未だに現役! 昭和の赤ストレートワームはコレ
奥田がメインとしたフィネス展開で、実はもっとも状況にハマっているかもと想定していたのが、ジグヘッドリグのフォーリング攻め。
ジグヘッドにセットしていたワームは、まさに昭和を代表するストレートワームの1つ。
当時はキャタピラー、フレンチフライ、クリンクルカッツなど、同じタイプで各社様々なモノがあったわけだが、奥田が未だに愛用しているのは、デッドストックにもなっているOFT・プロダクトワームのキャロライナワーム。
昔からジグヘッドのフォーリングといえばこのタイプのワームで、特にアーリーサマーといえばクリアレッドカラー!
このキャロライナワームは素材が非常に軟らかく、独特な浮力もあるためフォール中の動き、着底してからの動きも、この形状ならでは。
ジグヘッドは1.8g(#1)で、この組合せも昔から変わることのない不変のセッティング。
基本的には、ストラクチャーのキワキワに落とす。そして、底まで落としてしばらく待つのが基本動作。
魚が浮き気味であればフォール中に食うこともあるが、それはさらに夏っぽくなってサーモクラインが形成され、魚が変温層にサスペンドしはじめる頃。
現段階では着底して倒れ込んだ時がバイトチャンス。
ポストスポーンの魚はスポーニングエリアから大きく動かない(動けない)ため、地形変化やストラクチャーに寄りそう形で付いている。
同じシチュエーションをほかのルアーで攻めてアタらなくても、この弱さ、この移動距離だからこそ食ってくるケースが大半。
強すぎない動きで動きすぎない・動かしすぎないフィネス展開が、奥田のいうポスト攻略の礎。
アタリもラインの動きにでやすいため、着水した瞬間にラインスラックの変化が分かりやすいよう、水面を滑るラインの動きを要チェック!
アーリーサマーモードになる前のポストシーズンは派手な食い方こそ期待しにくいが、ラインの動きがわずかに止まるバイトでも、狙いドコロとアプローチが定まっていれば食ってくる魚は確実にデカい!
そんな昭和のワームでのジグヘッドのフォーリング攻め、フィネス展開の中でもフォールを主体としたアプローチなので、意外とスピード自体は速め。
着底して少し待つぐらいで、次は少し持ちあげて落とすの繰り返し。
わりとリズミカルでテンポも速いのが特徴。
季節感のバラつき、エリアごとの水中環境の差がある琵琶湖の北部、7月に入ってもスポーニングしている個体は存在する。
魚の割合こそ変わるが、いるけど食わない時に真価を発揮するのが、奥田のフィネス!