お待たせしました!ついに生産まで到達できそうです
すべてを注ぎ込んだ最終サンプルが上がってきて、先日のテスト釣行でついに奥村さんのOKサインがでたギラギラコウゲキ。
着手してからすでに6年ほど経っているというのは周知の事実であり、ほぼ完成したかと思いきや、再び着地点が見えなくなったり、やり直しを余儀なくされたりと、現時点にたどり着くまで複雑すぎる経路をたどっている。
そのギラギラコウゲキ、「早巻きできません」と断ってであれば昨年に発売できたそうだが、そこで見切り発射しないのが、奥村さんでありデプス。
2019年の中頃は、名前を聞くのも嫌になるほどギラギラコウゲキの完成度に悩まされ続けていたそうだ。
サイズやウエイトは大きく変わっていないが、現時点で全長365㎜、330g。
ここ数年は奥村さんに「ウエイトは何ozですか?」と聞いても数字は不明のままで、ストロングマインドであれば重さも関係なくキャストできるため、奥村さん自身も気にしていなかったそうな。正直、全長相応の重さであることに間違いないし、ブツ撮りの際もホントに重たい。
コンセプトはマグナムスプーンのフラッシングとサカマタシャッドのダートを融合した今までにないジャイアントベイト。30㎝を超えるような超大型のハスを狙うモンスターバスに標準を絞り込んだアイテム。
記者も長い間、進化の過程をフィールドで見せてもらっているが、魚を寄せるパワーは他にないレベルでダントツに高い。
フロントアイのポジションや角度もいろいろ試し、腹部には強度のあるスイベル式アイ採用で、フック位置や数もいろいろ変更し、煮詰められたのが現在の仕様。ジョイント部はボディ真ん中ではなく少し後ろ気味に設定。
納得できなかったのは「早く巻けなかった」ところ
着手して以来、数多くのサンプルを試してきたギラギラコウゲキだが、ほぼほぼ完成していたと思いきや、1点だけどうしても解消できずで納得できないところがあった。それは「早巻き」ができないところ。
ほぼほぼ完成していたモデルも、実際はゆっくりでしか使えなかったので、これを改善するため、禁断のジョイント部をイジることになったそう。
奥村さんいわく、ジョイント部を真ん中に持ってくれば簡単にS字で泳いでくれるそうだが、求めていたのはストロークの長いスライドダートと、魚の視界から瞬間的に消え去る高速ダートアクション。理想の動きを演出するため、ジョイント部は少し後ろの方に決定。
ジョイント位置の確定とその他の調整で理想的なアクションはOK。あとは早巻きできることが完成の条件だったが、これが非常に難航した。
直進安定性を持たせるならジョイント位置を中心に持ってくればOK。ただ、ギラギラコウゲキでしかだせないストロークの長いダートと、もっとも意識してきた魚の視界から消える高速ダートを発生させるなら、後方ジョイントで間違いなかった。
ただ、スピードがだせない=魚をダマしにくいので、最終的にジョイント部の角度まで再びイジってみようという話になりかけた。
ほぼ完成目前、ぶっちゃけ妥協寸前まで行きつき、細かい部分のやり直しで着地点が再度不明になる気配もあったが、ひょんなことから「とある部分」のわずかな調整で、今までたどり着けなかった早巻きできるセッティングに行きつけたとのこと。
テール部なのか、ジョイント部なのか、それともヒートン位置や角度なのか…。気になるところではあるが、奥村さんは実際のスイムアクションを見てシビれていたほどのキレとダートアクションだった。
このダートアクションをアングラー側でコントロールできることが、求めていた最大の答えでもあった。
ニーゴーマルを超えるレベルになるまで製品化しないと断言していたギラギラコウゲキだが、右に左にコントロールできてスピードもだせる、操作する楽しさを持つジャイアントベイトとしてGOサインがでた。
OKがでたギラギラコウゲキのベーシックアクションはコチラ!