小場所の接近戦を制する令和生まれのセッティング
釣れているから行ったではなく、しばらく行ってないから行ってみた。
それが今回のカスミ水系オカッパリ。
霞ケ浦や北浦は、本湖はもちろん流入河川が主な攻めドコロ。
スタイルにもよりけりだが、あまり多くのタックルを持ち歩けないのと、釣り方を決めたらそれで押し切って反応する魚を探すことも多い。
カスミ水系が久々だったキムケンは、はじめは流入河川の中流をメインに、そこから上流に向けて歩き、最後に下流をチェック。
下流から上流を歩いていく中で、水質の良し悪しを見ながら、季節的に流れの効きやすい上流がよくなるのではと予想。
特に上流部はエリアによって幅が狭く、遠投よりも精度を求められれるシチュエーションが多くなる。
ココでキムケンがシフトしたのは、フルキャスト仕様のタックルセッティングからアキュラシー重視のタックルセッティング。
元々はWDC-70HにゼノンMG-X&オルトロスFC16lbを使っていたが、近距離や接近戦が多くなる河川では低速回転重視のセットに変更。
ロッドはWDC-70MHで、リールはゼノンコアのHS8-Lだが、スプールを純正からゼノンMg32mmスプールに変えていた。
ZENON Core BF7・HS8 /ZENON BEAST6対応32mmマグネシウム素材採用スプール。8lb-50mのシャロースプールと12lb-100mの深溝スプール。マグネシウム素材を採用しつつ、特殊表面処理によりSWでの使用ができる耐腐食性を実現。カム式可動板とマグネシウム素材採用により、更なるキャスタビリティの向上を実現!
純正パーツと交換して使用できるオプションパーツです。
ゼノンコアは32mmスプール搭載のゼノンMG-Xとゼノンビーストのちょうど中間の価格帯のモデルだが、一般的な重量のルアーを操りやすいベイトキャスティングリール。
ハイエンドモデルのゼノンMG-Xが自重145gで、ゼノンビーストが195g。
ゼノンコアの自重は164gという軽量モデル。
キムケンはハイギアモデルのHS-8-Lを愛用しているが、変更したのはオプションパーツのスプール「ゼノンMg32mmスプール」。
ノーシンカーや軽量プラグをストレスなく送り込みたい時や、ショートキャストでバシバシ決めたい時に差がでるのは、低速回転時の伸び。
キムケンいわく、このスプールを合わせれば、軽い力でシュっと飛んでくれるとのこと。
ゼノンMg32mmスプールは12lb100mのラインキャパなので、オルトロスFCの12lbを巻いていたが、14lbや16lbでも十分巻けるラインキャパを誇る。
川幅が狭くて近距離とはいえブッシュだらけの環境でも安心のセッティングが組めるところはウレしい限り。
ベイトフィネス系リールではないが、この軽い回転は大きな武器になる!
特にカスミ水系の流入河川では効果的なシチュエーションを多く感じた。
ロケ時に遭遇したエビだけを偏食するデカバス。
コイツらに関しては狭い行動範囲を特定し、浮いてきた瞬間、その魚の口元付近に一撃でルアーを(特に小さいルアーを)入れないとバイトに導くことが難しいと感じていたキムケン。
久々ということもあり数多くのポイントをランガンしたが、撃ちモノ系アプローチではどこに行くにも高精度の近距離系アプローチの必要性を感じた。
魚が流入に入りはじめで冷たい水に馴染めてないこともあったが、長らく夏日が続いている現在、狭い上流エリアに固執するデカバスがいれば、このタックルセッティングはより効いてくる。