キムケンスタイルならやっとかな! お約束のゼロ展開
11月中旬の池原ダムは、水温も20度を下回ったタイミングだが、水色はクリア。
特にロケ前数日間は無風に近かったことから濁りも皆無。
そんな中でキムケンは、上流エリアの状況を知るため、表層アプローチをメインに展開。
使ったルアーは、お約束のイヴォークゼロ150。
120に続いて、2022年11月ついにリリースされたイヴォークゼロ150。
過去のキムケンスタイルで初披露されたのも、イヴォークゼロ150のプロトタイプだった。
惹き寄せる存在感、爆音ノイジー。
イヴォークボディにジュラルミン製シングルプロップが備わり、決して流麗ではないシルエットの爆音ノイジー『イヴォークゼロ』は、キモとなるシングルプロップの偏芯運動から生み出されるスクイーク音やクラップ音を水中へ騒がしく響き渡らせ、通常では惹き寄せられない深いレンジにいるバスにもアピールしバイトへと誘ってくれます。
ビッグレイクからスモールフィールド、またオープンエリアのサーチベイト的な使用でもバイトを誘発させるその威力は、モンスタークラスまでも浮かせ呼び寄せる一線を画す存在感となる、ノイジープラグです。出典:デプス
実はこれをやるにあたり、キムケンも伝えておきたいことがあったとのこと。そこで「How to EVOKE ZERO」をまじえながら白川上流にエントリー。
キムケンによるHow to EVOKE ZERO
イヴォークゼロを使ったアングラーの一部から、引いた時にボディが傾く・・・というコメントをもらっていたキムケン。
150も発売されたことなので、せっかくなら実釣しながら倒れない巻き方を伝授してくれた。
巻き方や使い方というよりも、基本はキャストしてロッドは立てながらラインを水に浸けないように巻き続けることが肝心!
ルアーが近づいてきてから徐々にロッドを倒していくと、ボディも倒れずに扱える。
これはキムケンも昔からいってきたことだが、投げてすぐにロッドを倒して巻く人が多すぎるそうな。
また、本来はPEラインやナイロンラインで使うことが多かったそうだが、今回の帰国で持ち帰ったタックルは5セット(ベイトは4セット)。
ゼロ専用タックルまで用意できなかったので今回はフロロで使用していたが、ロッドワークをキメることでそん色なく表層バズサウンドを演出できる。
ちなみにイヴォークゼロ150の完成品をはじめて使ったキムケンだが、イジることなく、育てることなく、いきなり過去最高クオリティのサウンド。
プロトタイプはバラつきも多く、ベストなモノは偶然生まれることが多い。実際にプロトはクセが強すぎるので、決して特別に釣れるわけではない。
そして答えがこの魚!!
パターンは赤潮まじりの水質にアリ!
ゼロが炸裂した白川上流エリアは、途中までクリアだった水色が、表層のみ赤潮に覆われた場所が存在。
これは濁りというものではなく、アオコと同じで表層のみにかぶさるマットのようなもの。
これはキムケンが昔から得意とするシチュエーション!
特に、朝一番などのローライトタイムはチャンスも多いが、7時過ぎスタートで手前から撃って再び下って上流に戻るスタイルのため、本命の赤潮エリアに突入した頃には太陽さんさんでシェードがない状態だった。
そんな中でキムケンが見抜いたのは、赤潮ゾーンにある岩盤の一角が形成する日陰。
ほぼほぼなくなったシェードだが、ほんのわずかなエリアのみ岩陰が残っていた場所を一投で決着。
特に、水深変化のある岩盤エリアは基本的に深いため、漠然と巻いていてもバイトチャンスが少ない。
岩盤直下のシェードをトレースしながら、浅くなった岩の張りだしに向けて泳がせることで、追い詰められた魚を演出。
この時はシェード続きの岩盤沿いから陽射しが射す張りだしに向けて泳がせ、狙い通りに水面バイトに持ち込んだ。