理想に向けて動きだしたクランクがさらに進化
かなり前から取り掛かっていたプロトのエクストラディープクランク。
昨年あたりから急ピッチでテストが進められており、理想に向けて再び走りはじめた。
エクストラディープクランクは以前にも2タイプ紹介してもらったが、コレは巨大なサーキットボードリップを搭載したコリガンマグナムの進化系であり深化系でもある。
現時点でボディは106mm、自重は65g。
開発初期のモデルよりもボディ幅がシャープになり、細かい部分をさらに研ぎ澄ましたのが今の形状。
ボディの抵抗や水受け、水の逃がし方を突き詰めていくと、潜ることも大事だが、とにかく飛距離がほしくなるのが、ディープクランクの宿命。
そして、一気にディープまで潜らせるため、ある程度の軽い巻き感も維持したい。
今まで以上に飛距離と巻き感をスープアップしたモデルも存在するが、やはり理想は未知なるディープまで潜ってくれること。
この理想像をクリアするため、再度新たなモデルでテストをやり直すことになった。
ボディは抵抗を減らすためさらにシェイプアップされ、リップの付け根などもさらに削って水の受けや逃がしを調整。
さらなる飛距離を突き詰めるため、回転せず飛ぶような形状やウエイトバランスに調整。
ロングキャストも伸び、しっかり潜ってくれる理想像に近づいたエクストラディープクランクだが、実はここに落とし穴が待っていた。
飛距離や巻き心地を追求したウエイトバランス、抵抗を減らす構造や形状を研ぎ澄ました結果、おのずとルアー自体の浮力もダウンしていく。
ディープレンジを攻めるクランクだが、ボトムのオダであったりチャンネルラインなど何かにコンタクトさせるため、スタック率や回避率も低下させるワケにはいかなかった。
プロトタイプは性能の一部を研ぎ澄ませばドコか一部が鈍る。どの性能も平均点であれば、それで完成したルアーに突出した性能は宿らない。
このあたりが毎年、どのアイテムでも完成までに時間がかかるところ。
つまり、何年も同じことをやっているワケではない。
現時点のモデルは着水点から9m近くまで潜るとのことで、キャスティングの有効レンジは5-9m。ドラッギングでは13ー15mもクリアできそうな勢い。
ボトムタッチさせてもしっかり回避してくれるので、理想像に極めて近づいた状態まできている。
ちなみに、Vish キムケンスタイルvol.18では、津風呂湖のレンタルボート攻めでキムケンが秘策として持ち込んでいた。
キムケンスタイルで多用。ぶっ飛んで想像以上に潜るdepsのプロトディープクランクをイジる。キムケンスタイル⇨https://t.co/umawIxW4D1
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水深も深くなることで、ルアーに掛かる水圧も浅い場所とは異なる。特に大型ルアーで自重は60gを超えるとボディやパーツの強度も必要になる。
さらに、ルアーの有効レンジでバスが反応するタイミングやエリアが非常に限られているので、テストサンプルの答え合わせにも難航するのが、エクストラディープクランク。
■エクストラディープクランク開発秘話