見えているバスのサイト&トップ攻略に振り切った三原節!
ハイシーズンで場所問わず、条件の揃った場所であれば高確率で遭遇するのが「見えバス」。
投げると簡単に食う魚もいれば、何しても食わない、逃げもしない魚もいる。
いるのに食わない、でもいきなり食ってくることもある。その絶対的な答えとは何なのか?
今回の三原節は、夏の河川を舞台に、見えバス攻略のサイトと、ハイシーズンの醍醐味でもあるトップウォーター攻略に振り切ったロケに決定!
訪れたのは、ミハラも過去に一度訪れたことのある高知県のメジャー河川・波介川(はげがわ)。
ミハラも過去に1回きたことがあるそうで、この季節にくるのは初。
ある程度は下見をしようと用意していたら、その場でいきなり見えバス発見。スタートダッシュを期待してスタート!
基本的にサイトもトップも好きなミハラだけに、こういった攻めに反応させるためのアプローチを事細かに実践。
泳いでいるバスがいれば、その魚の興味に合わせていくアプローチを軸に、この攻めが好きか嫌いかを素早く見抜いてバイトに持ち込む術を、恐ろしいまでのスピードで披露してくれた。
見えバスがいれば、その個体が興味を示すレンジやルアーのサイズを探る。
見えなくても、魚が泳いでくるであろうルートやコースを先読みしてルアーを見にこさせる術を展開。
エントリーした時、これはいただき! と思ったのも束の間。
見えていても食わない、合わせていっても反応しないバスばかり。人が多いフィールドならではの反応。
普段からただでさえ素早いローテーションだが、今回は異常なまでの速さで魚の状況、フィールドの状況、エリアのクセを斬っていく。
通常ならばこの攻めで食うはず! と様々な展開で迎え撃つが、魚もしっかり学習している。
それならばこっち? それともこっち? という独自の消去法で見えバスの意識を絞り込む。
ファーストアタックはレイジースイマー7inch!
考えられるややこしい使い方から、一気に一般的なアプローチに切り替えた瞬間、想定内のバイトを誘発!!
ミハラいわく、コイツは魚を食いたかったバス!
その後、複数の見えバスと渡り合うも、とにかく素直じゃない。
魚が求めていたのは「流れ」と「シェード」だが、これに環境変化がリンクして反応はさらに低下。
投げれば食うとか、ルアーを変えれば食うというレベルではなく、寄ってもこなければ避けて泳ぐこともしない。
スイッチを入れてどうこうというレベルでもなくなった。
ミハラのサイトの基本は、見えている魚が気にする・気になる所(場所)を見つけだすことが最初。
そのため、魚の動きや変化を見落とさず、しっかり確認できる注意力は絶対に必要!
よかったこと、悪かったことを即座に判断し、手数の少ないまま、よい要素だけで構築したアプローチをするのが理想。
これがサイトフィッシングの基本であり王道の考え方。
食わない魚、逃げる魚を引き付けるため、魚と自分との駆け引きを楽しむゲームとなる。
しゃべりながらも、釣りしながらも、とにかく早いミハラのルアーローテ。
息つく暇ない素早さで、撮ってる側も呼吸するのを忘れるぐらいの大攻防。撮る側が酸欠でぶっ倒れたのはホントの話。
三原節シリーズを観ていただいている方々ならお察しの通り、ルアーを変えても投げないこともあるし、ローテしてもすぐに戻す。
イベントなどでもよくいわれることが、ルアーローテの早さ。
ミハラの答えはズバリ、そのルアーやアプローチがストライクならば、魚も迷わず食う! ということ。
さらに、1投で次々ローテする理由は、魚にプレッシャーをかけないことが前提。
その1投で少しでも情報を多く得ることが、効率よくバイトを引きだす答えとなる。
必要以上のキャストで食わせようとするのは、魚に対する強要でしかない!
