ついにアレの季節がきた! デッドスローの威力を見よ!!
ビッグセオリーvol.13、季節は3月下旬に差し掛かった早春タイミング。
このロケでは何かと状況変化があるわけだが、今回は現場にきて予想だにしていなかった強風予報に直面。
さらに前日までがスーパー大雨で、台風通過した時ぐらいにしかならないほどの激濁り!
ここまでヒドい濁りもなかなかない。ビッグセオリーロケならではの状況は、しっかり整っている模様。
もはやいろいろ策を講じるよりも、少しでもマシな環境探しや瞬間的なタイミングを狙うほか、ビッグワンを仕留める手立てはない状況。それでないと広大な北湖は時間が足りない!
いつもと同じく、狙うは春らしいワンビッグ!
沖に繰りだしてみると、その濁りは想像以上にヒドかった。
大雨でドロ濁りが河川から流入してくる時はあったけれど、ここまで長浜エリアが全域に近いほど濁ったことはない。
時間が経つほど真剣にヤバさを感じるぐらい濁りの広がりようで、ルアーの存在どころか、魚も泳げないのでは? と思えるほどの状況変化。
早春から春にかけての濁りといえば「水温低下」も引き起こす。この時期は、わずか1度の水温低下も魚に大きなダメージを与えるキッカケとなる。
案の定、水温はエリアによって3~4度近く低下。
さらに、濁り以外の誘惑も多く、朝イチから奥田の集中力を破壊する。
考えられるアプローチで魚のポジションをサーチしていき、たどり着いた強制リアクションでバイトに持ち込むも、魚がルアーを追い切れていないのか、まさかのフックオフ・・・。
さらに、魚は一瞬で消える。この瞬間的な動きの速さは早春から春ならでは。
水深4mのミドルレンジから、水深2mまでのシャローレンジにシフトして、くまなく探る奥田。
メインに据えていたのは、早春から春の王道アプローチ・ビッグベイトのデッドスロー展開。
アプローチの特性上、荒れた日や流れが強い場所では本来のパワーを発揮できないため、ボートからでは使える状況が限られる。
濁りこそキツかったが、当て込むことができれば真のストロングパターンになると確信!
そこで返ってきた答えがコレ!
水深2~2.5mの地形変化を、タイトに絶妙なトレースコースで泳がせた黒龍220を襲ってきたのは、季節感を早めに感じて動いた個体!
ただ、あとにも先にも、ひと場所1本!
これがここ近年の琵琶湖。
このあとも濁りの行方を探るため、長浜エリア全域。
南はかんぽの宿周辺。
さらに北上し。時間を変えて長浜の大突堤周辺に戻る。
さらに北上して南浜エリアのシャローもチェック。
何も起こらないが、可能性のあるエリアはすべてサーチ。
さらに北上して片山周辺までをチェック! ここまできても濁りは消えない。
ただ、濁りが薄れてきたエリアのみ、何かしらの反応があることに気が付いた。
沖の越冬エリアからサーチし、魚の行動を読みながらたどり着いたのは、ミドルレンジの沈みモノ。
しかし、水中の環境はよろしくない。
バイトしても、ことごとくワンフック(リアフック掛かり)。
魚の反応や食い方から考えて、今回のキーは「澄みはじめ」。
朝は濁っていたが、時間を空けることで水中環境は変化する。
バイトがあった澄みはじめを狙って夕方前に入り直したのは、朝に濁りがヒドかった長浜沖。
時間経過で水が変わって魚の反応も変化!
貴重なバイトを的確に手中に収めたのは、ビッグベイトのデッドスローアプローチ。
想像以上に掛かりは浅いが、狙い通りのワンビッグ!
2024年のビッグセオリー、ファーストアタックとしては文句ナシの55cmUPを仕留めることに成功。
昨年もトライしたが、なかなかビッグセオリーロケで答えにつなげることが難しかった早春のビッグベイティング。
今回、キビしい中でもようやくデッドスローアプローチで捉えることができた。
今回実践できたのは、通常のデッドスローリトリーブと、普通のデッドスローでは食い切らない時に威力を発揮するアクセント的ファクター。
■Vish 奥田学ビッグセオリーvol.13本編