ポストからアフターに狙いを絞った中で、奥田がもっとも魅力を感じたのが「ポストスポーン」。その理由は、群れになりやすい傾向で、特デカサイズもまじりやすいところ。そのポスト展開のキーとなったのが、マンメイド絡みの「ボトコン」と「I字系プラッギング」。
非常にシビアなコンディションにアジャストするべく、繊細かつ大胆に撃ち込むことで返ってきた答えを釣果とともにおさらいしたい。
北湖東岸ではボトコンによる強制リアクション攻め的中!
北湖東岸では長浜エリアの水深3-4m。季節進行の早いエリアでマンメイドストラクチャーをランガンし、魚の目線やコンディションをサーチ。
デッドウォーターで生物自体の行動が完全にストップしている状態のため、奥田が展開したのが、ボトコンによる強制リアクション攻め。
ボトコンで投入したのはバックスライド系ワームと温故知新のスティックベイト・スタッド5inch。状況にハマっていたのは、圧倒的な存在感でハイアピールなバックスライド系ワーム!
ただ、バイトがあってからかなり送り込んで食わせたところで、掛かりドコロは非常に浅く、バイトも続かない。効率自体もよくないと判断。
悪影響を断ち切るため北湖西岸に横断!ところが状況は変わらず…
デッドウォーターゾーンから切り抜けるため大きく移動した北湖西岸エリアでも水の悪さや魚の動きのなさは変わらず…。あらゆる攻めで状況判断した結果、魚のコンディションに合わせられるのが、I字系プラグのデッドスロー巻き。極めてスローでフィネスだが、確実に魚への近道となったアプローチだ。
風がある時や飛距離が必要なシチュエーションではロングキャスト対応のジジル85AR-C(チューン済)、風がなくピンスポット絡みはジジル70(チューン済)。
いても食わない、追っても食い切らないビッグサイズの反応にやきもきしながら、独自のセオリーを状況に当てはめることでキビしい中でもビッグの反応を引きだすことが可能。答えが合えばミスバイトや威嚇系のショートバイトではなく、バックリ丸呑みするバイトとして返ってくるのが、奥田学流のセオリーを実証してくれた!
狙い通りに獲るためのコツは「一瞬のタイミング」を感じること!!
特にバイトチャンスとなったのは、動きのニブい魚の活性をあげる気温上昇と、天候の崩れ(急な雨雲接近など)や風の落ちる瞬間。このわずかなタイミングを逃さずに捕らえることが、警戒心の高いビッグサイズのバイト誘発につなげる最大のファクターとなった。
特に大型が絡む場所ではトレースコースが命! はじめの1投が勝負のため、違和感を与えないよう、風による流し方やトレース方法は投げる前からイメージ。その理想につなげるため、ミスキャストは極力抑えたい。チャンスはほんのわずかといえる!
今回狙いを定めたビッグサイズはポストスポーンにまじりやすかったが、7月以降はアフターから先のアーリーサマーにシフトしていくため、1つ前の季節から先を見越したサーチで狙いドコロや魚のポジションを予測しておくことが、次のBigTheoryにつなげやすいといえる。