アピールで強弱の緩急をつけたクランクベイトをセレクト
オニちゃんが展開したトレブルフィッシングで3段階に分けたのが、攻めるレンジ。表層、中層、底層で、ここでは表層レンジをピックアップ。
表層で繰り広げたアプローチはクランキング。クランクベイトといえばシャローからディープまで非常に幅広いが、実釣でメインにしたのはシャロー系の3モデル。
まず紹介したいのは、水面から水面直下のウェイクベイト「エクスキャリバー・XW6」と、少し潜るタイプのシャロークランク「ストライクキング・プロモデルクランクベイト1XS」の2モデル。
XW6【エクスキャリバー】
丸っこいボディで重厚感のあるシルエット。リップは立ち気味で分厚いわりにハイピッチなウォブロールアクション。
重低音系のゴロゴロサウンドは魚を上層まで引っぱりあげてくれそうなイメージ。カテゴリー的には、ほぼほぼ潜り込まないウェイクベイト。
ボリュームがあって飛距離も稼げるし、ピンスポットにもネジ込みやすいアキュラシー性能も持つクランクベイト。
プロモデルクランクベイト1XS【ストライクキング】
ストライクキングのクランクベイトシリーズで有名なのは、強烈に潜る10XD(エクストラディープ)。これは真逆で潜らない1XS(エクストラシャロー)。
小ぶりなボディと小さなリップが特長のシャロークランクだが、軽めのラトルサウンドと軽快なアクションで表層少し下のレンジを手際よく探ってくれる。
この2種類の大きな違いは「レンジ」と「音」。XW6は水面をこぶしでエグるような強ウェイキングアクションとゴロゴロ系の重低音サウンドでハイアピール。
プロモデルクランクベイト1XSはサイズのわりにハイピッチで水を受け流しながら表層より少し潜り、シャラシャラ系サウンドでアピールするタイプ。
もう1つはキョ~ガクの実績を持つ千鳥アクションクランク
そして、1XDと同じか少し潜るタイプとしてオニちゃんが手放せないのは、イマカツのワドルバッツ。
オニちゃんはワドルバッツ以外に、さらに潜るバトルバッツもお気に入り。今回セレクトしたクランクはシャローや表層メインのため、ワドルバッツを投入。
小ぶりなボディとテールのイカしたブレードによって、タダ巻きでコイツしか演出できない制御不能レベルの千鳥アクションを発生。
オニちゃん的に、間違いなくワドルバッツでしか獲れないバスがいるそうで、独特すぎる千鳥アクションが効きすぎるとのこと。普通に巻いてもスローに巻いても、何もコンタクトしていない状態でいきなり左右に飛びだしたり、急に回転するように泳いでくる。
このアクションを知らなければ「まともに泳がんやん・・・」と思ってしまうほどで、ここまでチドって泳ぐクランクは未だかつてないかもしれない。
この自発的な千鳥アクションが何年経っても色褪せない実績を叩きだし続けているそうな。
表層レンジのクランクにはグラスロッドと重たいフックが必要不可欠!
これらクランクベイトで意識したいのは、硬すぎるロッドで使わないこと。反発力がキツい高弾性ロッドで巻くとクランクそのものが持つアクションを引きだせないうえ、タイプ別でローテーションしても効果を感じにくい。
タックルセッティングでフィーリングが大きく変わってしまうのも、クランクベイトあるある。巻きモノに特化したタックルセッティングでゆっくり巻けば、さらにクランクベイトの個性が引きだせる。
オニちゃんはUDグラスに4軸カーボン武装したテムジン カレイド TKLC- 73MGX ハスキーワインダー・クワトロプラスを使用(リールはノーマルギヤモデル)。
そして、クランクベイトのバランスをある程度制御して暴れすぎずに泳ぐよう、自重があって軽すぎない中太軸のトレブルフック「ピアストレブル」に交換。
出典:リューギ