春モード全開の中、あえて山間部をランガンしてプリデカバスに狙いを絞る
取材時は平野部全域でミッドスポーン全盛のため、あえて季節進行が遅い山間部フィールドをランガン。そこで「ヤル気のあるプリデカバスを狙い通りに獲る」のがお題! ただプリスポーンのデカバスほどシビアで狡猾、デカければなおさら。そんなお題を初のフィールドで絞りだすとなれば、ある程度の駆け引きが必要不可欠。ちなみに、クセの強いプリデカバス狙いで必要なのが「押してもダメなら引いてみる」こと。差してきた個体はイケイケなこともあるが、天候や水色など条件を選ぶことが多い。ロケ日は晴天無風のドンピシャ大潮。魚の動きに制御をかける要素全開だったため、非常に苦戦を強いられたのも事実。
そんな中で、たくみが絞り込んだのは、ルアーの存在感でアピールさせてバスの方から見にこさせるアプローチ。攻めの手段や立ち位置が限られるオカッパリで投入したのが、ズバリ伊藤巧の真骨頂ともいえるバンク沿いカバーでのパワーフィネスと、岸から一歩手前を回遊するプリデカバスのルートを読んだフットボールリグ展開。
そして、苦戦しながらも、たくみが絞りだした魚はパワーフィネス展開のちょうちん攻めによる54㎝と、魚のルートを予想したボトム展開による50㎝の破格級なプリデカバス。
キーは、警戒心の強いプリデカバスのクセをうまく捉えることと、いかにして意識している目線(レンジ)に合わせてアプローチを使い分けるか。シビアなタイミングこそ、より繊細かつ大胆な攻め分けが強烈な結果に導いてくれる!