三原節では避けて通れないホームレイクにいざ出撃!
Vish 三原節vol.11は、独自の進化系であり個性の塊・三原直之を育てたといっても過言ではない、三原直之のホームレイク「東条湖」が舞台。
東条湖といえば、関西のバスフィッシングシーンにおいて母なる湖的象徴のリザーバーでもあり、レンタルボートでのバスフィッシングフィールドとして、さらに関西を代表する温故知新のトーナメントレイクの1つでもある。
非常に歴史のあるフィールドの東条湖だが、今まで多くのトップトーナメンターを育ててきた。
レンタルボートはもちろん、マイボートの持ち込み揚降もでき、1日あれば湖全体はだいたいチェックできる規模のフィールド。
この東条湖でのボート受付けは「東条湖 BIG BITE(ビッグバイト)」が営業。
ミハラが20代前半から現在もスタッフ兼アドバイザーとして日々精進しているボート屋さん。
東条湖BIGBITE(NBCチャプター兵庫事務局/NBC陸釣りクラブ加古川事務局)
〒673-1301 兵庫県加東市黒谷25
TEL:0795-47-0072 FAX:0795-47-0019
年中無休(年末を除く)
HP→ http://www.tojokobigbite.jp/
若かりし頃の三原直之を、現在のクセしかないスタイルのミハラに育ててきたクセのあるフィールドとしてもお馴染みかと思われる。
東条湖と聞くと非常に難しいイメージしかない。
一時期はデスレイクという話も多く聞いたが、そのあたり、ミハラにとっては「そんなことない」との一点張り。
ロケ当日も営業開始時刻の7時頃に集合してから当日の用意を開始。これこそが三原節たる所以!
ミハラいわく、東条湖には時間があればテストなどで出船しているが、基本的には11時から釣りを開始するらしい。
そんなワケで、今回もスタートまでは事務所で使うであろうモノをいろいろ用意しつつ、ラインも巻き替え、ルアーアクションのチェックもしながら、あまりののんびりムードでコチラも必死にケツを叩き続け、いざ9時半頃スタート。
ロケで訪れたのは少し前の2月下旬。
今でこそ急に春めいたが、最高気温は10度に届くか届かないかの日で、北寄りの爆風&雪予報の日。
2月末から3月に入っても寒の戻りで強烈に真冬日となったり、所によっては大雪や積雪。例年よりも水温や気温は低い日も多かった。
ただ1つ、真冬日と違ったのは、二十四節気の「雨水」を過ぎたところ。
2月19日を過ぎてから雨の日も多くなり、東条湖もしっかりと雨が降っていた。
ロケの前日も雨量が多く、東条湖もしっかりと増水。条件は悪くないと判断!
ボート桟橋のある本湖下流から釣り上っていったが、ミハラの予想は中流よりも上!
寒かろうが冷たかろうが、基本は上流側。
この予想は果たして当たるのか?
東条湖攻略の秘訣は「ベイトに左右されない」ところに気づくこと
バスフィッシングは、そのフィールドのバスが今どんな動きをしていて、どんなエサを意識しているか(食っているか)を知ることで、その時のパターンや展開を構築。
そして、思い描いたエリアでルアーのサイズやタイプを試しながら自分なりの答えを探していくのが基本。
こと東条湖においては、ハスやオイカワなどの川魚系ベイトを食うバスが多いそうで、有名なワカサギ釣り用で放流しているワカサギに固執しているわけではない。
基本的にワカサギを放流しているフィールドは、季節がらバスがワカサギに支配されることが多く、釣り方も非常に偏ることが多い。
東条湖も、ワカサギの産卵シーズンのみエリアによっては偏ることもあるが、年間通してみると様々なベイトパターンが通用するとのこと。
東条湖のバス自体、昔からエサとなる魚に偏りすぎず左右されない特性があるので、ルアーのサイズが小さくても大きくても、エリアや水深に合ったルアーを使えば反応を引き出すことができるフィールドなのだ。
つまりは、「ルアーをルアーとして使う湖」!
