令和のサイト兵器「レイジースイマー」の使い方
サイトフィッシングと水面&表層攻めに振り切った今回の三原節。
魚が見えた、川、夏ということで、ミハラのスタメンはクジャラとレイジースイマー7。
ここではレイジースイマー7での見えバスサイト攻略を紹介!
8月頃リリースされたばかりのレイジースイマー7(写真下・センター)。
レイジースイマーにはオリジナルの6inch、ビッグサイズの9inch、新たなギミックを搭載した7inchの3サイズ。
6インチでは物足りない、しかし9インチでは大きすぎる。という声に答えた、間を埋めるちょうどいいサイズ感。専用タックルを必要とせずパワーは格段にアップ! それがレイジースイマー7インチです。
ボディデザインを7インチ用にイチから再構築し、バスを呼ぶ力は上げながらフッキング性を確保するため6インチよりも1インチ長くなっていますが、フッキングポイントである背針までの体高はほぼ6インチと同サイズ。それに伴い内部ウエイトデザインも変更。テール形状はパワーアップのために9インチのデザインを採用しており、あえてテール模様を排除することでさらに水を掴むように設計されています。究極のデッドスローリトリーブでも振り子のようにしっかりと左右に尾を振り、強力な水押し集魚パワーを発揮する、動きも見た目も超リアルなフローティングスイムベイトです。ロングキャストでのデッドスローリトリーブはもちろん、サイトフィッシングでボトムに置いて「飛ばし」(鋭いジャーク)を使うことで、並のビッグベイトには反応しないクレバーなビッグバスでも反応させることができます。
デフォルト(初期設定)はフロントフック#1,リアフック#2のトレブルフック付きのフローティング仕様。
出典:イマカツ
9inchと6inchの間を埋めるサイズ感の7inchは、フロントフックの後ろにもう1つアイを搭載することで、リアフックをセットできるようになった。
ミハラはフロントにピアストレブル#2、リアに#1をセット。
キャッチ率を上昇させる事で、釣れるルアーを創り出す。RYUGIトレブルのフラッグシップ。
いくら良いルアーだったとしても、フックのせいで魚が掛からない、獲れないのでは全く意味が無い。トレブルフックについて、もっともっと考えて欲しい。トレブルフックに求められる性能とは何か?魚がルアーにアタックした際、フックポイントが魚体に触れやすくする為のワイドゲイプ。ポイントが触れたその一瞬で、魚体に食い込もうとするような刺さりの良さ。アワセたパワーをしっかりと、素早く貫通力に変換できる絶妙な内向きポイントデザイン。掛けた魚に主導権を奪われず、確実に取り込む為の強度を有する、ピアスフックで培ったオールベンドデザイン。トレブルフックの宿命と言えるフックポイントのルアー本体や障害物等への断続的な接触でも、フックポイントが鈍りにくく鋭さが長続きするような耐摩耗性特殊鋼材サイバーメタルの採用。
実践を通して見えて来た理想の形状と素材に、タントラムコントロールに採用した異次元のフッキングパフォーマンスを持つTCコートを採用。RYUGIの持てるノウハウを惜しみなく注ぎ込んだ、至高のトレブル。
出典:リューギ
デッドスローで巻いたり、その場で止めたり、ボトムに置いたり、使い方は魚の状態や場所に合わせていろいろあるが、もっともイメージが強いのは、ボトム放置からの逃がし系リアクションだろう。
今回使用していたレイジースイマー7もボトムに置きやすいバランスで、デッドスローでもしっかり動くデモンテールは健在。
7inchのデモンテールは水絡みの強い模様ナシ版。
レイジースイマーシリーズは、水温や流れ、使い方などに合わせて自らシンキングスピードを必ず調整する必要がある。
7inchは腹部に0.5~1gのネイルシンカーを入れることで、サスペンドからデッドスローシンキングに調整可能。この時は0.9gをイン。
ただ、コレを投げれば必ず食うワケではない。
レイジースイマーのシルエットや動きに反応する「魚食い」の個体を見つけることができれば、バイトに持ち込める可能性は高くなる。
この時も、表層からボトムまでいろいろ試した結果、それらの反応から魚を欲していると判断。
巻いたり、落としたり、止めたりと使い方は様々だが、流れが通るインレット付近だったため、流れに乗せてドリフトさせる使い方と、壁を利用したアプローチで魚のご機嫌をうかがった。
着水はもちろん距離を置いてだが、巻くのは魚が意識する場所に引っ張っていく時のみ。
