ハスといえばクランキング! 特に冬はコイツらだ!
毎年冬の気配が訪れればハードベイトの出番も多くなる。
ここ近年は季節というよりも「濁り」による出番で活躍してくれるのがクランクベイト。
U-40、U-50の年代であれば、南湖で冬、冬でウイードエリアといえばクランク! と思っている人も多いはず。
今回のキムケンスタイルで、南湖展開のメインに置いたのがディープクランク。
キムケンがセレクトしたのは2タイプ、DC-400カスカベルとイヴォーク4.0。
前日の南湖サーチでハスっ子が多かった南湖北部西岸の山ノ下~名鉄沖。
シャロー側は藻だらけのため、エッジとなる4-5mラインがベース。
前日は晴天無風でエサは浮いていたが、雨で一気に沈んだ状態。
そうなった時、この水深でルアーのスピードを活かせると考えた時、真っ先に浮かんだのがクランキング。
この水深でウイードの壁にスピードで突っ込ませるため、レンジ的にドンピシャだったのがDC-400カスカベル。
ヘビーデューティー・クランキング。
ビッグバスを獲るべく開発された“DC-400カスカベル”は、強引なファイトにも耐えるビッグサイズフックを装着しながら、ヘビーラインによるスローリトリーブでさえも衰えないワイドなウォブンロールと、ウィードや障害物をしっかりとクリアできる高浮力を確保したヘビーデューティー仕様のディープダイバーです。
樹脂タングステン移動ウェイトによるロングキャスト性能はもちろんのこと、ウィードエリアでさえもボトムを手に取るように感知するリップ形状や、浮上させる事で障害物をかわせる十分な浮力を備えたセッティングは、ウィードボトムを舐めるようなトレースでビッグバスをバイトへと導きます。
また、ジグ・ワームに触れるだけのショートバイトが多発する状況下においても、テキサスリグをズル引くようにボトムコンタクトさせるメソッドがオートマチックにフックアップさせ、時として驚くべき威力を発揮することも証明されています。
ディープレンジに響き渡る威嚇サウンドとベイトフィッシュライクなフォルムでアピールする“DC-400カスカベルは、新たなヘビーデューティー・クランキングを実現してくれます。
DC400 CASCABEL
LENGTH:85mm
WEIGHT:27.0g出典:デプス
今となっては昔話になるが、普通のクランキングからワーミングクランクなどでキビしい時期でも絶大なデカバス実績を叩きだしてきたルアーの1つ。
キムケン自身も過去のビワコオープンで数多の優勝実績を叩きだしてきたルアー。
実はルアーニュースでキムケンを初取材した時もカスカベルと自らハンドメイドで作っていた時代のイヴォーク5がメインだった。
カスカベルはフックをピアストレブル#2に変更。
キャッチ率を上昇させる事で、釣れるルアーを創り出す。RYUGIトレブルのフラッグシップ。
いくら良いルアーだったとしても、フックのせいで魚が掛からない、獲れないのでは全く意味が無い。トレブルフックについて、もっともっと考えて欲しい。トレブルフックに求められる性能とは何か?魚がルアーにアタックした際、フックポイントが魚体に触れやすくする為のワイドゲイプ。ポイントが触れたその一瞬で、魚体に食い込もうとするような刺さりの良さ。アワセたパワーをしっかりと、素早く貫通力に変換できる絶妙な内向きポイントデザイン。掛けた魚に主導権を奪われず、確実に取り込む為の強度を有する、ピアスフックで培ったオールベンドデザイン。トレブルフックの宿命と言えるフックポイントのルアー本体や障害物等への断続的な接触でも、フックポイントが鈍りにくく鋭さが長続きするような耐摩耗性特殊鋼材サイバーメタルの採用。
実践を通して見えて来た理想の形状と素材に、タントラムコントロールに採用した異次元のフッキングパフォーマンスを持つTCコートを採用。RYUGIの持てるノウハウを惜しみなく注ぎ込んだ、至高のトレブル。
出典:リューギ
思い立って巻き倒すと、想像以上の反応を引きだせたが食いきらず。そこでキムケンが直感で感じたのが、ボディのインパクト。
インパクトが強ければ食うかもと即座にローテしたのが、マグナムクランクのイヴォーク4.0。
マグナムクランクは流行りモノじゃない。必要なモノ!
