ストロング&フォローアップフィネスで駆け抜ける状況激変時のビッグセオリー
本格的にエンジンがかかってきた2025年のVish 奥田学ビッグセオリー。
vol.16は、大雨で増水のち代掻きが入りはじめ、状況が大きく変化したタイミングで出撃。
夜中からそこそこの雨量で、昼すぎまで雨。その後は爆風という予報の中、できる範囲内でフルコンタクト。
そんな状況下で奥田が考えていたのは「ストロング」な攻め。
ただ、押しっぱなしでは返り討ちに遭いやすい昨今の琵琶湖だけに、フォローのフィネスも用意。
集合前から降っていた雨と、想定外の風。雨か風、せめてどっちかにしてほしい。
初夏になるまでは急に激荒れになることも多く無理できないため、荒れるまでは広範囲をランガン。
温かくなったとはいえ甘くない琵琶湖なので、状況的にも一発イイ魚が獲れれば大収穫というイメージで状況サーチ。
シーズン的には春。季節進行は例年よりも遅いのか、スポーニングベッドはなく、かといってサスペンドしているビッグママも見当たらない。
ミドルレンジ、シャローレンジ、ちょい沖をサーチしながら感じたのは、魚はほとんどボトムにべったり。
横の動きにはついてこない。中層のスイミングにも反応ナシ。
何か魚っぽいのはいるが、ジャイアントベイトにも反応が微妙。
シャローエリアのデッドスロー系スイムベイト攻めも不発。
いつものことながら簡単ではない状況だが、付いてくる気配も浮いてくる気配も食う気配もないのはよく分かる。
エサとなる小魚も一切いない=フィーディングも起こらない環境から、奥田がヒネりだしたビッグセオリーは「ドンコパターン」。
エサがいない、食い気がない、そんな時の救世主でリアクションバイトを誘発!
まさに、どやさの一撃!
キビしい時のお助け展開で54cmをキャッチ。
春はエリアごとの季節進行もまちまちで、先取りパターンも確認。
ポストスポーンから初夏に必須のジャングルフィッシングも投入。
気温はそれほどでもなかったが、ここにきて水温が低下。さらに濁りもグルグル回りだす。
水中も陸上も季節は一気に逆戻り。
ただ、それ以上に深刻だったのは代掻きの影響。
この時期は仕方のないこととはいえ、流入河川からの濁りは時間とともに広がって、流量のある河川周りは激濁り。
そこに湖流と風の向きが合わさることで、想像以上に水が入れ替わっていく。
ビッグベイトなどで浮いてきてくれればよいが、浮いたら最後、底に戻ってしまううえ、二度と浮いてこない。
この浮いてくる魚もホントにバスかどうか怪しいところ。
食わせるなら中途半端に浮かせるよりもそこで食わせる方がベター。
朝から真っ白だった沖は一気にクリアアップし、午前中はマシだったシャローが真っ白。
ここまで水が入れ替わると魚も人も付いていけない状態。
雨が止むと次は風。
北西風が一気に強くなり、釣りができるエリアも制限。米原~彦根エリアから一気に長浜方面に戻る。
最終的に風を少しでも遮るエリアならば釣りが可能。
それほど荒れに荒れた初日の後半。ここで決めるのが奥田学!
風波でまともに釣りができない中、その大きな水の動きを逆手に取った展開でビッグゲインを引き起こす!!
エサは一切映らない。そんな中でもパラパラ映るのがフナ。
狙い定めて食わせた魚は、フナ食いのプリスポーンビッグ!
翌日は朝から激寒で大荒れ目前。
エリア制限しながらワンビッグを狙い定める。
前日から水温は低下傾向だったが、当日になって水温は激変。
14度近くあった水温は朝の時点で12度台。
昼前には11度台に突入。まさにThe END!
北西から西方向の爆風のため、東岸に打ちつける波はデカく大移動は不可能。
動いたところで、まともに釣りができる感じではない。
直前になって天気が変わりやすい季節だけに無理は禁物。
昼をすぎ、波風に耐えながら風と波がマシな長浜湾内のミドルとシャローを行き来。
水温は場所によっては10度台、ここまでヒドい状況変化はなかなかないが、その状況を引くのがビッグセオリー。
追わない、食わない、付いてこない。その環境でできることは、一段深い側でのリアクション。
考えられるルアーローテで魚のポジションを絞り込む。
ここでバイトに持ち込んだのは、困った時のマッチ・ザ・ベイト、ドンコパターン。
水質も水温も激変したことで、魚体も真っ白。
ここまで影響を受けた時はフィーディングも時合もない。そんな中でもバイトに持ち込めるのが、奥田学のフォローアップフィネス。
この食い方が正解の証! またもやヨユーの50cmUP。
■Vish 奥田学ビッグセオリーvol.16本編