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奥田学 BigTheory[ビッグセオリー] シーズン5 「夏ワンビッグの居場所を暴く」奥田学BigTheory[ビッグセオリー]vol.12

奥田学ビッグセオリーvol.12 「表ー中層のビッグルアー展開」

奥田に欠かせないビッグルアー展開。今回投入したのはコレ!

春夏秋冬、奥田のアプローチの中で欠かせないモノがビッグベイトやジャイアントベイトなどのビッグルアー。

もちろん今回も用意していたが、メインで使用していたのが黒龍220(最終プロト)のサブサーフェイス展開。

完成直前で完成度を左右する金型の一部リメイクを余儀なくされたが、製品版は万全の態勢で仕上がる形となった。

その黒龍220は、ツースリージャークをメインに、水深のある場所ではハイスピード&ドッグウォークのローテで使用。

水面から表層直下のリーリング系ジョイントビッグベイトは、波やウネリが大きい時はフラついて動きが破綻するため扱うのが難しい。

黒龍220は特長的なパーツでもある「レベルキープフィン」が絶対的な安定性を保つため、ウネリがあっても上下にフラつかず、泳ぐレンジに対しての直進性を高めてくれる。

実際、このパターンは夏であればウイードエリアで火を噴くハイスピードメソッドがハマると想定していたが、いつまでたってもウイードが生えない&伸びない状況で、8月いっぱいは威力も低下していた。

そのため、シャロー&ミドルレンジのマンメイドでのハイスピードリアクションと、沖の地形変化で一時的に足を止めるスポットでの移動距離を抑えた焦らし系ドッグウォークで無理矢理バイトに持ち込んでいた。

所々でもチェイスや甘噛みはあり、魚の付き場やでてくる場所、追いかけ方のクセからコンディションを推測し、ディープに落ちる前の魚が溜まるであろうエリアでは、狙い通りにバイトも誘発!

ところが今回は珍しく、まさかのフックオフを連発。

魚が速さについてこれていない=真夏ではなく初夏を引きずった状態ともいえる。

今シーズンは梅雨時期からの濁り&日照時間不足と幾多の増水がウイードの成長を遅らせていたのかもしれないが、ディープ隣接のミドルレンジで葉付きのよいウイードが生え揃ったエリアであれば魚をストックしやすいので、ウイード成長のピークを迎えるまでは、魚のコンディションに合わせたハイスピードorドッグウォーク展開が吉とでる。

ディープ隣接シャローのフィーディングには魚を浮かせる羽根モノ

過去のビッグセオリーで、夏頃の島周りパターンとして紹介したのがビッグクローラーベイトによる攻略法。

奥田が使うのは、もちろんコレ。リザードクローラー。

今回はつづら尾崎周辺のシャローで投入したが、魚の動きがシビアで、速すぎても遅すぎても距離を詰めない時に黒龍とローテーション。

ラインを水面に浸けずにデッドスローで巻き続け、スピード変化をつけずに巻き切ると遠くの方から一気に距離を詰めて攻撃するように反応まで持ち込めた唯一のルアー。

ただ、ここで一番厄介なファクターだった「水温躍層」の違和感が働き、幾度もスゴい勢いでルアーの直前まできて急激にUターンしてしまい、バイトにまでは持ち込めなかった。

観ている方としては心臓バックバクなシーンだが、奥田にとってはもどかしいシーンの連続。。。しかし、これも自然相手の釣り!

使うタイミングやシチュエーションはしっかり定める必要はあるが、水面や表層で両極端なスピードを使い分けられるのが、黒龍220などのジョイントビッグベイトと、リザードクローラーを代表とするビッグクローラーベイト!

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