サイトフィッシングにおける三原直之の名言でもある。
サイトフィッシングができる状況下で数々の修羅場を潜り抜けてきたミハラ。
今まで構築してきて導きだした自身の答えはゆるぎないもの=経験と実績から導きだした自信であり答えといえる。
常に魚が見えるほど甘くない。足で稼いで見えバスがいそうな場所を探索
過去に一度、違う季節にきた程度で土地勘もないミハラ。
この季節に欠かせない3大要素を元に、魚がリンクするであろう場所を徹底して探す。
超晴天と高気温で下流からの風。
徐々に効いてきた減水で、魚もセオリー通りの動きをしてくれない。
そんな中でも、ごくわずかなヒントを拾い集め、この環境下の見えバスが執着している答えにフォーカスを合わしていく。
雨もなく、流入もない。中流から下はアオコまみれ。
時間経過とともに上流部の魚の数も減り、次は魚のクセ探しから、フィールドのクセ探しにシフト。
別ベクトルから新たな狩場と、新たなバイトトリガーを探す。
上流から中流、中流から下流方面に向かうも、水質悪化とプレッシャーからか、見えバスがいても食わせられないシーンもある。
これもリアル!
釣りする場所が1か所だけなら、そこで見つけた魚を全力で釣りにかかりたいが、せっかくの好フィールド。粘っても釣れない場合、移動できるなら次の魚を探して移動するのも1つの手段!
その判断で移動を繰り返し、手にしたバスから得たのは新たな手掛かり!
ご存じクジャラの表層アプローチだが、ワッキーセッティングではなくi字セッティング。
さらに、魚の反応や出入りをサイトで観察して見出したのは、「流速変化」というキーワード。
このあと、このキーワードの答え合せだけを行うため、気になっていた中流部を軽く下見で終了。
加速するミハラの読みと状況変化。ここに合わせていくのが三原直之のサイト攻め
翌日は予想通りの減水で、見えたエリアの魚も一気に減少。
こういった状況変化はロケあるあるで、もちろん想定内。
いても昨日と同じ動きではなく、減水しても流れが効く所や奥行きのある場所に魚は固執する傾向にあった。
前日に竿も持たず下見した中流エリアでは、想像以上の見えバスを確認。
このエリアでは、ハイプレ対策と一撃で食わせる秘策で狙い通りのバイト誘発に成功!
わずか1投で食わせてしまう、息つく暇ないミハラのサイト。
フィールドのクセと魚のクセを融合し、ここから無双状態に突入!
ミハラが予想した通り、魚はいる。さらに、昨日よりも数が多い。
水深は比較的浅いため、魚も見えるがすぐ食うほど甘くないのは上流と同じ。
この中で、瞬間的にデータをピックアップするミハラ。
魚の動き、気にするモノ、これらを結び合わせてセレクトしたのはジレンマポッパー70。
お題はサイトとトップだったが、両方を融合した贅沢すぎるシチュエーション。
何度も食わせるミハラもスゴいが、ハマりすぎてここまで何度も食ってこさせるジレンポの威力を改めて体感!
10年以上前から構築してきたマイクロプラグのベイトパターン。
令和の今でも絶対的な威力を発揮してくれることを証明!
その後は新たな試みにもチャレンジ。
せっかくなので世界的に有名な地元の偉人の元にも行ってみた。
夕方前には環境も一変し、上流エリアまでアオコが押し寄せる始末。
減水と水質悪化で上流部の見えバスも消え、この状況ならばココと思える中流エリアでラストを締める。
前日は一筋縄でいかなかった合流部。
魚はいるが、手出し無用と浮遊物が水面攻めをブロックする。
考えられる素早いローテで反応を見極め、手にしたルアーはアベンタクローラーバゼル。
陽射しも落ちて、わざと明るいカラーをセレクト。
魚のかすかな動きやボイル音も逃さないミハラ。そして、くるべき時に放ったバゼル。
引きシロのない狭いストライクゾーンを的確に抑え、バイトを引きだしたのは見切らせないためのルアースピード!
これぞまさに一撃必殺。
二度目のアプローチは通用しないミハラの川バス斬りアプローチがドンピシャで激ハマり!
その瞬間を的確にとらえたミハラが手にしたのは、フルコンディションのビッグバス。
■Vish 三原節 其の拾参