敬遠されやすい月夜でも釣るジグ単ローテのキーは?
アジングで有名な場所ではアジンガー同士のプレッシャーで釣りがしにくくなる(入れない)こともあるが、満月の場合、人よりも月明りが最強のプレッシャー。
アジはいないワケではないが、明かりに支配されやすいアジだけに、満月の月夜は集まりやすいアジをも散らしてしまう。
アジがいても、月明りの働きによって、とにかく動きが速くなるといえる。
そんな中で、狙い通りのラッシュに持ち込んだトミーが使っていたのは、超ベーシックなジグ単。使い方も難しいものではなく、アジがいるレンジまで的確に送り届けるというもの。
つまりは、自分がやりたいことができるウエイトを見つけられるかどうかにあった。
この日は表層、中層、ボトム寄りとレンジが大きく変化する状況で、常夜灯の明かりはもちろん、潮の動き、風の強さ、さらには月明りも追加されてアジの上下動も非常に目まぐるしいコンディション。
アジにジグ単をフワっと見せることができれば間違いなくバイトに持ち込めるが、もっとも基本になるのが「アジのレンジ」を的確に当てていけるかどうか。
そこでトミーが実践したのが、潮と風を利用した繊細なプレゼンテーション。
流れが効いている時はエサとなる細かいプランクトン系も流されているのか、表層付近でのバイトが目立っていた。
本来ならば軽量ジグヘッドで表層を漂わすアプローチが正解。この時、トミーは水深とレンジ把握のため、サーチの基本となるアジスタ!Sの1gを使用。
●細くても強い!鋭い刺さりと針先が鈍りにくく長持ちするハイカーボン素材フックを使用。
●ラウンドベースのヘッドで飛距離が出せ、斜め上に引くことを考慮した水受け断面で軽量でも操作感が高い!
●S・Mは速掛け対応のオープンゲイプ、SSは小さなアタリに対し刺さりをフォローする針先ネムリ仕様
●すっぽり口に入りやすいショートシャンク。
出典:ティクト
ワームはご存知、ギョピン1.7inch。
超微波動系、魅惑のピンテール!
独特の反り上がりボディにより、針先以外を極力隠すことができ、
しっかりとテールを震わせて泳ぎながら、後方に出る波動位置をずらしたことでより
明確なバイトを得られるニューコンセプト!出典:ティクト
1gで表層攻めは少しテクニカルだが、ハードソリッドロッドの張りを利用した乗せるような送り込みで、アジもメバルも続々とバイトを引きだすことに成功。
とにかく潮が効きだしたらメバル(特にブルーバック)が高活性になるので、状況変化は分かりやすい。
しばらくそのパターンが続くと思いきや、風が吹くと急にトーンダウン。
そこでローテしたのが、風の抵抗によるラインの重みで引っぱって送り込むアプローチ。
使用していたジグヘッドはアジスタ!Sの0.6g。ロッドで引っぱるのではなく、風で押されたラインの重みで送り届けていくイメージ。
これはあまり深いレンジになると難しいので、アジのレンジが変わればジグヘッドのウエイトもチェンジ。
潮と風がともに効いている状況ならば1gでもOK。ようは、アジの動きに合わせて即座に軌道修正できるかどうか。
あとはボリュームや波動などでアジのゴキゲンに合ったモノを探しだす。
この日はアジのレンジ変動が激しかったため、1gと0.6gの2種類でカバーできたが、レンジ変動がおとなしければ、さらに細かく刻んだジグ単ウエイトローテがバイトを引きだすうえで効果的になることもある。
トミーいわく、攻めるレンジが正解ならばもちろんアジが釣れる。
その中で、大正解かどうかは、アジの食い方で判断! すぐに口切れしやすい食い方はジグヘッドのウエイトが合っていないとのこと。
ジグ単のウエイトが合っていれば、深いバイトになるため確実に丸呑みされるはず!