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三原節 シーズン4 三原節[みはらぶし]其の拾壱(vol.11)「本拠地でデカバス攻略! 東条湖を暴く」

三原節 其の拾壱(vol.11)「春の増水&濁り=フットボール攻め」

早春から春のストロングパターンはコレ

東条湖って聞くと難しいイメージも強いが、それは東条湖のクセを知れば払拭される。

1日に何本も簡単に釣れるわけではないが、バス自体の状態に合ったルアーセレクトがハマると、答えもすぐに返ってくる。

今回のメインとなった展開が、フットボール攻め。

これは早春から春の濁ったタイミングで非常にストロングなメソッド。

ミハラがこのフットボール展開で使用するのは、シャッドテール系のワーム「アンクルゴビーシャッドテール4inch」。

競技仕様型万能シャッドテール系
アンクルゴビーシリーズのシャッドテールモデル。
元々アンクルテールは空気抵抗、水抵抗ともに小さく設計されており、スモラバトレーラーとして抜群のキャスタビリティに加え、素早いフォールとカバーに巻き付きにくいスナッグレス性の高さが大きな特徴のピンスポットをフォーリング中心に誘う、「点を撃つ」ベイトでした。
対してアンクルゴビー・シャッドテールは「線で釣る巻き」のベイト。
水抵抗が大きいため、少し重めのスモラバトレーラーに相性がよく、スイミングさせるとシャッドテールのヒネリに合わせてボディがほどよくロールし、超小型スコーンリグ的な無警戒なベイトフィッシュを中層でイミテートします。
もちろんスピニングタックルでのシャッドテール単体使用も得意で、レスポンスのよいテールを活かしたボトムズル引きも面白いテクニックのひとつです。

出典:イマカツ

東条湖でのフットボール攻めでは定番のシャッドテールワームだが、今回は4inch。

合わせるフットボールジグが小型なら3.5inchでもOK。

フックはインフィニの#2/0。

経験が語る、オフセットのあるべき姿。
ベンドデザインとクランクデザインは、高い実績を誇るピアスフック理論を継承している。
ベンドは伸びに対する高い復元力を有し、クランクはフッキング時にワームがズレやすく、 フッキング率を高める。 更に、ストレートフックの逸品、タントラムコントロールで培った ノウハウを注入。

ギャップ幅と鈎先の向きとのバランスを煮詰める事で、魚に触れやすく、 かつ、フッキングパワーのロスが極力出ない形状を導き出した。 素材はフォグショットなどで採用しているサイバーメタルを採用する事で、 鈎先が鈍りにくく、フックの剛性を更に高めている。 RYUGIの経験の蓄積から生まれた、 究極のスタンダードオフセット。

出典:リューギ

使用していたフットボールのリグは、発売が近づいてきた「フットボールヘッドG2」。

基本的には10gを使用。

今回の狙いドコロはアウトサイドの岩盤で、岩盤と砂利の変わりめ。

ミハラいわく、春の底モノはシャッドテールから! ということで、ロケ時のフットボール攻めではアンクルゴビーシャッドテール4inchからスタート。

コレでひと通り流してから、ほかのリグやルアーにローテするのが普段の釣り方。

フットボール攻めで、次にローテした具が「ハドルギル」。

今回は3.9inchをセレクト。

上下対象のボリューミーな薄楕円形ボディで、ネイルシンカーをどこにでも刺しやすいボディ構造を実現。そしてハドルテールとボディの最適解バランスが、絶妙な引き感と瀕死のスパイラルグライドフォールを生み出します。

ハドルギルが得意とするのはノーシンカーに近いネイルリグと、誘導式シンカーを使用したフリーリグ。深いリブを持つボリューミーなボディはスイミングするだけでバスに強くアピール、直後のグライドフォールが瀕死の食べ頃フラットフィッシュを演出します。

ハドルギルは一見ワームに見えますが、設計思想はジャバロンと同じく完全にスイムベイト。集魚力、ノーシンカーでのキャスタビリティ、スイミングパワー、水噛み性能に重点を置いたスイムベイトとしての能力を研ぎ澄ませたギル型フラットベイトなのです。

水中で気泡をはらみ続けるほどに深いリブに設計しながらも、同時にネイルシンカーをどこにでも入れやすい構造を実現し、バスの口腔内で折りたたまれやすい限界の肉厚さに設計。フッキングのよさとスイムベイトとしての使いやすさ、そして巻き感を両立した理想的なフラットスイムベイトに仕上がっています。

