キムケンが見極めたのは「見せる」、「見せない」、「思いっきり見せる」の3展開!!
初日は現場に着くと水位は高めで安定し、ワンドの様々な所で水が通っていた状況。適度な濁りも発生し、見えバスこそいなかったものの魚の気配も多かった。そんな中で展開したのが「見せる」パターン。魚のモードがイケイケの時はルアーをしっかり見せることでスイッチも入れやすく、何より答えが早いのも特徴。NZ クローラーやパワーウィグラー5.5㌅などのハイインパクトなルアーでサーチした方が効率もよくなるといえる。
かたや、初日の昼以降からは減水しはじめ、水質も少しずつクリアUP。さらに満月大潮の影響もあってか、魚の動きにも制御がかかりはじめた。スポーニング直前のためエサを食うのは間違いないが、見せても食わないし、水がクリアになると急激にルアーを見切るのも、スレたデカバス&フィールドの特長。そこでシフトしたのは「見せない」パターン。代表的なものがシャッドの高速巻き。
とにかく見せない速さで巻き、バスが意識する障害物や地形変化にコンタクト(隠れ)させて抜けた瞬間のリアクションバイトを引きだすアプローチ。
そして、ルアーを見せても見せなくても、水が濁っていてもクリアでも反応がニブい&ない時は、いっそ「思いっきり見せる」パターンも必要。キムケンは自然なフォールと自発的なハングオフという2通りのアプローチを、信頼度の高いワームでリグごとに使い分けていた。ハイプレなフィールドでは、魚のモードに合わせた展開さえ見極めてハメれば、状況急変時でも即座に対応できるのだ。
狙いドコロは「撃ちにくい&届かせにくい」竿抜け場!
バンク沿いに存在するウッドカバーでも、足元や木の根元がエグれている場所で、上から枝などが張りだしている所はチェックしたい。ぶっちゃけ、落とし込めばすぐ反応してくるほど甘くないのも淀川だが、少しでも水深があってシェードがあり、撃ち込みにくい場所は魚がリンクしやすい。
その規模が大きいウッドカバーはちょい沖に折れた枝などが沈んでいることもあり、人の気配を感じると、一時的にそちらまで逃げることも多い。場所によっては対岸からのアプローチが理想的!
本流の流れが入り込んだり当たるエリアは、一時的に回遊してくるプリスポーンや、本流から乗り込んでくる新規プリスポーンの通り道。魚は止まりにくいためタイミング次第だが、1日の中で水位変動も起こるため、少しでも水深のあるゾーンをサーチしたい。
理想は本流からつながるワンドや逆ワンドだったり、水中堤防もアリで、暖まりやすい時期になるとフィーディングスポットにもなる。よくルアーを通されていそうなコースでは簡単に見切られることも多いので、魚から見て意外なコース取りでルアーをトレースすることも大事。流れがモロ当たりの場合はヨレに送り込む展開も試したい。