カナモの巻き展開は2パターン
旧吉野川アタックでカナモが繰り広げた巻き展開は2種類。基本はともにフィーディングフィッシュ狙い。
1つはアラバマ系で、もう1つはスピナーベイト。
特に、プリ狙いで投入したのが「アラバマ系」。
減水日は地形変化が分かりやすく、フィーディングスポットになりうる岸沿いのスポットのみを効率よくサーチできるため、魚のレンジに絡めやすく魚を寄せるパワーのあるアラバマ系がマスト!
ただし、カナモの経験上、本気で効果的なのは低水温期! 目安は水温15度まで(←ココ重要!)。
そんなカナモが使っていたのはステルスファイブのオフセットジグヘッド仕様(ジグヘッドはデコイ・ネイルボム1.8gの#1/0)。
ジグヘッドはもう少し軽い方がオカッパリでも使いやすいとのことだが、0.9gに#1/0サイズがなかったために1.8gをセレクト。
具も小ぶり、リグも小ぶりと思いきや、集合体のアラバマリグになれば、オカッパリでちょうどイイ!!
この投稿をInstagramで見る
カナモが使い込んだ結果、オカッパリでも扱いやすいと感じたセッティング。
出典:ジークラック
ステルスファイブの具は、すべてフルスイングの3.5inch。
ヘッドからテールにかけての美しいボディシェイプ、マテリアル質感・硬度、ボディ上下のソルト配分などすべてのバランスを追求し、これまでのシャッドテールワームでは対応しきれないような超低速リトリーブ域においても、全身を強くダイナミックに動かします。
出典:レイドジャパン
理由は、食わせやすいシルエットの3-3.5inchクラスのシャッドテールワームでもアラバマセッティングであれば想像以上のアピール度を演出できるところ。
また、アラバマ系はタダ巻きだけじゃなく、ラインスラックをトントン叩くようにシェイクして泳がせる通称・バマストで使用!
コツとしては、手首で動かすとしんどいので、グリップエンドをヒジに当てた反動でラインをピンピン張るとラク。
例えの奇才・カナモいわく、お母さんが台所で千切りしているイメージ! 大根をザックザク輪切りにするのではなく、細かい千切りアクションが理想。
リグ自体が多いアラバマ系は、そんなに大きく動かさなくてもラインスラックをピンピンすれば十分揺れてくれるので問題なし。
ちなみに、バマストはダイワの佐々木勝也氏が霞ケ浦水系で多用するテクで、リスペクトの念を込めてカナモも愛用しているとのこと。
アラバマ系は浮きあがりすぎずにスローに巻くのがファーストステップ。その次がバマスト! ぜひお試しを!!
この投稿をInstagramで見る
バマストのコツはコチラ!その1
この投稿をInstagramで見る
バマストのコツはコチラ!その2
この投稿をInstagramで見る
もう一方のセレクトはスピナベ!
アラバマ系リグとともに多用していたのがスピナーベイト。
アラバマ系よりも広範囲をスピーディーにサーチする際に使用していたが、基本的にシャローエリアがメイン。
使用していたのはレベルスピン1/2ozで、トレーラーにはフルスウィング4inchをセット(トレーラーフックも装着)。
カラーは春っぽさ全開! 濁りにも強い系統だが、カラーは好みでOK。
LEVEL SPIN(レベルスピン)は、スピナーベイトとしての基本性能を高めながらも、「セミコンパクトサイズ」「水平スイム姿勢」「魅惑のスカート」という、突出した3本の柱を持ったスピナーベイトです。
◆セミコンパクトサイズ
スピナーベイトである以上、小型かつローインパクトではその存在意義が薄まってしまいます。しかし、昨今のフィールド特に野池やクリークなどの小規模フィールドでは、フルサイズスピナーベイトが強すぎるというのも事実。レベルスピンは、強すぎず弱すぎない絶妙なサイジングで、あらゆるフィールド、状況でスピナーベイトとしての性能を発揮するスピナーベイトに仕上がっています。これは結果的に、キャスト時の空気抵抗を抑え、圧倒の飛距離を得ることに貢献しています。◆水平スイム姿勢
スピナーベイトはその構造上、水中では立ち泳ぎになってしまいます。これは見た目の不自然さ以上に、スピナーベイトの基本性能を低下させる要因でもあります。レベルスピンは、水平スイム姿勢を追求し各部を設計。それはスカートが効率的に揺らめくヘッド角であり、フックをスカートで隠すことができる角度でもあります。また、フックポイントがヘッド及びワイヤでしっかりとカバーされるため、スナッグレス性能を高めることにもつながっています。◆魅惑のスカート
最終的なバイト目標であるスカートをダイナミックかつ艶めかしくなびかせるために、各パーツそれぞれが役割を全うするようまとめ上げています。すべての源であるバイブレーションを生み出す高出力エンジンの役割を果たすブレード、ブレードが生んだバイブレーションを増幅させつつ効率的にヘッドへと伝達するΦ0.8mm高弾性ファインワイヤー、バイブレーションを受けて縦揺れを起こす前方低重心ヘッド、これらの働きによってレベルスピンのスカートは大きく収縮運動するように艶めかしくアクションします。
この極めて魅惑的なスカートのアクションは、スカートの質、本数、長さへのこだわりは当然のこと、スカート自体を強く立ち上がらせるためのOリングを装着することによって実現しています(実用新案申請中)。出典:レイドジャパン
(5inchは)オフセットフック(#5/0クラス)のノーシンカーリグで使用すれば、着水直後からボディをくねくねと左右にくねらせながらピックアップまで全身全霊で魚を魅了。
ヘッドからテールにかけての美しいボディシェイプ、マテリアル質感・硬度、ボディ上下のソルト配分などすべてのバランスを追求し、これまでのシャッドテールワームでは対応しきれないような超低速リトリーブ域においても、全身を強くダイナミックに動かします。
自重を約19gに設定し、ノーシンカーでも驚きのロングディスタンスキャストを実現!その上適度なソルト含有量によって、デッドスローリトリーブでも沈みすぎることなくサブサーフェスをブリブリゆっくりとトレースすることができ、濁った水域や深い魚に対してもしっかりとアピールします。出典:レイドジャパン
基本的にはストレートリトリーブだが、状況的に速すぎてもダメ、水面直下もダメというところで、シャロー一歩手前のブレイクや沈みモノ周りで投入。
瞬間的な乗らないバイトも数回あったが、おそらくオスの威嚇バイトでフックアップならず。
ただ、これもエリア展開やアプローチをアップデートするネタとしては十分価値のある情報!
タイダル河川は、通常の河川と違って水位変動やカレントが状況を大きく左右するファクター。
今回はミッドスポーン全盛タイミングとなったが、この割合も日によって変わってくるのが春ならでは。春バス攻略はわずかな状況変化を感じ取れるかが重要!