この特性というか東条湖独自のクセがミハラを育ててくれたとのこと。
一般的に、エサがいないとバスもいないといわれるが、ここ東条湖では該当しない。
その場その時のバスのポジションや意識に合ったルアーをうまくプレゼンテーションできるかどうかが、釣果を大きく左右する。
東条湖にきた際はコチラでお昼がオススメ!
東条湖はそれほど広くないため、時間を空けて攻め直すことがホントに大事。
そんなミハラは今回、昼休憩で絶対に行こうと考えていたそうだが、東条湖にきた時のお昼といえばココ!
東条湖からもほど近く、ミハラも昔から通っている食事処「シャレード」さん。
所在地:兵庫県加東市天神6-1
問合せ(0795・47・1415)
自家製の窯で焼きあげる有名な手作りピザをはじめ、とにかくウマくてボリュームたっぷりな定食が大人気のお店。
シャレードの名物でもある唐揚げ定食。
自信のある方はゼヒ大盛りもオススメします。
唐揚げがデカい! とにかくデカい!!
人気のお店なので、お昼は少し早めの来店がベスト!
東条湖にきた際はゼヒどうぞ。
東条湖を知りすぎたオトコがフルコンタクト開始!
下流から上流まで様々なメジャースポットの特徴を解説しながら釣りあがったワケだが、基本的にはアウトサイド側を重点的にチェック。
ここで誤算だったのが、想像以上に早春の雰囲気が進行していたこと。
通常ならば、いないであろう場所に魚がいたり、ルアーに付いてきたが食う勢いがない。
この勢いが一歩だけ足りなかったのは、晴れ間がなく魚を浮かせる要素がわずかに足りなかったこと。
前日の雨で水量は増し、濁りもそこそこ進行。
メインとして考えていた中流よりも上の鷲の巣窟エリアも予定通りしっかり濁りが回っていた。
エリア展望以外に、今回の展開として据えていたのがフットボールジグ系の釣り。
そして、想像以上に水中の季節感が進んでいた時も考慮して早春の巻き展開も視野に入れていた。
4月に入って高気温が続くとフラットエリアでのスピナーベイト展開もハマるのが昔からの定番。
そのままチェックしていく中で、まさかの場所に見えバスがいたり、どシャローでスッポ抜けたりという事件もあり、ミハラが考える季節感を惑わすトラップにも多々遭遇。
ローライトで増水傾向。入ってくる水は嫌がっていない。ただ、シャローの魚の反応はニブい。
それらの状況を加味しながら、確実にありそうな展開を確信。
それが少々水深のあるアウトサイド側でのフットボール系アプローチ!
予想通りの展開で、さらには直前にスッポ抜けた際の微調整が大成功。
狙い通りのプリスポーンビッグをキャッチ!
ミハラいわく、1日あれば1周できる規模の東条湖は、ポイントに入り直したとしても時間を空けてしっかり休ませた方が食わせやすいとのこと。
スポットも狭いので、むやみやたらと投げるのはプレッシャーが掛かりすぎるため注意!
魚の反応を確認した上流部から釣り下って昼休憩したのち、春っぽくなれば可能性が高いガレ場などでジャークベイトでもチェック。
しっかり時間を空けて再度トライした上流部。
先ほどと同じフットボール展開だが、バスの目先を変えるべく、ルアーローテも細かく実践。
反応がなかったエリアでは早春から春の定番「ミドスト」も本気で投入。
このローテーションがドンピシャでハマる!
キーはアウトサイド岩盤+αの早春場所だが、水深はシャローよりも一歩手前の深い所。
こういった要素の場所で、魚は何を意識しているか。
さらにトドメはミハラの実績場。
本日の間違いない答え合わせとして投入したフットボールヘッドG2+ハドルギル3.9inchにド級サイズがヒット。
どストライクの反応で、フルフッキングから渾身のファイトでランディング!
キャッチしたのはヨユーの50cmUP。
このオトコ、普段はキャッチしてもなかなかここまで喜ばない。
その理由は、この魚体! 東条湖を知り尽くすミハラいわく、このコンディションは年間に5尾ぐらいしか釣れない(食わない)個体(理由は本編参照)!
これぞ東条湖の超クオリティフィッシュ!!
■Vish 三原節 其の拾壱(vol.11)本編