戦慄の表層ワーミング「アジャストレート12inch FAT」のタダ巻き
今回のロケというか、カナモの夏休みで初日のメインとなったのが、ロングワームの表層アプローチ。

夏で、リザーバーで、ロングワーム。
といえば、細長いロングワームのライトリグというイメージが先行しそう。ところが、カナモが使っていたのはコレ!

アジャストレート12inchのFATモデル。コレのノーシンカーでタダ巻きアプローチ。

●ADJUSTRAIGHT 12” SLIM ・・・8pcs./¥850(税抜)/¥935(税込)
●ADJUSTRAIGHT 12” ・・・7pcs./¥850(税抜)/¥935(税込)
●ADJUSTRAIGHT 12” FAT ・・・5pcs./¥900(税抜)/¥990(税込)【ADJUSTRAIGHT 12”】
ストレートワームはその名の通り棒状の単純なワームではありますが、単純だからこそ奥が深く、太さや長さのバランスが違う事で全く別の表情を見せる用途多彩なワームでもあります。その為、全国各地の様々なフィールド条件を考慮し、太さや長さのバリエーションを揃えるとかなりのアイテム数が必要。そこにカラーバリエーションまで追加するとストレートワームという1つのカテゴリーだけで莫大な量になってしまう。そんなストレートワームに対する煩わしさを解消する事をコンセプトに開発されたのが「アジャストするストレートワーム=アジャストレート」
まず、太さごとに経験上ベストな数値で導き出した「極細・中・太」の三サイズをラインナップし、長さを一般的なロングワームのMax寸法と言える12インチに統一。太さごとに必要な寸法のカットラインを設ける事で、状況に応じて瞬時に長さを調整し様々な状況にアジャストする事が可能となりました。
更にマテリアルには、それぞれこだわり抜いた質感のノーマルマテリアルと高浮力マテリアルの2種類を用意。
極細・中・太の3サイズ×マテリアル2種の計6アイテムのみで、超フィネス~ストロング。ベーシックな戦略から飛び道具的な必殺技までストレートワーム戦略のほぼ全てを網羅する事が可能です。【フィールドの状況・魚の状態に合わせてアジャスト可能!】
●太さをアジャスト!
アジャストレートには「細」「中」「太」3 種の太さをラインナップ。
刻一刻と変化するフィールド状況や魚の状態に対し1つのアイテムであらゆる局面にアジャスト出来るよう設計したシステマチックロングストレートワームです。
長さ だけでなく「反発力(張り)」や「ボリューム感」を組み込んだ一層細やかなアジャストができるラインナップになっています。●長さをアジャスト!
アジャストレートのボディには長さが調節できるようにガイド溝を設けています。 任意の溝をハサミや爪などで切ればその場で最適な長さに調節が可能。刻一刻と 変化するフィールド状況に対しワームを結び変えることなく速やかにアジャスト できる画期的なデザインです。
●比重をアジャスト!
塩入りノーマル比重マテリアル・・・ナチュラルな沈下速度を生み出す絶妙な比重感 に設定。ノーシンカーワッキーでフォールさせればウネウネと自発的にうごめき魚 を誘い、アクションを加えればゆったりとした余韻のあるウネリを発生。ボトムに 放置するだけで誘い続けるオートマチック設計です。高浮力マテリアル・・・浮力が高ければ良い訳でもないため、フックを背負った状 態で「浮きすぎない」絶妙な浮力感に設定。太さと長さによる張り感の差と、水 面という壁をウマく利用して気難しい魚をもバイトに持ち込む類稀なるバイト誘 発力があなたの新たな武器になるでしょう。
出典:レイドジャパン
ここでは、そのリグなどについて紹介。

使っていたのはお馴染み、生クネチューンのアジャストレート
カナモが使っていたロングワームは、アジャストレート12inchのFATモデル。
いわゆる「太」のノーマル比重タイプ。

このワームをそのままではなく、レイドスタッフのムコちゃんこと向原くんが編みだした生クネチューンを使用。

生クネチューンとは、ガチャガチャなどの容器にアジャストレート12inchを無理矢理ギューギューに詰め込むチューン。

とにかく詰める、適当に折り曲げて詰め込む。そしてしばらく放置する。

こうすることで、ランダムなクセが付いてくれるというチューン。

そんなことするより、最初からクセの付いてるMMZでよくね? と感じた方はそちらを使ってください!

実はカナモもMMZは好きで使っているソフトベイトの1つだそうで、スゴくよいワーム。

比べてみるとこんな感じ。
写真㊦下段からアジャストレート12inch FAT、アジャストレート12inchオリジナル(ひと節カット)、MMZデカ。

アジャストレートはともに生クネチューン済。
カナモいわく、曲がったMMZはきちんと曲がった状態で型付けされているワーム。

曲がった状態でキレイに成型されたMMZは、曲がった状態でも素晴らしいアクションが発生する。

ただ、キレイに型付けされているため、MMZはどれも同じアクションになる。

それに比べてアジャストレート12inchの生クネチューン。
適当に詰め込んで折れ曲がっているため、折れ曲がり方もテキトー。ただ、それが何ともいえないほどよい感じに仕上がることがある。

つまり、泳がせた時のアクションもバラバラで、決まったネジレ方をしないのが、生クネチューンのアジャストレート。

もし決まったネジれ方が好きな人はMMZで大丈夫だし、MMZ使ってもらったらOK。

カナモ的に、ここだけはしっかり伝えたかったらしく、このチューンドアジャストレートで狙ったのは、ランダムな折れ曲がりが生みだす唯一無二のネジれ方!

