底を巻くミハラの冬ビッグ直結アプローチ
今回の三原節ロケで狙っていたのは、場所が真冬の環境になっていることと、水温低下でバスが動きにくくなっていること。
普通なら避けたい状況だが、その理由は、低水温でもしっかり動けるビッグバス(=「寒い魚」)を狙い撃ちしたかったから。

その状況下でミハラがメインとしたのがシャッドテールワーム。

使っていたのは、MJシャッドテール(ノーシンカーリグ)。


開発者・三原直之のコメント
「表層を巻くシャッドテールワームは世の中に溢れていて名作も多いけど、イマカツにはスタンダードなシャッドテールワームがなかった。トーナメンターを引退してからオカッパリ釣行が増えていくと、どうしてもスタンダードなシャッドテールワームの必要性を強く感じるようになってきたんです。
そこで今、世の中にあるものを作っても仕方がないので、このルアーで目指したのが『ノーシンカーでボトムにコンタクトさせながら巻ける』。これがほかのシャッドテールワームとは違う新しい性能です」。テールアクションを前ボディに伝えるとヘッドが上がり浮きやすくなってしまう。それを防止するためにジョイント構造にして、前ボディに動きを伝えにくくしている。ジョイント部の下面にフラット面を作ることで、ここに水を受けてテールを上げ、強制的にヘッドを下げさせる役割を担っている。
「MJシャッドテールに求めたのは、ボトムをデッドスローで巻けてきっちりアピールできる性能です。それができればシャッドテールはそもそも浮き上がりやすいルアーなので、表層で使いたいときは少し速く巻けばいいだけ」。ジョイント構造にしているのも、ジョイント下部に水を受ける構造も、すべては浮き上がらせにくい性能をもたせるためのデザイン。そして目を引くのがテールの小ささと肉厚さ。
「デッドスローリトリーブ時のテールレスポンスを求めたらテールの付け根はあまり薄くせず、テール自体を薄くか小さくするべきなんです。ステルススイマーは薄くして、レスポンスをよくしてキックは弱め。MJはそれとは逆の小さくて強いキックを求めたんです。なにかにコンタクトして抜いた直後のプルプルプルという波動を出せるようにしています」。出典:イマカツ

MJシャッドテールは三原節15淀川編でも使っていたが、ノーシンカーでボトムを引けるシャッドテールワームとしてミハラが手掛けたアイテム。

スローに巻きやすくするため、特殊な形状のヘッド部やジョイントボディ形状を取り入れて浮きあがりを抑制。
基本的にはノーシンカーで使用するが、ミハラはピアスフックTCの#5/0を愛用。


高貫通・高強度 第二世代型ピアスフック
全体的に曲線を描く特徴的なワイドギャップシルエットと、バイト時にワームをズレさせる為の特殊ワームキーパー採用で、高い強度とフッキング率を誇るピアスフック。 特にノーシンカーやテキサス、キャロライナなど、スイミングやフォール、ボトムステイなどを主体とした釣りで定評のあるこのフックを、開発当時では採用出来なかった貫通力を向上させるコーティング技術“TCコート”で強化したのが、この《ピアスフックTC》だ。後悔の残る釣りは、したくない。その為に、出来る限りの手を尽くす。RYUGIの想いがこもった第二世代フック。是非、体感して頂きたい。
出典:リューギ
実際、ミハラはMJシャッドテールを使ううえで、自身のマザーリバーでもある淀川で使うことを考慮していたそうな。
淀川でよくあるシチュエーションでもある石積みにノーシンカーでコツコツ当てながら巻くことを強く意識して作ったとのこと。

今回のフィールドとなった大江川や五三川も底のストラクチャーが多く、流れのない状況であればバスはそれに付く。

あとは、その付いたバスを食わせるため、どうやってそこに当てるか。
ただ当てるだけじゃなく、当て方や当たる時の強弱もひとひねり必要。

そのひとひねりとは、天候や水の動きで使い分けていく。

冬といえばリアクションだが、メタルバイブのような縦のアクションではなく、横方向のリアクションを瞬間的に引きだすのが、ミハラの使い方。
メタルバイブのように小さいモノではないため、どちらかというと食わせ系でもある。

