドのエサのサイズに近い小さいモノにしか食ってこないこともある。

奥村さん自身も未だによく分からない現象と対峙することも多いという。

なので、デカいルアーが一番イイとか小さいルアーが釣りやすいとか、自分の世界観を決めつけてしまうともったいないと思うとのこと。

考え方によって、大型ルアーを投げている方が楽しい場合も多く、今まで知らなかった世界が見えるかもしれない。

魚だけじゃなく、人も魅了する。そういった見方もできるのが、デカいルアーに秘められたパワー。

では、今まで見たことがなかった世界を味わえるデカいルアーをはじめて使ってみようとなった時、その人たちに対してどんなアドバイスができるかも聞いてみた。

やはり釣りにおいて魚が釣れることも大事。

そういうところも考慮して、サイズ的にニーゴーマル(250mm)クラスが一番釣れるのではと。

巨大バスを狙い撃つ、弩級のマグナムベイト。
“newスライドスイマー250”は、あくまでも巨大魚を獲るためだけに開発されたマグナムサイズのビッグベイトです。
ソフトシェルとABS製中空コアのコンポジットボディによるリアル波動と、250mmの大質量ボディが放つ凄まじいまでの集魚力で、その水域に生息するレコードクラスを狙って獲る、異次元のモンスターハンティングを可能にします。
“newスライドスイマー250”はミドルレンジをヌルヌルと蛇行するリアルアクションに加え、緩急を付けたロッド操作にも機敏に反応し、リアクションバイトを誘発します。
70cmUPさえ夢や幻ではない時代が、そしてそれを追うハンターたちの過激ともいえる要求が生んだ新基準ビッグベイト。
使い手を選ぶド級のサイズと重量を誇る“newスライドスイマー250”は、記録級サイズだけを追う過酷な巨大魚ハンティングにおいて、確かな答えを得ることのできる唯一無二の存在となるはずです。
new SLIDESWIMMER 250
LENGTH:250mm
WEIGHT:6.2oz
TYPE:SLOW SINKING model

出典:デプス

奥村さんの経験上、魚が釣れやすいのは30cmまで。

30cmを超えるジャイアントベイトになると、釣れる魚と釣れない魚がふるいにかけられて、バイトしてくるチャンスも激減するように感じているとのこと。

ただ例外もあって、全長370mmあるギラギラコウゲキではロクマル以下は釣れないのかといわれると、そうでもない。

意外にも45cmが釣れたこともあったり、それ以外のサイズもやたら反応してくるし、食ってくることもある。

時と場所にもよるし、使い方にもよるところが大きくて、正直なところ分からん!というのが結論。

ただ1ついえることで、鮒重こそロクマル以下は釣れないかもしれないとのこと。

最後に、ジャイアントベイトやビッグベイトなどの大きなルアーを使ってみたくても使えない人が、一歩踏み出して使えるようになるコツも聞いてみた。

奥村さんいわく、今まではこういったデカいルアーの威力を知ってもらうために独自で使い込んで結果を出し、見てもらうことが多かった。

こういった結果やプロセスを各メディアで観てもらっても、はじめる人とはじめない人がいる。

使って釣ったからといって、誰もがみんな使うかというとそうでもない。

ただ、奥村さんにいわせれば、コレがこのルアーのよさであるという。

正直なところ、みんながコレを投げると困るそうな。

どれほど説明しても使わない人がいる。でもこれがデカいルアーが今まで生き延びてこれた最大の理由。

一時期はみんなこぞって誰よりも新しいモノを使っていたこともあったが、さすがにデカいルアーを全員が同じフィールドで投げていたら引く。

それは奥村さんだけじゃないはず。

威力を知っている人ほど思うのが、いつまでもデカいルアーが持つ衝撃や破壊力を味わいたい。奥村さんもその1人。

なので、みんながみんな投げなくてイイですとのこと。

果たして2026年はどのようなモノが登場するのか。デプスニュース17を乞うご期待。

この記事のエピソード
デプスニュース16 21「あまり使わないでほしいその理由」奥村和正のデカいルアー話【デプスニュース16】NEW
番組TOPへ