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キムケンスタイル シーズン5 キムケンスタイルvol.14 「過酷な冬もアツくするストロングスタイル」

キムケンスタイルvol.14 「イヴォークバイブの開発コンセプト」

イヴォークバイブが生まれた理由を公開!

今回のメイン展開でもあるバイブレーションで、キムケンが使っていたのは、自身がプロデュースするイヴォークバイブ(プロト)。

イヴォークシリーズはキムケンが手掛けるハードベイトだが、今回はクランクでもトップでもなく、リップレスクランク。

いわゆる「バイブレーションプラグ」。

ことの発端は、ここ数年、初夏から秋頃の琵琶湖南湖で一大パターンとなっているワカサギパターンにある。

キムケン自体、バスマスターエリートシリーズ参戦のため春から晩夏まで日本にいないため、昨今の南湖の夏ワカサギパターンの詳細は分からないそうだが、過去にもワカサギが多い年はシャローがよく釣れたそうな。

その時に効果的な要素は、タイトな動きで様々なレンジを横方向で探りやすいモノ。

つまりは、バイブレーションがもっとも使いやすいルアー。

今年の南湖はワカサギが多い状況で、状況的によいはず。試すにはもってこい! ということで、新たにテストしはじめた。

 

バイブレーションは大きく分けると2タイプ

バイブレーションといっても古くからの名作もあれば、新たなムーブメントを起こしてきたタイプもあり、ひとくくりにはできないジャンルのハードベイト。

キムケン的に、大きく分けると2タイプで、1つは前方重心タイプ。

もう1つは後方重心タイプ。

前方重心タイプは頭側にウエイトが寄っているもの。

真下に落ちるフォール姿勢と障害物にコンタクトさせた時の回避性能の高さが特長。

このタイプは、ゆっくり巻いてもレスポンスがよいのが特長。

デメリットといえば、フォール中にエビりやすいのと浮きあがりやすいところ。

かたや後方重心タイプは、フォール時にスライドするような姿勢のためラインを拾いにくく、直進安定性も高い。

デメリットは、どうしても前方重心より回避性能が劣る点。

このあたりは一長一短で、使う場所や使い方次第でデメリットもメリットになる。人の好みもあるため、一概に1タイプあれば大丈夫という問題ではない。

どう使うかで理想のバイブレーションは変わってくる。

キムケンは、遠くまで飛ばして狙いたいレンジをしっかり巻いてこれるタイプに着地点を置いてテストを開始。

特長的なシェイプは、思わぬ副産物を生む

元はイヴォーク(クランク)のボディを削って叩き台を作りあげ、そこから重心別のモデルをテスト。

飛距離、アクション、回避性能、立ちあがり、トラブルレスなど、すべての完成度を満点にはできないが、自分が必要な時に使った際、最高の仕事をしてくれるアイテムに近づけている真っ最中。

本人的にはやりすぎたと感じていた特長的なボディシェイプだが、実は副産物も生まれたそうで、その副産物とは「フックアップ率の高さ」。

本来、バイブレーションはアイを支点に泳ぐロールアクション系のハードベイトで、頭とお腹は振るが、テールのフックはほとんど動かない。

さらに、バスは動く場所にバイトしてくる習性があるため、状況にもよるが、よく振る腹のフロントフックに食ってくることが多い。

イヴォークバイブは少し後方重心にしたこともあり、ナイフのように湾曲したテール部もよく動くため、フックもよく振る。

つまりは、腹にもテールにもバイトさせるギミックが追加されたことで、下からでも横からでも食ってくる=掛かる率が極めて高く、バラシがほぼない状態で今に至っている。

納得いくモノ作りは難しく、まだまだ完成は未定だが、外観に関しては「コレでいいんじゃね?」と思っているレベル。

現時点で、フロントフックはピアストレブルの#4、リアはピアストレブルの#5で調整中。

イヴォークバイブのプロトは、12月からひと月の短期間で6タイプめ。

今の南湖の状況で試すためであり、よい状況下でテストしておいた方が絶対よいモノが作れるのは間違いない!

今冬は琵琶湖メインでのテストだが、今後はアメリカをはじめ、ボートもオカッパリも、様々なシチュエーションで活躍できるバイブレーション目指して開発していくとのこと

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