キムケン、マグナムクランクといえば、イヴォーク4.0。
ビッグベイトパワーを纏った、カバークランク。
カバー回避力、直進性能に長けたEVOKEシリーズの基本性能をそのままに、大幅ボリュームアップされたマグナムクランク『イヴォーク4.0』。
ノーマルサイズのクランクベイトでは見向きもしないハイプレッシャーコンディションにおいても、マグナムサイズのボリュームが放つ集魚効果によりビッグベイトに負けないパワーを発揮してくれます。
EVOKE 4.0
LENGTH:100mm body
WEIGHT:56.5g出典:デプス
琵琶湖で一つの時代を確立したクランクベイトといっても過言ではない。
ルアー自体のインパクト、使い方のインパクト、食ってくるサイズのインパクト。
どれを取っても忘れることができないインパクトを持ち揃えているのが、マグナムクランクのイヴォーク4.0。
フックはピアストレブルブルータル#1/0を標準装備。
特大を獲る為の道具
ピアストレブルをベースに、じゃれつくようなか弱いバイトでもモノにする為、ロングシャンクに再設計。
また、大型フックでありながら鋭い貫通力を持たせる為、小型バーブとTCコートを施した。
更に各サイズごとの使用用途を考慮したバリアブルな軸線径設計で、絶妙な貫通力と強度のバランスを実現している。【#2/0、1/0】
魚の口に入りきらないプラグでフックアップさせる際、口周辺の鱗がある部分へのフックアップも重要となる。
その為には硬い鱗にバーブを貫通させることが必須となる為、従来製品より細軸の設定とし、
貫通力を極限まで高めている。【#0〜3】
ある程度パワーを持ったタックルでの使用を想定し、従来製品よりやや太軸の設計で強度を確保。
強度重視のブルータル、貫通力重視のピアストレブルという使い分けが可能となる。出典:リューギ
こぶし大サイズのボディのわりにリップは短いため、とんでもなく潜るわけではないが、名前通り、イヴォークシリーズのコンセプトを受け継いだマグナムクランクといえば分かりやすいかも。
ロングキャストして一気に潜らせてウイードの柱や壁に突っ込ませる。勝負はここから!
ウイードに突っ込んでから、ほぐして浮かせるパターン。
または一気に弾いてスピードで飛びつかせるパターンが存在。
ともにキムケンが得意とする基本的な使い方。
キムケンいわく、ほぐして浮かせるパターンはギルが多い時(多かった時)に効果的で、ハスなど動きの速いベイトがメインの時はスピードで一気に突っ込まして巻き切る方が効果的とのこと。
つまりは、イヴォーク4.0が理想のスピードで潜るレンジに合ったウイードエリアを探すことと、エサを追い込む壁状のウイードがある所を絞り込むことが大事。
この作業は、前日のサーチでイヴォークゼロ150を巻きながらだいたい下調べ済だった。
山ノ下沖から名鉄沖にかけての4-5mで浅い側はウイードの壁。
沖に向かって伸びるウイードは湖流でなびくパッチ状のモノが複数あるエリア。
ボディウォーター側から一段あがったウイードの中に待機しながら、浅い側に向けてエサが向かった瞬間に浅い側のウイードに追い込む。
これがこの日のデカバスの動き。
カスカベルでもチェイスしたが、食わせるまでに一歩何かが足りない。それがルアーのインパクト!
これに見事すぎるぐらいアジャストしてみせたのがキムケン!
ちょっと投げて釣れないとかいったらアカンというのが心に響く一撃!! 自ら寸止め59㎝。
このデカバスのあと、逆にルアーのインパクトを嫌って逃げた魚にも遭遇したが、その時は弱インパクトのカスカベルが正解だったかもしれない(この時のキムケンは身体とリズムがマグナムクランクになっていたためイヴォーク4.0で押し通したワケです)。