リザーバーで夏の定番といえば最上流部!
雨が降らずに渇水と思いきや、思わぬ長期の大雨なったりと、今年も天候は予想できない状態で、人も魚も右往左往。
そんな中、アップデートvol.4ではリザーバーに注目。
夏のリザーバーといえば「バックウォーター」は外せない!
バックウォーター、最上流といえば見える魚=見えバスの存在は無視できない。
ただし、ルアーを投げてすぐに食ってくれるのは昔の話!
情報が早い現在は、濁りの入りはじめ&抜けはじめ、水量が落ち着いた頃などのベストなタイミングは瞬間的に攻め倒され、残されたのはプレッシャーで仕上がったバスのみ。
今回も、少し前は減水していたという情報を思い出し、威風堂々と現場に着いたものの水位は3mほど上昇したあと。
エントリーできる場所も少なく、パッと見、魚もいない。
流れもさほどなく、さらに上流は中途半端に浅くなっていた。
朝イチからやっちまったなぁ! というのが開始直後のホンネ。
この状況下でカナモは、魚があがれる上限ラインから下流側に向けて広範囲にチェック。
ある程度、水深がある所から現場の情報収集をスタート!
水質はクリアアップし、増水からの減水傾向
増水したあとで減水に転じたタイミング。そのため上流部は浅く、減水時に散々叩かれたバスは浅場にほとんど残っていない。
さらに、魚はバンクから少し離れた沖側を泳いでいたり、流れでかたまらずに広がった浮きゴミ(ウッドチップ)を起点に沖でポカンと浮いている。
幸い、先行者がいないためかルアーを見つけると反応してくれたが、魚がいてもとにかく食わない。糸も人も見えたら、とにかく見切る!
ここでカナモが見出したのが、魚が嫌わないアプローチ。
表層系もボトム系も試した中で、唯一チェイスしたのが表層。
つまり、クリア水質とプレッシャーで異常に眼が効く(よく見える)状態となった見えバスだが、ルアーのスピードでだますことは可能。
風がなく、かたまることなく全面に広がる浮きゴミに翻弄されながら、反応するルアーと、見切りにくいアクションを絞り込む。
浮きゴミ周りではフックでゴミを拾いにくいマイクロダッジの、スピードを活かした変化球アプローチ。
すると、見えない所から横取りバイトでアップデートvol.4の開幕を告げる50㎝UP。
ゴミが流れてかたまってからは、魚に見切らせない食わせに特化したI字アプローチ。
ただ、ルアー以前に水中に沈むラインを嫌がることに着目。
ふとしたことから試してみると、普通じゃ食わない傷なしビッグサイズ55.5㎝がモンドリング!!
さっきの50㎝UPと、この1尾でもう満足!? それほど気持ちよすぎるパターンを発見。
ここからカナモが驚異の食わせテクに開眼!!
さらに、時間経過とともに魚のポジションが変化。
散っていた魚はまとまって上流の風で寄せられた浮きゴミ向けて動きはじめる。
バスは水温上昇を待っていたのか、その動きを察知して上流にシフトしたカナモは、さらにバイトを絡め獲る。
ただし、追ってきても食わせられない魚も多い。
そんな状況下で真価を発揮したのが、ノーシンカーI字。
夕方前からの再トライでも、他の追従を許さなかったのが、風とラインをうまく使ったドリフトI字テク。
誰も止められないほどハメ続けたカナモだが、決して簡単に食わせていたわけではない。
この日は、わずかにルアーの姿勢や軌道が変わったり、ラインを見せると即見切るという、とんでもなくシビアな状況のまま。
その状況下でも、的確にキャッチし、令和の昭和持ちを披露するほどパターンをガッツリ掴んでいた!
その中で、水深のない上流部でも地形やバスの視覚を活かしたアプローチがハマり続ける。
ラストはボイル祭に遭遇し、ハイスピード水面トレースで一撃!!
この日カナモがバイトに持ち込みキャッチしたのは、55.5㎝含む50㎝4尾に45ー49㎝複数尾。
確実に「夏バックウォーター攻略の神回」といってよい爆発的な釣果を叩きだしてくれた。
これも現場でのアップデートが完全に効いたからに他ならない!