水面系で大切なことはラインの存在
同じ水面系でも違和感を感じた瞬間にルアーを見切る。これが今回の津風呂湖攻略でもっとも難しかったところ。
こういった状況で共通していえることは、ラインの存在を魚に気づかせないことだった。
上流部はそれぞれ量こそ違えど浮きゴミや流木などがあった。これは救いだった。
ただ1ついえることは、水面系でしかバイトしない=イケイケな状況ではない! ということ。
映像だけ観るとイージーなタイミングや場所と思いがちだけど、これだけは何度もお伝えしておきたい。
フォール中心でラインよりも先にルアーを送り届けるアプローチや、ボトムまでルアーやラインを沈めて誘う展開であればラインの存在も少々ごまかせるが、ラインがルアーよりも前にある場合は、どうしても魚にラインの存在を気づかれやすい。
ここでは、ちょっとしたことで魚に気づかれにくくなるコツを紹介!
中層&ボトムはラインよりもルアーが大きく動くこと
ゆたかボーイが見出したフォール中心の展開でいえるのが、ラインよりもルアーが大きく動いていること。
2日目に連発したぶっ込みクローのフォール展開。基本的にバイトチャンスはファーストフォールに全集中!
着水からフォール中はルアーが必ず先に落ちるため、ラインのプレッシャーはボケる。
もしラインが先に水を動かしていたら、津風呂湖のバスも寸止めしていた可能性大!
この展開がハマりにハマって4-5投連続バイト!
昨今のフィールドで、それも初場所オカッパリでなかなかないこと。
水面系も同じこと! できる限りラインは浸けないが合言葉
カナモがバイトを引きだし続けた水面系でもラインの存在は大きい。
ラインどころか空中を飛んでいくルアーの存在ですら嫌がるそぶりを見せた見えバスだけに、利用できるもの全てを使ってでもラインの存在は隠したい。
水面で引っぱるルアーよりもラインは先にあるため、スローに誘う展開では、できる限りラインを水中に付けないで水を動かさないことが1つ。
それ以外にできることとして、浮いているゴミなどが集まっている場所をうまく使ってラインやルアーの存在感を薄めてやることが大事。
あと、魚が見切れないスピードで何かがいる? とだけ感じさせ、本能的に追わせてストライクに持ち込む展開もアリ。
さらに、スピード展開とは真逆のボトム攻めでもラインを沈め切ればラインの存在感は消せる。コレも1つのアプローチ!
もし浮いているモノがなくスローな展開の場合の対処法で、カナモがロケ中に遭遇したのが、浮きゴミの減少。
魚との間合いも近く、非常に繊細な接近戦だが、ラインに気づくとすぐに沈む。
そこでカナモが実践していたのが、軽いフックでワームを自発的に浮かすこと。
見にきてスイッチを入れるための逃がしや誘いはアングラー側の入力による動かし方だが、止めた時の自発的な浮上アクションは、アングラー側の入力ではなくルアー自体の入力による動かし方。
こちらに振り切ったフックセッティングのため、どうしても掛かりにくいことも多かったが、掛かりやすいセッティングとして1サイズ大きなワイドゲイプのフックを合わせると、わずかに浮上は遅くなるが掛かりはよくなるとのこと。
両日とも同じエリアを同じ時間に同じアプローチをすることがなかった2人だが、キーになったことは同じ。
バイトに持ち込んだ展開は異なれど、すんなりバイトに持ち込むためにラインの存在は消したかった。
特にクセの強そうな津風呂湖で、訪れたスポットごとの特徴をうまく捉えた展開がプラスに働いた結果の釣果となった。