戦略のメインは沖! 神出鬼没の回遊ビッグ狙い
久しぶりの琵琶湖といいながらも、戦略の中枢は沖にあり!
簡単でないのは承知のうえで、奥村さんは南湖・中央部のウイードエッジアウトサイドからインサイド側を本命スポットに置いていた。
今思えば何年ぶりか、3月頭からしばらくの間はスイムジグも非常に好調だったこともあり、スイムジグを巻くのも一計。
ただ同じことしてもなぁ・・・だったようで、用意すらしていなかったのはココだけの話。
ただ、数日前に降った大雨の影響が色濃くでていた琵琶湖。南湖も例にもれず釣果や反応は劇的に低下。
ロケの3月末は一進一退どころか、急に二~三退ぐらいしてしまったほど魚の活性は悪化。
そんな中で奥村さんがスタメンに抜擢したのが、シンキングスイッシャー。
水深2.5ー3mはコーリングハスラー。
呼び寄せるダブルプロップ。
水流波動・フラッシング・サウンド。この3つの要素でベイトフィッシュをイミテートするダブルプロップベイト『コーリングハスラー』。
水平姿勢にセッティングされたボディは、初動時におけるタイムラグを皆無にしてくれ、水を掴み動き出しの良いボス付プロップが初動からプロップサウンドやフラッシングを放ち、ショートストロークでも確実にバスへアピールしバイトへと導いてくれます。
シンキングモデルはダブルプロップによる複合水流波動、サーフェスモデルとなるフローティングタイプはスプラッシュでバイトチャンスを作り出してくれます。
SINKING model
LENGTH:125mm body
WEIGHT:29.5g出典:デプス
南湖北部や北湖の水深4m以深には、テスト中のコーリングハスラー200(仮称プロト)を投入。
こちらも完成が待ち遠しいシンキングスイッシャーだが、コーリングハスラーと違ってリアのみのシングルペラモデル。
ディープレンジでも浮きあがりを抑えてレンジキープしやすいモデルとしてテスト中。
広範囲をサーチしながら、さらに沈みモノや地形変化にコンタクトさせながら扱えるのが、デプスのシンキングスイッシャー・コーリングハスラーシリーズの強み。
基本は巻くだけだが、引っぱりすぎないテンションがデカバスを引きだす
沖の回遊デカバス狙いでチャンネルラインから内側のウイードエッジを流していた奥村さんだが、速すぎる動きに魚はついてこれない。
かといってスローダウンしてしまうと、エリアの絞り込みが困難な場所では効率が悪く、バイトに巡り合う可能性も下がってしまうということで、抜擢したのがシンキングスイッシャー。
シンキングとはいえバイブレーションみたいに速く沈まず、レンジキープ性能が飛躍的に高いコーリングハスラー。
ただ普通の巻きモノと同じ感覚で巻くと、泳ぐレンジも非常に浅くなる(浮きあがりやすく感じる)。
奥村さんは水深2.5ー3mでは着水してから15秒カウントダウンさせてスローに巻いてくるアプローチで使用。
これでボトムすれすれチョイ上か、ウイードトップをわずかにカスめるぐらいの泳層をキープ。
この時に肝心なのが、巻く時のラインテンション。
ラインで引っぱりすぎると浮きあがりも速くなり、レンジキープも難しい。特にロケ時は朝から快晴で風なし。放流もなくカレントなし。
晴天無風は時間経過とともに水温上昇は見込めるが、魚にとっては動き回りたくない環境。
瞬間的な時合以外で中層や表層まで追いかけてくるなどは考えにくい状況。さらに、リスクを回避したいデカバスほどウイードの中に潜み、通り掛かるベイトの塊を待つ。
そんな中で、ラインを張らずゆるめずデッドスローに近いスピードでウイードの上を泳がせることができるのは、コーリングハスラーシリーズだけ。
平日にもかかわらず下物沖は北部から南部まで朝から船団が形成されていることが多かったため、ベイトを追う魚もウイードの中に入ってしまっていた。
南北に続くウイードエリアで、時折ベイトの塊が通過すると瞬間的にフィーディング。まさに神出鬼没!
このタイミングを狙って仕掛けることは困難だが、可能性のあるエリアで極めてスローにレンジをキープして泳がせることができるシンキングスイッシャーは、ドンズバな答え。
コーリングハスラー200(プロト)も同じで、泳がせる有効レンジが深いだけに、ウイードというよりも地形変化や沈みモノに対して送り届けるようなアプローチで投入。
もちろん奥村さんは、ラインテンションを絶妙な軽さでキープして泳がせている。
こちらはすでに池原ダムでロクマル実績を叩きだしているモデル(奥村和正リアルアジャストvol.2参照)だが、琵琶湖の南湖北部やボディウォーター、浚渫やディープゾーン攻略で今後もテストが繰り返されるアイテム。