アクションは本編で観てもらうとして、この動きは型付けされたワームには生みだせない。
また、生クネチューンでも同じモノは生みだせないオンリー1のアクションを発生する。

必ずしも、この折れ方やネジれ方がよいというのではなく、生クネチューンで仕込んだ中に、たまにとんでもないヤツが生まれるらしい。

それは使ってから、泳がせてからのお楽しみ!
ほんのわずかなクセの付き方で、魚の好みが劇的に変わるとのこと。

表層の見えるレンジを泳がせて使っていたが、魚のチェイスやバイトも見える最高のアプローチ。
それが、アジャストレート12inchFATの表層攻め。

特にクリアウォーターのフィールドでは魚の目が利きやすい。

これぐらいのボリュームがあってアクションにクセのあるモノは、深い所や離れた所の魚も引っぱれるのが、このワームのスゴいところ。

アジャストレートは12inchと長さはあるが、細いため泳がせる速さも遅さも調整しやすい。

このアジャストレート12inchFATは高浮力ではなくノーマル比重のタイプを使うことが前提。

さらに、この表層アプローチでカナモがあまりいいたくなかったのは、フックセッティングについて。

使っていたのはストレートフック(フックはFINAのFPPストレート)。

通し刺しでセットするワケだが、フックの位置はあまり下の方まで持っていくとワームのアクションが損なわれるので注意!

フックサイズは#1/0~2/0。コレぐらいがベスト。

アジャストレート表層攻めの動かし方
非常に特長的で艶めかしいアクションのアジャストレート生クネチューン。
基本的な動かし方を解説。

基本的にフォールで沈めることはなく、タダ巻きしてやれば、ランダムに折れ曲がったアジャストレートが水を受けてネジれたり伸びたりして、ありえないアクションを発生!

太くてもストレート形状のため巻き抵抗がなく、ラインのヨレもないとのこと。

さらに、カラーは好みでOKだが、視認性を考慮して明るいカラーを使っていたカナモ。
こういう系統のカラーであれば水中での膨張率もエグい。

七色ダムでは、AJST-092-YAMAMIMIZUとAJST-093-SIEBOLDIの2色を使用。

基本はこの使い方でオーバーハングの奥や岸から離れた立木などを撃っていった。
中でも浅いエリアではタダ巻きと、軽いシェイクを加えながらタダ巻きで、ニュルニュル度合をUP。

少し水深があって魚が付いてくるまでに時間差がありそうな場所では、トゥイッチして引きシロに対して移動距離を抑えて使用。
基本はタダ巻きでOK!

もし、魚が付いてきた時は、リアクション要素を高めるためリーリングスピードをUP。
ルアーを徐々に逃がしてやる!

タダ巻きで食う時はいきなり横から飛んできたり、下から突きあげてくる。
もし付いてくるだけだったり、付いてくる距離が遠い場合は、いろいろなパターンを試してみたいところ。

フルキャストもショートキャストもこなせるアジャストレート12inch FATの表層ワーミング。
スキッピングでのプレゼンテーションもお手のもの。

初日の途中、自分の展開を振り返ってもらっている最中、オーバーハングの切れめに見えたデカバスの影。
即座に送り込んで食わせたのは、デカバススクールの中でも先頭を陣取るサイズ。

一番小さいサイズが食ったとのことだったが、それで55cm。

普通はなかなか相手にしてもらえない七色のデカバススクール。

そんなデカバスにも真価を発揮したのが、アジャストレート12inch FATの生クネチューン。


アジャストレート12inchにはSLIM(細)、オリジナル(中)、FAT(太)の3モデルがラインナップしているが、並べてみると太さの違いが一目瞭然!

長さは同じだが、太さのボリュームは倍ぐらいの差がある。

さらに、水中で泳がせると、そのアピール度はさらに倍ほど上に感じる。
これで、明るい膨張系カラーにすると、その動きは色覚変化でさらに変化する。

これもすべてナマクネチューンによるクセの恩恵!


魚といえば魚、ミミズといえばミミズだが、ホントのところ何が効いているのかは分からない。
ただハッキリいえるのは、この曲がり、このネジれだからこその集魚パワー!

現在のバスフィッシングは細分化しすぎたところもあるが、それを多様化というワードで片づけてしまうとそれまで。

昔と違ってメソッドや流行りもスゴい勢いで進行しているため、何事においても否定していると置いていかれるとのこと。







