ディープレンジをトレースできるプロトタイプの正体はコレ
プロトのテストといいつつ、いきなりでた答えがロクマル! という縁起のよすぎる結果を叩きだしたのが、プロトタイプ(名前はまだない)。
絵に描いたかのような迷いのないハーモニカバイト!
狙い定めた5ー8mの地形変化+沈みモノでイメージ通りのバイトを誘発!!
このプロトタイプは、奥村さんお気に入りのコーリングハスラーと同じくシンキングスウィッシャーで、サイズは特デカ。
コーリングハスラーでは攻略が難しかったディープゾーンを、デッドスローでレンジキープしながら引けるモノとしてテストサンプルを製作。
イメージでは水深3mから8m前後をトレースできるモノで、さらに、コーリングハスラーになかったギミックを搭載。
そのギミックとは、ペラとボディジョイントにある。
ペラは現在、バズジェットマグナムのものを流用しているが、ダブルにすると浮きあがりが速くなるためにリアのみ装着。
実はボス付きペラも試したそうだが、ボス付きペラは真鍮製で着水の衝撃をまともに受けると曲がる恐れもあり、回る分では安定して回るが、不規則な回転はしにくい。
そのため、大型で強度もあるバズジェットマグナムのペラを装着。
ジョイントは設けているが、大きく動かないのがミソ!
実はリトリーブで泳いでいる時、リアフックがペラに干渉した時だけ震える程度に振動するジョイントになっている。
このギミックは開発当時、泳いでいる時にフックと当たらないのでは? となり試したところ、まさかの干渉せず。
そこで奥村さんはリアのヒートンを少し上にハネあげることでペラとフックがランダムに当たるよう調整。
このわずかな振動がバイト誘発を促してくれるのか? まだ確証できないが、いきなりでた答えが池原のロクマルというのが最大の答えだと思われる。
奥村さんいわく、もっともキーになるのは、デッドスローで泳ぎながらペラだけが高速回転してフラッシング&サウンドアピールしているところだそうな。
特にディープレンジではレンジキープできるモノが少ないし、大型ルアーになればなるほど抵抗も増えるため、ディープのボトムや沈みモノをタイトに狙うことは非常に難しいといえる。
さらに、障害物にコンタクトできるよう、コーリングハスラーと同じくワイヤーガードを装着。
ボトムまで沈めて巻き、立木の枝や岩などに当てた時の回避性能も秀逸なテスト結果がでた(ロケ時はロスト0)。
もちろん根掛かりもあったが、回収用のナス型オモリでしっかり回収。ほかのルアーも同じで、ルアー回収アイテムは必携!
現時点でウエイト違いの2タイプがあり、ロケ時に使っていた重たい方で8m沈めるまで20-25秒カウント。
重たすぎるとボトムまで沈めて巻いた時に底をするし、沈むタイプは浮力調整できないので、軽いタイプにウエイトを貼るモデルの方が使いドコロも増えるのではと考え中。
このロケで投入したのが初のため、完成までまだまだ時間は掛かると思われるプロトタイプ。首を長くして完成をお待ちください。