ボトムコンタクト系アプローチの中でもトップクラスの食わせワザ
秋の条件を想定する中で持ち込んだワーミング展開のうち、存在感とインパクトでスレバスの興味をひかせたのが「煙ing(ケムリング)」。ボトムノックさせ続けることで沈殿する砂や泥、細かいゴミを舞いあがらせて煙幕でアピールするテク。
このテクは「キムケンスタイルvol.7」ため池オカッパリ攻めでも威力を発揮したテク。この時はボトストの煙ingで紹介。
基本的には底に食いついて煙を立てやすいテキサス系リグやフットボール系リグが扱いやすいが、ネコリグなど使用リグは多彩。地質的に煙幕を起こしやすい泥底や砂底、落ち葉などが堆積しやすいエリアで底を小突かせながら時折ルアーのシルエットを見せてリアクション効果をさらにキワ立たせる攻め。
使用ルアーはコレ! ローテの理由はアキュラシーにアリ
キムケンが使用していたのはフットボールヘッドTGを使ったストレートリギングスタイルで、ワームはマックスセント・パワーワグとパワーフラッターをローテ。
ウエイトは水深やイメージする動きの速さなどからフットボールヘッドTGの3/8ozや5/8ozを使用し、ワームフックはともにインフィニの#4/0。
出典:リューギ
出典:リューギ
マックスセント・パワーワグ9inch【バークレイ】
パワーワグ9inchは、物体そのもののインパクトとアクションで、これでしかだせない独特の波動が見る魚すべてを魅了。水に馴染みやすいマックスセント素材と形状でアクションイメージはウナギそのもの! ボトムを小突いて煙を立てている姿はリアルすぎるといえる。
パワーフラッター【バークレイ】
パワーフラッターはキムケンスタイルvol.7でも真価を発揮したが、今回も活躍。パワーワグよりもキャストアキュラシーが高いため、対岸のブッシュやオーバーハングの最奥など、ロングキャストでピンスポットにネジ込む時に使用。
また、パワーワグでアタるけど、どうしても食い込みきらない時の答え合せで投入。
ハードベイト(例えばクランク)などでもボトムノックで煙を立てることはできるが、プラグだとゴミが引っかかるのと、止めた状態のまま一点集中で煙を立てられない。自由度が高いオフセットリグのワーミングならではともいえる。
煙ingがよりキワ立つゾーンはココ! 今回はサイトで実践!!
魚が泳いでくるであろうコース上や、魚が意識しているシャローなどで煙幕を立てやすい地質であることが大事。順位をつけるのであれば砂礫、落ち葉やウイードなどの堆積物、泥の順で、泥底は煙を立てるのが非常に楽!
魚がいる場所に直撃というよりも沖側に投げてラインを沈めて存在感を消しながら煙を立てて「何かいる」ことを魚に気づかせるイメージ。
ラインスラックを叩いたり弾いたりするようなシェイクであれば底を小突きやすいので、ルアーを極力浮かせず底にコンタクトさせ続けるのが、うまく煙を立てるコツ。
これで食えば文句ナシだが、煙だけではじっくり見続ける魚には、煙を立てたまま障害物をツルっと乗り越えたり、急に煙の中から飛びだしたりさせることで強制的に本能を揺さぶりマクる(スイッチを入れる)ことができる。