すべてはコレから始まった! 元祖ボインボインリグとは?
今回のロングワーム展開は、ご存じのようにベースとなったものがある。
それが、昨年のオニちゃんねるvol.19で披露してもらった「水面ボインボインリグ」。
アジャストレート12inchのFATモデルで高浮力タイプを使用した表層ワーミングのオニちゃん流アプローチ。
実はワームにそのままフックをセットして投げるのではなく、細かいコダワリのセッティングが存在。
ワームのサイズも長くて抵抗のある人もいるとは思うが、この破壊力はゼヒ味わってもらいたいため、ここでもお伝えしよう。
今回のロケで使っていたロングワームは8inchカットメインだったが、オニちゃんも途中で魚の様子や反応を確認するために投入。
ワームはアジャストレート12inchのFATモデルで、高浮力タイプ。
通常の素材でもエラストマーでもなく、浮力のある発泡素材を採用したアジャストレートのFATモデル。
2トーンカラーの白っぽい側を背中にするのがオニちゃん流(視認性UP)。
一番目につくのは、フックの刺している場所。なぜココなのか?
ここに刺すことで、余った前はリップ代わりにもなり水を受けて動きやすくなる。さらに、後方は高浮力でランダムに動きやすくなる。
特にフックのないテール部が先に浮こうとする時、引っ張られて浮こうとするフック部がロールしながらありえないアクションを発生する。
さらに、オニちゃんのコダワリは、使うフックと刺す位置にもある。
フックの重さで動きも浮き方も変わるため、細軸で軽量のダブルエッジ#4/0を使用。
諸刃の剣という名を持つ鈎。掛ける為の攻撃的超細軸設計。
強引すぎるファイト、オーバースペックタックル(Hクラス以上のロッド、16lb以上のライン)は、あえて想定せず、ギリギリまで細い軸線径に設定。その上でロングテーパー、TCコートを採用。フックポイントの掛かりが良く、カバーやテトラ越しなど、十分にフッキングパワーが伝わらない状況の消え入るようなバイトですらもスッポ抜けず、なんとか魚にフックを掛ける事を目的に設計した。
掛けてからは、バレとの戦い。バレにくさを追求し、形状・バーブなど、フックのトータルバランスを煮詰めた。仮にストラクチャーに巻かれ、ラインテンションが抜けるような状況においても、時間をかけてランディングへと持ち込む。獲る為の弱さと言う、矛盾する選択。ダブルエッジ。
“諸刃の剣”という名は、このコンセプトから冠されたもの。この強烈な個性を使いこなし、強力な武器として欲しい。
出典:リューギ
ワーム自体が12inchと長いため、フックポイントの位置もいろいろ試しながら、動きに支障のない場所で、かつ一番動きが面白くなる場所にセット。
浮く時はテール側からゆっくり浮上。勝手に揺れ続けながら泳いだり、ラインを沈めればサスペンドしたり。まさに生き物!
ワームの重さや浮力は元より、セットするワームフックもサイズごとに重さを測って、使うタックル(特にラインの重さ)にベストな組み合わせを導きだしたのが、このセッティング。
基本的には軽めのトゥイッチでダートさせて止めて浮かせる。その時のダートアクションもエグい。
着水音だけでも魚は遠くから見にくるので、いないと感じていても着水させたらしばらく浮かせて待つのも1つのテ。
ワーム自体が高浮力なので、フロロの16Lbや20Lbがちょうど扱いやすい。
ロケ時はフロロ14Lbで使ってみたが、ワーム自体が浮きすぎてコントロールしづらかったのがホンネ。
今回なぜ8inchカットにしたかというと、最大の理由はフッキング。食ってくるバスによってはテールだけくわえて走ったり、フックまで噛まないことが多かったから。
とにかくスッポ抜けも多かった。
8inchカットはスライドピアスというフックが完成したからこそ生まれたセッティング。
ワームは発泡素材のため、ある程度使い続けていると素材に水が染みて浮力も低下するので注意!
■オニちゃん流アジャストレート12inch FAT高浮力の使い方はコチラ!