細かいローテがモノをいう! ワームローテの真意
今回のロケでもっとも重要だったのが、月明かりを遮る立地条件。
テクニックなどももちろんあるが、アジがいる場所を選び抜くことが一番大事!
その中で、トミーが素早く気づいたことは、ワームのローテーションについて。
別コラムで先述した通り、同じ形状のワームを使い続けるとアタリが続かない。
そして、同じカラーを使い続けてもアタリが遠ざかる。
そんな中でバイトに持ち込むべく展開していたのが、素早いワームの形状(波動)とカラーのローテーション。
ただ、手あたり次第にとっかえひっかえしても答えが分からないままで、釣れたとしても、次につながるヒントが分からない。
谷野さんのように、カラーはブルーチーズで、ワームをアジボッコ1.5inchから開始して、次は形状違いのフィジットヌードというように、アジが意識しているのは何かを探しだすことが大事。
ジグヘッドのウエイトに関しては釣り場のシチュエーションを基本に変えてもらう方がベストだが、ワームの形状が変わればアピールも変わるし、同じウエイトでも攻めるレンジが変わってくる。
水が全体にまとわりつくようなアジボッコはフォールがスローだが、抵抗のないピンテール形状のフィジットヌードは沈み込むのも早い。
カラーや波動以外にも、ワームをローテすることで違った方向性を探れることも増えてくる。
さらに、場所移動してすぐはアジもフレッシュなため、目立ちやすいカラーリングが威力を発揮。
特にイカシテル!シリーズのレモンサワーは点発光仕様。
カラー以上のアピール度を持つカラーで、シルエットが小さいギョピンという、絶妙のバランスアピールが的中!
本来ならば同じカラーで釣れそうだが、トミーはレモンサワー、谷野さんはブルーチーズでそれぞれヒット。
このあとアタリは長く続かなかったが、アジがすぐに見切るのか、一瞬で立ち退くのか。
そこでトミーはフィジットヌードのブラックペッパーに変更。
アジの反応するレンジを探っていき、アタリが遠のいたレンジにやってきた瞬間、あっさりとバイトが発生!
実は今回、これほどまでにシビアな状況だった。
あれだけすぐに反応したイエロー系の点発色ではかすりもしない中、発色せず、クリアベースで長いボディの波動が正解となった。
月が高くなるにつれて明るさも増し、水中に届く光量も増加する。
こうなってくるとアジの動きもさらに速くなり、ディープエリアでエサとなるモノが多い場所など、少しでも留まるような要素がないと勝負にならない。
その中でトミーはワームローテでバイトを引きだす。
1色で1匹、1モデルで1匹のバイトを引きだしていく目まぐるしさ。
ここにジグヘッドのウエイトローテが加わると、とてつもなく繊細なローテーションとなるが、ここではジグヘッドの重さよりもワームのカラーと形状の違いが顕著に表れた。
トミーは普段のロケでカラーについてあまり多くは語らないが、今回の反応を体感したうえで効果的だった潮色とワームカラーの相性を語ってもらった。
潮がドンヨリするエリアでは、イカシテル!シリーズのブルーチーズやレモンサワーの発色系が群を抜いて反応良好だった。
ただ、よかった色が急に効かなくなった時に、ボディのシルエットがでにくいクリア系カラーのブラックペッパーやチリドッグが威力を発揮してくれた。
イカシテル!シリーズでラインナップされているソリッド系とクリア系のアピールの違いが、アジのバイトに導いてくれた。
ここまで繊細かつシビアな状況も珍しいが、普段の状況であればもっと素直な反応を示してくれる瀬戸内海のアジ。
ワームのカラーに関しては好みが一番だと思うが、釣れていたけど急にアタらなくなったと感じた時こそローテーションのタイミング。
同系統か正反対の系統にローテしてみるのもアリ。