キーは「反転流」と「フナ」。コレぞストロングなマッチ・ザ・ベイトパターン
今回、自身のお題として奥田が考えていたのが、ストロング展開。
もっとも得意とするビッグベイト&ジャイアントベイトによるアプローチ。

初日は状況サーチも兼ねてシャローからミドルをランガンしながら様々なルアーやアプローチで現状を調べ尽くした。
もちろんビッグベイトやジャイアントベイトも投入。
表層からボトム、ハイスピードからデッドスロー、あらゆる攻めで魚の反応をうかがったがビッグベイトへの反応は思わしくない。

ただ、チャンスは瞬間的にやってくる。
使用していたのはシマノのグライドベイト「グラヴィテーター220SF」。

ビッグフィッシュを引き付けるグライドアクション。
操ることに特化した、もう一つのアーマブースト機構を搭載したグラヴィテーター220SF。アングラーが意図してビッグフィッシュに仕掛けることができるグライドベイトです。
ボディをコンパクトに折りたたむことで、ジョイントベイトの致命的な弱点であるキャスト時のルアーの回転を克服するアーマブースト。ジョイントベイトの従来イメージを覆す遠投性能とアキュラシーを実現しました。出典:シマノ
今春リリースされた日米シマノ合同開発のグライドベイトだが、サイズ的には220mm(約90g)でビッグベイトとジャイアントベイトの中間サイズ。
今回カラーは2色をローテしていたが、カラーだけじゃなく、使うレンジや動かし方によって明確に使い分けていた。

それが、グラヴィテーター220SFのオプションパーツ「ジョイントパッド」の有無。

㊤はジョイントパッドなしで、㊦はジョイントパッドあり。
ボディの折れ角が調整でき、ジョイントパッドなしの場合、ジョイントの折れ角が大きくなるのでグライドアクションはタイトになる。

ジョイントパッドを入れることで、グライドアクションの幅はワイドになる(水を受けやすくなって惰走しやすくなるイメージ)。
グラヴィテーター220SFはジョイントパッド1種類[03]、フィンが2タイプ[01、02]同梱されており(スペアテール[04]も付属)、高さ違いのフィンは泳層を変えることが可能。

出典:シマノ
グラヴィテーター220SFの開発ストーリーや使用法についてはコチラ
勝負は一瞬!
狙い澄ましたスポットに送り込んで、ゆっくりめのショートジャーク&リトリーブでグラヴィテーター220SFを泳がせると、キャプチャー163H-5のティップが引き込まれる。

パワーファイトで引き離し、ランディングに持ち込んだのはプリスポーンランカー!!

まさにストロング!

グラヴィテーター220SFのグライドベイティングが見事にハマった。

狙っていたのは反転流
絶望状態の中、奥田が狙っていたのは、湖流や風波で流された水が当たってできる「反転流」。

北西の強風から爆風に変わったタイミング。
まともに釣りができるエリアも限定されたが、その中で大きな変化が起こるであろうスポットに直行。
それが風の当たるベイマウス北面、長浜大突堤。

大突堤の先端部は外側からの波を受ける場所と、内側を流れる水が当たる場所。
この角2カ所が反転流スポットとなる。

狙う水深は別として、反転流は流れの変化という部分では最大のキーポイントになる。

奥田いわく、発生した流れが強くなればなるほど魚は反転流に付きやすくなる。
それは河川の流れをイメージしてもらうと分かりやすい。狙う所は同じく、流れのゆるくなる所やヨレる所。

そういった場所に、浮き沈みが自由にできるよいコンディションの個体が入ってくれれば文句ナシ。
こういった環境で、やる気のある個体ほどバイトに持ち込みやすい。

ロケ時は一切映らなかったエサだったが、小魚ではなくフナやコイは各所で確認。特にこのエリアで食われているのはフナ。
フナ食いデカバスには同じシルエットのルアー=グラヴィテーター220SFが効く!

フナを食っているエリアで使いたいのが、同じシルエットのグライドベイトだが、一般的なグライドベイトはとにかく向かい風に弱い。
特に強風が吹くと、飛距離を稼ぐどころか真っすぐも飛ばせない。

そんな時にアングラーをアシストしてくれるのが、グラヴィテーター220SFやアーマジョイントシリーズに採用されているアーマブースト。
ジョイントボディが遠心力で伸び、ボディが折れ曲がることで空気抵抗を減らし、想像以上の飛距離を稼ぐことができる。

この機構のスゴさはアーマジョイントシリーズで体感した人も多いと思うが、偏平ボディで体高のあるグラヴィテーター220SFに搭載することで、向かい風でも気にすることなくロングキャストが可能。
一般的なグライドベイトやS字系ビッグベイトと比較すると、この飛距離の差はかなり大きいといえる。

強風時でもロングキャストでき、着水して潜らせてからもしっかり動いてミスアクションがない。
この完成度の高さこそ、奥田が信頼を置く証拠!









