マイクロスイムベイティングの要はコレ!
初夏から夏のデカバス攻略での答え合せとして用意した2つのビッグセオリーで、サマーパターンの新しい核となるのが「マイクロスイムベイティング」。
このマイクロスイムベイティングで要となるのが「バンタム・Btベイト99SS」(2020年8月リリース)。
ハイプレッシャー化するフィールドで如何にして魚に口を使わせるかを追求した結果、導き出した一つの答えが「Btベイト」です。寄せる力・魅せる力そして喰わせる力を兼ね備えています。マイクロスイムベイティング専用ロッド「バンタム274L-SB」と組み合わせれば、彼方のピンスポットまで飛ばして、繊細にモンスターを誘って獲ることが可能となります。出典:シマノ
Btベイト99SSは奥田学が手掛ける3ピースの小型ハードベイト。独自の経験と実績から、とてつもない破壊力を引きだすマイクロスイムベイティングのメインアイテムとして密かに作りあげてきたシロモノ。
季節感が切り替わってアユやハスに付いてフィーディングする非常にセレクティブで狡猾なモンスターバスを疑わせることなくバイトに導くのが、Btベイト99SSのマイクロスイムベイティング。
ボディは小ぶりだが3連結でソフト素材のテールを持つハードベイト。もっとも知っておきたいのは、巻くスピードによってアクションが可変するところ。
通常のスピードでは全身をクネらせて軟らかく動き、スピードを速めるとヘッドを少しタイトに振りながら艶めかしく動く。
さらに高速リトリーブでは頭を固定してボディのみハイピッチで波打つように動くという、生きている魚の動きや泳ぎ方を忠実に再現したマイクロプラグ。
そして、マイクロスイムベイティングでデカバスを獲るためのもっとも重要な構造でもある2フック設計もコダワリの1つ。
元々スモールボディのBtベイト99SSで、シルエットやバランス的に大型フック装着はありえない。大きなフックを付けたところで、ルアーを吟味するデカバスには見切られる可能性も高い。
ただ、1フックで小型フックだとデカバス相手では、ファイト中に伸びたり折れたりといったトラブルも起こりうる。
そのための2フック設計で、掛かればほぼ2フックでロック状態になるため、バレも身切れも抑えてくれる。
この掛かり方こそ、デカバスが食ってくるマイクロスイムベイティングで欠かせない絶対的なファクター!
繊細なタックルでもガッツリ掛かってくれるところは大きなアドバンテージになる。
使い方の基本は巻くだけ! これが大事!!
Btベイト99SSは投げて巻くだけでOK! まずは巻いてみて泳ぎを見ていただけると凝縮されたコダワリがすぐに分かると思う。
先述した通り、巻く速さでアクションも変化するため、まずはタダ巻きでチェックして、魚の状態に合わせて速度もアジャストしてやるのがベスト。
Btベイト99SS自体はスローシンキング設定だが、泳ぐレンジは表層。目で追いながら巻き、タダ巻きでダメなら高速巻きやストップ&ゴーでカバーするスタイル。
レンジが合わない場合は接着鉛板チューンでレンジを下げてやればOK。
ただ、巻くだけで食わない個体には、コダワリの1つ「ソフトテール」がバイトトリガーの役目を果たしてくれる。
Btベイト99SSのソフトテールは、開発段階でも外せないかったパーツで、ハードボディのテールだけでは見切られることが多かったそうな。
その中で、ソフトテール特有の余韻が生むピリピリ系アクションがバスの興味を引きつけて最終的にバイトまで持ち込んでくれる。
スピード変化で食わぬならカラーローテでトドメ!
マイクロスイムベイティングで大事なことは、アプローチするタイミングやトレースコース以外に、Btベイト99SSのカラーローテーションも欠かせない。
この日、Btベイト99SSだけ入れていたBOXには多くのカラーが入っていた(完成前のプロト含む)。
奥田は基本的に3系統のカラーを常に常備しているが、その3系統とはコチラ!
ゴーストアユカラーを代表するクリア系、フラッシングアピールを得意とするクローム系、視認性もよく明滅アピールの高いビジブル系。
出典:シマノ
出典:シマノ
出典:シマノ
上記は一例だが、使用するルアーは3系統のカラーに大きく分けて用意。
これもテストからの経験で生まれたローテ法で、時間帯、水色、レンジで必ずハマるカラーが存在するとのこと。
魚の状態や反応が確認できるシチュエーションなら、スレさせないように反応しやすいカラーを見つけてやるのが釣果をさらに高めるキーとなる。
ビッグセオリーvol.3では、ホワイトチャートとキョウリンワカサギをメインに投入。
キョウリンワカサギには接着鉛板を貼って少し下のレンジを泳ぐようチューニング。
ロケ当日はカレントもないに等しい状態で、魚の食い気も低く、ストライクゾーンも狭い。その中で、わずかにカレントが効きだした瞬間だけデカバスチェイスが発生。
この時の反応で食わせるべき間合いの詰め方が、チェイスしてからリトリーブスピードを徐々に落とすこと。
このテクと、カレントが作るヨレ狙いの合わせ技で、瞬間的なチャンスを狙い通り手中に収めて55㎝ほか複数尾をキャッチ!
さらに異なるシチュエーションでは、下のレンジから魚を浮かせてバイトに持ち込むマイクロスイムベイティングの王道的アプローチで、まさに湖西クオリティの61㎝をバイトに持ち込むことに成功!!