出典:イマカツ

ミハラ的に、東条湖でフラット系のワームはあまり実績がなかったとのことだが、その理由はブルーギルを偏食していないから。

一般的にはフラット系ワーム=ブルーギル食いだが、今回は実績というよりもボトム付近をスローに通せて、魚から見にこさせる集魚パワーに寄せたセレクト。

ヘッドは同じくフットボールヘッドG2の10gをメインに、フックはインフィニ#4/0とリミット#5/0を状況により使い分けていた。

さらに、入り直してアプローチする際にバスの目先を変える意味で投入したのが、へアリースパイダー クジャラ160。

発売が近づき製品仕様までブラッシュアップされたクジャラだが、今回はボディを半分にカットしたモノを使用。

ボディ中央の四角形をヘッドにすればオフセットフックをそのままセット可能。

非常に軟らかいエラストマー素材を採用したクジャラは、ボリュームのわりに素材特有の張りが控えめで強すぎないのも特長の1つ。

同じポイントでもしっかり時間を空けて休ませることと、同じルアーばかり入れずに目先を変えたローテーションが、東条湖攻略では欠かせない工夫の1つ。

ただでさえルアーローテが速すぎる(時にはセットしても投げない)ミハラのベースが構築されたのはココ東条湖!

第一インレットの最上流部(前日は浅瀬だった所)に差してきたデカバスを食わせるも、まさかのスッポ抜け。

この食い方からミハラが察したのが、フックの形状。

ワーム自体のボリュームからインフィニの#4/0を合わせていたが、ここでナロー形状のリミット#5/0に変更。

過去の三原節でも食い方によってワームフックをローテしているが、今回もその予想は的中!

状況がよいエリアでも1日に何度か食ってくるわけではなく、1日の中でもバイト自体は今も貴重!

その貴重なバイトを的確にとらえるための工夫が、キャッチ率を確実にUPしてくれる。

スッポ抜け方から考察し、食った時に口の中でフックポイントが真っ先に立つナロー形状のフックセレクトと、バスを呼び寄せる集魚パワーの融合が大正解!!

幸先よく45cmUPをキャッチ。

さらに、時間を変えて入り直したS字の上流部。

狙い定めた岩盤と砂利の境めで、渾身のフルフッキング!

シャローに差している個体は、あがりたて。

そのあとを追う個体とシャローから下がった個体の行き先を読んだ絞り込み、食うならココという読みが的中!

見事としかいいようのない一撃は、東条湖でも年間で5尾ほどしか釣れない(食わない)といわれるアイラインの入ったビッグバス。

季節感や魚の動き&意識に合わせたエリア&ルアー展開でハメていくと、的確に答えてくれるのが今の東条湖!

春の増水&濁り=フットボール展開は間違いのない答え!!

必見!フットボール展開の動かし方

ミハラが実践したフットボール攻めで、キーになるのが動かし方。

一般的には素早いリフト&フォールやボトムバンプでリアクション気味に操作することが多い。

東条湖のフットボール攻めはそうではなく、動かすイメージは「ちょい浮かし」。

ロッドティップでルアーをトントン持ちあげるのではなく、ラインのフケを揺らす程度のロッドワークでじわじわルアーを深い側に引っ張ってくる。

一番分かりやすいのは、ボトムにリグが着いた時に、ちょん! と軽くロッドをアオってラインを張る程度。

これであれば、リグが底を切らず確実にボトムの起伏をなめるようにダウンヒルで探れる。

イメージはクランクベイトらしく、深い側から浅い側にクランクを通すと浅くなるにつれて確実に底をコンタクトして巻けるが、浅い側から深い側だと底にコンタクトできないから。

浅い側から深い側で確実に底を叩くのであれば、ルアー自体を持ちあげるロッドワークではなく、ラインのフケを軽く張る程度でOK。

動かし方はもちろん大事だが、落とす場所&落とし方はもっと大事!

この日は岩盤と砂利で地質が変わる場所だが、できる限り地面に乗せてから水中に入れる=着水音は極力立てない。

その理由はプレッシャーもあるが、釣っている場所は意外に浅い(2-3m)から。

それに、今回はフットボールヘッドG2の10gをメインに使ったが、日によって少々リアクション要素が必要な時は14gや17.5gなどの少し重たいモノを使用。

逆に、さらにゆっくりしたい時やさらに浅い所では7gもアリ。

東条湖の春フットボール展開は、縦に落とす巻きモノというイメージで試してもらえれば、高確率で結果がついてくるはず。

意外に狭い東条湖では、フィッシングプレッシャーも伝わりやすいフィールド。チャンスを逃したとしても、その時点で軌道修正すれば、1投入魂のイメージで食わせることができるようになるのが、東条湖ならではのバスフィッシング!

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