MJシャッドテールは食わせ系という見立てに関してだが、水温が落ち切らない秋はボリューム&スピードがキーワード。

そのまま水温が低下して冬に向かうため、ルアーのボリュームはそのままだが、ルアーのスピードは魚の反応しやすい瞬間的なものに変わっていく。

つまり、秋はバスがエサを果敢に追いかけるスピード感が大事で、冬はバスの目の前を瞬間的に駆け抜けるスピードがバイトにつなげやすい。

そのため、冬のデカバスだけを追いかける=冷たいエリアの障害物に絡めながら巻く展開が今回の本命!
MJシャッドテールを何かにコンタクトさせたあとの、瞬間的なブルっというアクションがバイトトリガーになる。

ちなみに、冬でも暖かくなった時に動きやすい暖かい魚には、スピード優先の巻きが効果的。

特に、巻いてサーチしている時のピックアップバイトが起こりやすい状況は秋の特徴でもある。
MJシャッドテールのカラー&リグセレクト
ミハラがローテしたMJシャッドテール。
まずは「カラー」について。

基本的に、派手なチャート系、ボトムに馴染む系、ホワイト系を水色はもちろん、魚の状態や人的プレッシャーで細かくローテ。
今回狙いを定めた冬の寒い魚は泳げるけど動きがニブいということで、リアクション要素の強いチャート系を使うことが多かった。

あとは、ボトムの色に馴染むワカサギ系、クリアな場所ではトーンを抑えたナチュラルカラーとしてヒウオやイナッコなどのホワイト系を使用。
ここに、ローライト寄りであればラメの入った系統も追加していた。

バスの目の前や上を通していくMJシャッドテール展開は、その時々の状況に合わせ、カラーで存在感を調整してやる方がバイトに持ち込みやすくなる。
続いてリグセレクトだが、基本はノーシンカーリグで使用。

狙いドコロはシャローの沈みモノ。
ボトムをスローに巻いてくる展開だが、浮きあがりを抑えてくれるMJシャッドテールはノーシンカーでも使いやすい。

さらに秘密はタックルセッティングにもある。
ミハラがMJシャッドテールを使用しているタックルは、テンファイブ(グラスロッド)にハイギアリール。ラインはエクスレッド®(フロロ)の20lb。

技術の粋を究めたポンド別専用設計プレミアムライン。徹底してこだわり抜いた均一直径・均一強度・耐摩耗性能。このラインだけで全てにフィットする。
出典:東レ・モノフィラメント

フロロ20lbの自重でルアーをしっかり沈めることで、よりタイトに沈みモノなどをトレースしやすくなる。

浮きあがりにくいMJシャッドテールをさらに浮きあがりにくくして、ボトムの何かに当てて抜けた瞬間の移動距離も抑えることができる。

この使い方が基本だが、ここに少しアピールを加えたらどうかということで、ロケ中に試していたのが、ブレードチューン。
おもむろに取りだした小型ブレードは、メタルクロースピンのワイヤー付きブレード。

メタクロのフックがナマった時にブレードだけ残しているそうで、何かとチューニングで使えるのが、このマイクロブレード。

このブレード&スイベルと、グライドハンガーのLサイズを用意。


時代を変える変幻自在のリギングパーツ
グライドハンガーにシンカーを装着した”グライドリグ”。ボトム着底後はシンカーが進行方向後方へ移動する。適度なスタック感とすり抜け性能により、ストラクチャーで喰わせるチャンスを作りだす。ラインを切らずにシンカーの種類、重さを変更できる。
出典:リューギ
グライドハンガーにブレードを通し、そのままアイにセットするのもアリだが、フックベンド部に通すのもアリ。

