助演のカナモはこう歩く! カナモの高山ダムの歩き方
もう朝の時点で「歩けてます!」といいたいほどオイシイ引き立て役を引き受けてくれた助演のカナモ。
分かってらっしゃる!!
今回は、誰も長すぎるOPを期待していない! ということで、巻きで収録。即移動!
高山ダムに着く前からカナモの歩き方ははじまっていた!
愛のあるオトコほど、愛してやまないから、釣りたいから、釣りに行く。
高山ダムを高須賀ダムとまで呼んでしまうほど愛に溢れるゆたかボーイが、どういう感じでエントリーし、どういう感じで攻めるのか。
愛があるからこそ、ゆたかボーイの一挙手一投足に注目したかったのが、こちら側の裏テーマであり、歩き方。
現場ではボーイが行きたい所を優先して譲り、こちらチームはひとまず見回って情報収集。
この時の高山ダムはとにかく大減水、超減水といっても過言ではないほど水位が低かった。
ということで、この状況なら下見する価値しかない!
釣りを開始する前に、Vish 三原節ごっこで、ざっくりと高山ダムの現状を確認することに。
高山ダムといえば、近畿有数の川型リザーバー。
大雨が降れば上流のダムからの放水も加わることで激流にもなり兼ねないほどの流れをともないフィールド。
カナモは毎年数回は訪れる高山ダムだが、ここまで減水していることはまずなかった。
ようは、常にカレント(流れ)が効いているといえる。
つまりは初夏から夏までは非常に釣りやすいフィールドへと変わっていく。
初夏のタイミングで夏の水位になりオカッパリができる場所も広がるわけだが、雨が少なかった今期はこの通り、とにかく水がない!
減水すれば本能的に水深のある場所に動くのが魚。
ここまで減水して水深がなくなれば、激浅に変貌したシチュエーションに魚が留まる理由もなくなる。
逆を返せば、少しでもよい条件のエリアに魚は絶対的に集まるといえる。
カナモが大好物の「偏り」が生まれる。
こういった環境で狙う場所はズバリ、アウトサイドで流れがあり、水深が確保されている場所!
この減水時にきた人は非常にラッキー! その理由は、そういった場所がひとめで分かるから。
現在は台風の雨などで水位は上昇したため、もし減水時にきて水深変化を覚えていたり、この動画を観てエリアの特徴を参考にしてもらえれば、こういった状況ならココ! という判断がしやすくなるはず。
釣りをする前に考えてエントリーするのは、高山ダムだけじゃなく、どこも同じ。
過去の釣果や実績で判断するよりも、今の状況を考えて釣ることが今後に活きてくる!
そんな中でエントリーしたのは有名ドコロの通称・梅ノ木。
細かい状況は分からないままで先行者もいたため、とりあえず巻き展開から開始。
アウトサイドで流れと水深があるため、まずはプロトのテストも兼ねて水面系をセレクト。ここからカナモの歩き方はスタート!
この環境でカナモが感じ取ったファーストインプレッションは、ノーシンカーリグのドリフト転がし展開。
または、バスの目線とコンディションによってはヘビーDSのリアクションと予想。
水深と流れのある場所だけに、バスのレンジや目線に合わせつつ、ルアーのレンジやスピードを合わせながら答え合せ。
この刻み方が時間の掛かる状況判断をさらにアシストしてくれる。
ドリフトもミドストも反応がない中で、ボトム付近でリアクションを試した行くカナモ。
選んだルアーは、2WAYをカットした1WAYに少し手を加えた5gダウンショット。
1WAYをさらにカットしたボディにシリコンラバーを生やしたカナモオリジナル。コイツでボトム付近の沈み岩をこずいて流す。
すると答えはスグに返ってきた!!
サイズはいきなりデカい!
環境にメリハリがついているスポットで、さらに偏りが生まれる場所こそ、答えが潜んでいる。
そういった所で反応を引きだせるアプローチを見出せば、その時の完全なパターンを構築できる。
釣り開始は8時を回っていたが、愛を求めた結果、ファーストフィッシュはいきなり愛しか感じない50㎝!
この場所で見出した展開として、インサイドをフラついて泳ぐ魚はサイト。
対岸から中央部にかけての流れが通る場所は、ロングワームのネコリグかミドスト。
砂地に岩が点在する場所はリアクションを効かせたヘビーDS。
この読みから、カナモは連発モードに突入。
反応を見る限り、水深が浅く減水傾向のため、目線は底で、エビやハゼ系ベイトを捕食しているのが正解だった。
ただ、気になることが一点。
反応はあるが、サイズは下がっていく一方。
サイズは下がったが、魚の体色は悪くない。
大型の方が体色は白っぽく、アベレージサイズは流れのない場所でのボイルが目立っていた。
昼の時点で情報交換したが、カナモの大好物でもある見え愛(見えデカバス)の姿は皆無。
それほどコンディションはよくないのか・・・。
昼からはKinkiウォーカーでは初の弟子入りラウンド。同じエリアで釣りもした。
エントリーしたのは梅ノ木よりも下流の、先ほど橋の上から見ていたエリア。
川幅は先ほどよりも広く、サンドバーの張りだしと山からのインレットがリンクするポイント。
上流側は浅くなりすぎてバックウォーター状態。ならば、溜まっていたり回遊するバスも多いのでは? という読み。
ここでは沖の流心寄りでボイルを目撃し、その地形変化を狙ったカナモが、ぶっ込みクローのドリフト展開でフルフッキング!!