壁側に投げても、流れの変化が起こるブレイクの手前だったり、沈みモノ付近で止めて置いてやる方が、魚の反応も分かりやすいといえる。
ルアーを泳がせる方向に関しても、バスが待ち構えているエサが通るコースと同じ場所をトレースしてやりたいところ。
鉄則は投げすぎないこと!1投で多くの情報を引っぱりだすけどネバらない
今回はサイトに特化したアプローチのため、こちらからも魚が見えやすい場所で実践したが、超リアルな見ためと動きのレイジースイマー7でも、魚が嫌がるようなそぶりを見せれば、すぐにルアーを回収したい。
とにかく投げすぎは禁物で、1投のうちに多くの情報を引っぱりだしたい。
流したり、置いたり、ジャークしたり、いろんな動きで反応を確認する中で、ごくわずかな変化に魚が反応を示す時もある。
この反応の良し悪しを拾い集めていくことで、その魚へのベストなアプローチが見えてくる。
この時、上流を意識した見えバスは回収時の土煙に反応を示したが、止めても置いてもジャークしても無反応。
わりとイメージ通りの操作法で魚もイメージ通りの動き方をしてくれたにもかかわらず、プレッシャーでかなり仕上がった状態だった。
通常であればココで瞬間的なジャークを入れてやるとバイトまで持ち込めるはず! でも食わない。
ただ、この瞬間が一番難しくて面白いところ。
おそらくみんなの知りたいところは、魚がレイジーをガン見している時のこと。
あと少しで食うけれど、ここから食わせるためのジャークはいつするのか? ミハラいわく、バスの動きが止まる直前!!
止まってからでは魚もルアーを見切るため、見切る寸前の動きが止まる前にジャークしてみてほしい。
ほかにも細かいことがあって、アプローチの最中にバスがルアーとアングラーの間を割って泳いでいる時はラインを持ちあげてやる。
ラインの存在(プレッシャー)を極力与えない状態であれば、ルアーを通り過ぎてもルアーの存在に気づいたバスは戻ってくることが多い。
この時も、ラインを持ちあげて通過させ、通り過ぎたと思ったあと、ルアーに向かってUターン。
で、間近まできてレイジー7をガン見。
そのまま魚の動きが止まる前にジャークを加えると、見事バイトに持ち込むことに成功!
水面の反射で水中まで見えにくかったのは申し訳ないが、真上に太陽。偏光フィルターを付けていても限界を感じる時間帯。
この一連動作みたいにウマくいく時もあれば、なかなかこうならない時も多いが、ロケ時も見えバスが6-7尾いる中で、レイジー7でバイトに持ち込めたのは、この1尾だった。
最大のキモは、この魚が川魚(オイカワなど)を意識していたから。
食ってきたバスはレイジー7を丸呑みにしたように見えたが、実際に掛かっていたのはリアフック。
口を開けて吸い込むようなバイトをするバスだけに、吸い込みやすい小さなルアーであればコレで口の中にルアーが収まるが、レイジー7といえどもなかなか丸呑みしないことが多い。
ボトムに置いて逃がした時、瞬間的にルアーを吸い込んだ時でもリアフックがアシストフックのごとく掛かってくれる。
これがレイジースイマー7最大のギミックでもある。
55~60クラスであればこのサイズでも丸呑みして背中のフックに掛かることもあるが、一般的に再現性のあるサイズだと、ボディ丸呑みは難しい。
その点を考慮すれば、レイジースイマー7はショートバイトもリカバーしてくれるモデル。
片や、レイジースイマー6はボディごと呑ませるような使い方が理想といえる。
この両サイズは、魚の食い方やコンディションに対して使い分けると、なお効果的であることも立証してくれた。
このレイジースイマーシリーズをサイトで食わせるもっとも重要な逃がし(ジャーク)のタイミングに関しては、魚に違和感を与えず、魚が意識している場所に美しく送り届けることからスタート。
流れがあればルアーも流されやすいので、魚が違和感を感じない距離感を保ちながら、そこに何かいる! と気づかせるようなトレースがキー。
早く動かしすぎるのはNG!
魚の動きをよく観察したうえで、魚が気にする位置までレイジーを持っていく。
そこからジワジワ魚に近づけるというよりも、魚から気になって見にくる場所を探すことが大事。
ここまでくれば、あとは魚の動きが止まる直前にジャークを入れてみる。
この送り込み方や間合い、食わせるための逃がしに関しては、何回もリピートしてください!
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