最終的には三浦玉をセットしてグライドハンガーを固定するセッティングに落ち着いた。

略して、グライドハンガーブレードチューン!
流れが強かったり、ボトムへの当たりを強くしたい時はお腹にネイルシンカーをセット(写真はネイルシンカーTGの1.3gを挿入)。

フリーリグのお供として愛用者の多い三浦玉だが、持っていれば何かと役立つ便利アイテム。

ノットの保護とフックとシンカーの一体化を防ぐクッションゴム
スフリーリグ等の遊動式シンカーを使用するリグにおいて、シンカーがラインとフックの結束部分に何度も接触する事で結節強度の低下によるラインブレイクが起こる事がある。「三浦玉」はノットを保護する役割に加えて、フックとシンカーが一体化する現象を防ぎ、フックからシンカーが離れやすくなる。ワームがノーシンカー状態になる時間が長くなり、”食わせの間”を最大限に与えられる。
出典:リューギ
三浦玉のサイズが#3だが、2026年はもうワンランク大きいサイズも登場予定。

冷え込むのと同じで、流れのない状況も魚の動きを抑えつける要因となる。
そうなった時、ノーシンカーリグのままでほんの少しリアクション要素を追加したいと考えた末のチューニングがコレ。

ブレードによるアピールUPではなく、モノへの当たりだけを強くしてリアクション効果を高める場合は、シンカーチューンも1つのテ!
ミハラが手掛けるネイルシンカーTGは、とにかく抜けにくいタングステン製ネイルシンカー。

アクション重視型・高比重TGネイルシンカー
カバー越しにラインが屈折するパワーフィネスのネコリグでは、ワームへの力の伝達にロスが生じることがある。軽い操作でもワームを繊細に動かすにはどうすべきか。
その解のひとつが「フックの支点に重心に寄せる」ことだ。RYUGIはこの原理に基づき、シンカーの全長をあえて少しだけ長めに設計。これにより、ワーム本来のアクションを引き出しやすくなった。
また、先端に向かって細くなる段差状のエッジを設けることで、シンカー挿入時の抵抗を抑えつつ穴の広がりを防ぎ、抜けにくさを高めている。形状には、持ちやすくて置いたときに転がりにくい”六面体”を採用。スタンダードな見た目ながら、細部にまでアクション性能と使いやすさへのこだわりを詰め込んでいる。
出典:リューギ
さらにリグローテの1つとして、もちろんウェイテッドリグもアリ!

ウェイテッドリグにはウェイテッドピアスの#5/0(1.8g)を使用。


ウェイテッドピアスがTCコートにリニューアル
ピアスフックにウェイトを持たせ、シャッドテール・スティックベイト等でのナチュラルなスイミングや、ツインテールグラブ等の表層バジンフロッグに対応するようチューニング。 ワームのスイミングバランスと、ウィードなどのストラクチャーのすり抜けを考慮し、考え尽くした絶妙なウェイトの位置・形状・重量設定。 ピアスフック譲りのフッキング性能と線材のスプリングバックを活かした伸びにくさで、バイトに持ち込んだ魚を掛けて、獲る。 ウェイテッドピアス。
出典:リューギ
ネイルシンカーチューンによるボトムへの食いつきUPというよりも、巻きスピードをUPする意味で投入。

MJシャッドテールのリグローテは、いずれも魚が浮かない状況だあり、ストラクチャーにぴったりと付く状況に合わせたモノ。

ボトムに当てながら巻くワケだが、一番のキーは、引っかかって抜けた瞬間のプン!やブンっ!というハングオフアクション。
この使い方にこだわった真冬のデカバスハント法が、ミハラのMJシャッドテール展開。

本編では状況的に季節先取りアプローチとなったが、ちょうど今からがベストなタイミング。
基本的に巻き展開だが、食わせるのは何かに絡めて外した瞬間。食えば間違いなくデカい!