Lure Wt.: 約14g Price: ¥900(税抜)/¥990(税込)
込み入ったカバーに「ぶっ込む!」。抜群の遠投性能を活かして対岸に「ぶっ込む!」。
あらゆるロケーションに「ぶっ込む!」をコンセプトに開発した高比重系バックスライドベイト「ぶっ込みクロー」。
ぶっ込みクローは、#4/0クラスのオフセットフックノーシンカーリグ+MH~Hクラスベイトタックル+太ライン(フロロ14lb以上)のタックルセッティングで、ズバ抜けた飛距離と抜群の操作性をもたらすための絶対自重(約14g)に設定しています。
「飛距離」「ボディ強度」「魅惑的なアクション」という相反する3つの要素をひとつのボディに融合するため、ヘッドとボディを別マテリアルで成型。
ヘッド(フラスカート)には強度と張りを備えたやや硬めのノンソルトマテリアルを採用することでフォール中にも生命感あふれるアクションを発生。その効能はアクション面だけでなく、フルキャスト時に掛かる負荷の軽減、カバーにコンタクトした際の千切れにくさ、オフセットフックのクランク部をしっかりと保持できる強度というバックスライドワームにおける高い基本性能をもたらしています。
一方ボディには大量のソルトを含有したソフトマテリアルを採用。ズバ抜けた飛距離と優れたフッキング性能を司っています。
ぶっ込みクローは近距離戦のカバー打ちから遠距離戦までストレスなく扱え、ただフォールさせるだけで自発的に蠢きバスをバイトに導く究極のバックスライドベイトと言えるでしょう。出典:レイドジャパン
アクション時の制動距離を抑えるためにヒゲを短くカットしたモノでキャッチ。
このチューンあり! 同じシチュエーションでオリジナルとの使い分けも可能。
その後は気になっていた上流もチェックに向かい、気配しか感じなかった流れがブチ当たる垂直岩盤エリアでギル系ワームのウェイテッドリグを投入。
そこに愛はあった!
流れが複雑に入り組んで、時間経過とともにヨレや当たり具合も変化する壁+岩。
岩の張りだしで水が巻くスポットにヤツはいた。
強烈ファイトをいなしてキャッチしたのは、文句ナシのフルコンディション!
愛を求めて彷徨うゆたかボーイをしり目に、あがってきたのは愛のあるサイズ、再び50㎝UP。
その後はボーイと別れ、流心の流れのヨレをプロトの水面系で流す。
夕方前の時合なのか、いきなり水面が割れる。
詳細はまだいえないが、いろいろなタイプをテスト中とのこと。
これも製品化に向けて良きデータになりそうな1尾。
流入が落ち着いたのか、減水傾向に転んだのか、時間的なものなのか、今までいなかった岸沿いはエビ食い系の小バスも回遊。
そうなれば、2WAYのワッキー掛けノーシンカーの独壇場!
水深がない分、エリア内のどこかに溜まれるような場所があり、そこを起点に浅い側、深い側を行き来する。
岸沿いに動くタイミングを狙い撃つ、もしくは水深が浅くても入れるシチュエーションであれば短時間で連発も可能。
これも「偏り」があるからこその展開! 外すと何も起こらない危険性もある。
魚の行動パターンがつかめても、エサを食うことに対して制御が掛かっているというか、今ひとつ本気でエサを追わなかったのが初日のインプレッション。
まぁ、そんなことを考えて話しながらグッドサイズをキャッチするのもカナモっぽい!
翌日は朝から大雨。軸となるのは場所か、展開か?
Kinkiウォーカーは必ず薄暗い時間帯に集合している。
起きるのはもちろん1時間ぐらい前。朝5時集合で、名張から高山ダムは大雨。
ここでカナモは主演であるゆたかボーイの愛を具現化するため、策を講じることに。
策士が策に溺れるとはこのことをいうのか? Kinkiウォーカーは時に(常に?)残酷である。
詳しくは本編をご覧いただくとして、カナモは強制的に思ってもいなかったエリアにエントリーすることとなった。
雨降る中、険しい道とアップダウンでもっとも避けたかった通称・マッキンリーを下山。
想定していなかった上流エリアをランガンする。
雨、雨、開始直前から大雨に変わり、テンションは激落ち。
本来なら上流部で濁りも絡んでわっしょい! となるはずだが、ここは高山ダム。前日の状況から読み解くと、そう甘くない。
先行者もすでに数名いた中で、初日と同じく水深があって流れが絡むアウトサイドを起点に攻めるが、まさかの小バス祭。
これが現実だった。
このまま上流部から中流域の梅ノ木までの長距離を午前中いっぱい決死のランガン。
歩けば歩くほど釣果も期待できそうな雰囲気だが、ただ攻めるだけで答えが付いてくるほど甘くなかったのが現状。
釣りって本来、釣りたい時に釣りたい所に入って、状況を加味しながら考えつつ、最善の展開や釣りたい展開をする。
愛あるがゆえに縛ってしまうことあれど、愛があるからこそ考えて釣ってみる。そしてそこにさらなる愛が生まれる。
行くたびに発見があり、思い通りに釣れることもあれば、まったく歯が立たないこともある。
これがあるからバスフィッシングは面白い!
2日目は、状況的に自分の思うベストな場所に向かってベストな釣りが繰り広げられたゆたかボーイと、前日の状況は関係ナシで強制的に場所を固定化されたカナモ。
自分の考え方で動くことと、自分以外の考え方や情報(条件)で動くことは、結果も大きく変わってくることを実証!