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奥田学 BigTheory シーズン1 奥田学BigTheory vol.2「三寒四温のビッグセオリー」

【奥田学BigTheory vol.2】寒のビッグセオリー「ジグヘッドスイミング」大分析!

寒モードのビッグサイズに口を使わせるのが、奥田学直伝のジグヘッドスイミング

三寒四温の攻略法の中で、奥田が見出した「寒のビッグセオリー」が「ジグヘッドスイミング」。

ジグヘッドスイミングというワードは特に今冬、動画などで耳にしたことが多いはず。記者の知る限り、ロボ奥田・奥田学といえば20年以上も前からジグヘッドスイミングを自らの武器として、多くのビッグバスを攻略してきたアプローチでもある。

 

ジグヘッドスイミングとは何ぞや?

ジグヘッドスイミングとは、一般的にストレートタイプのワームをジグヘッドにセットしたモノを用いるアプローチで、イメージは、ワーミングなのに「横の釣り」。

名のごとく、横方向に泳がせて使うため、ロッドで動かすだけではなく、ラインテンションを制御するリーリングも必要。

同じイメージで「ミドスト(ミッドストローリング)」も該当するが、記者のイメージでは、ミドストは横方向の中でも非常に狭いピンスポットで、魚が意識するレンジの中でじっくり見せて食わせる、いわば「静の釣り方」。スローに泳がせて居付きの個体をピンスポットからジラして絞りだす食わせ要素の強いの釣り方。

 

ジグヘッドスイミングは、イメージや感覚の話だが、魚のレンジ(目線)へ泳がせて送り込んだり、時には速く泳がせて追わせるイメージでも使うことがあるため、いわば「動の釣り方」。

ジグヘッドスイミングの場合、泳がせるレンジはもちろん重要だが、もっとも大事なのが「スピード」。

ワームが泳ぐスピードでローコンディションの魚にスイッチを入れ、追いかけさせる釣り。つまり、三寒四温で寒モードとなった魚のコンディションにはドンピシャといえる。

なので、ノーシンカーのごとくデッドスローに泳がせ、テールだけが細かく動いていればOKという受身的なアプローチではなく、自然に泳いでいるワームを魚に「食える」と判断させる強すぎないリアクション要素を持たせたのが、真のジグヘッドスイミングアプローチであり、ジグヘッドスイミングの真骨頂!

スローに泳がせるのがすべてではなく、時としてハイスピードでスイミングさせることもある、非常に攻めのアプローチといえるだろう。

 

言葉にすれば「ナチュラルリアクション」。

横方向に泳がせるならミノーなどのプラグでも同じと思いきや、もっとも重要なのがルアーパワー。表面や動きが硬いハードルアーでは強すぎるということ。

奥田いわく、魚が泳ぐ際にヒレで進むような「弱い泳ぎ方」を演出できるのがギャンブラー・スタッド5inch!

スイミングさせた時の質感やアクションは今も昔も変わらず相性がよいとのことで、特に低水温期はノンソルトマテリアルならではの、ほかにないナチュラル感を演出してくれる。カラーはシグナルでリリースしているコラボカラー(写真㊤はウナギG)。

 

ジグヘッドは、ノガレス・フッキングマスタージグヘッド「GENTEN(ゲンテン)」の1.8g#1をメインにローテ。

業界初!! サビに強いアンチラストフック採用!

業界初の「アンチラスト×ゼロフリクション」ダブルコートを採用。サビに強く、異次元のフッキングレスポンスを長期間維持することが可能です。ゼロフリクションコートを施すことで、摩擦係数を格段に小さくし、氷のような滑らかさを実現。ライトラインでのフッキングをサポートし、バスの硬いアゴを確実に貫いてバレを激減させます。原点に立ち戻り、全てを見直したゲンテンジグヘッド。太めの線径を採用することで、不意のビッグフィッシュやカバー際での使用も安心です。
※JB・NBCエコタックル認定商品。

出典:モーリス

ウイードがないシーズンのためモノガードは外していたが、ウイードの新芽が生えはじめたりして季節が進めば、モノガードが真価を発揮!!

さらに現在、ノガレスでテストしているという、ジグヘッドスイミングに寄せた設計のジグヘッド(2.5g)も使用。少し重ためも使っていた理由は、ミドルレンジでも少し深いエリア(5m前後)も視野に入れて狙ったこと以外に、スイミングスピードとレンジコントロールの調整幅が広くなるため。

寒のマイナスファクターで浮けなくなった、動きに制限がかかったデカバスの目線に対して優しくナチュラルに訴えかけられるのが、スタッド5inchのジグヘッドスイミング。これはまさに寒のビッグセオリーであり、寒のファイナルアンサー!

ジグヘッドスイミングの基本アクション

ジグヘッドスイミングでキーになるのがスイミングアクション。

イメージは先述したように「魚がヒレで泳いでいるさま」。激しく波打つように動くのではなく、ヒレの動きでピンピン跳ねるようクネりながら弱ロールで泳いでくれる。この動きを楽に演出するにはある程度の飛距離も必要で、ロッドワークではなく「ラインテンション」をうまく扱うことが重要!

奥田の場合、ロッドは縦さばきと横さばきの両方だが、ジグヘッドリグをナチュラルに泳がせることが前提のため、ルアーのトレースコースが真っすぐになるよう、その時の状況に合わせた使い分けを実践。

風や湖流が強くてラインが流される時にメンディングしやすい構えで対応するのがベスト。つまり、魚に違和感を与えないよう、ルアーを真っすぐ一定速度で泳がせることが、狡猾なモンスターバスを見切らせずに食わせるため大事!

最初はラインテンションを引っぱりすぎないようにロッドティップでラインをリズミカルにはたくイメージが、ジグヘッドリグを自然に泳がせやすくなる。

泳がせるスピードは、ロッドティップのリズムや間隔、リーリングスピードによって調整するが、自分のベースとなる振り幅を覚えれば、スイミングスピードは速くも遅くもできるようになる。

ぶっちゃけ、動作は慣れの部分が強い。自分のベースとなるアクションリズムが固定できれば、ジグヘッドの重さを変えるだけで、リーリングスピードを変えるだけで、ロッドティップの振り幅を変えるだけで、泳ぐレンジも即座に調整できるはず。

ここでは寒モードのバスの目線に合わせるジグヘッドスイミングの基本について解説したが、知る人ぞ知る「バシバシシェイク」や「三角巻きスイミング」は別のテク。機会があれば次回以降のBigTheoryコラムで取り上げたい(ロボが教えてくれればの話w)。

 

エキサイトトップ搭載ロッドが最適なスイミングアクションをアシスト!

ロッドワークでティップを動かしてラインテンションを操るジグヘッドスイミング。操作しやすいロッドもあれば、まるで向いてないロッドもある。

奥田が使用しているロッドは、バンタムのスピニングモデル「274M」。

スレたデカバスを攻略するロングパワーフィネスロッド。ブランクスはカーボンをベースにグラス素材を若干複合させることで、絶妙な「しなり」を実現。ラインスラックをつくりやすく、オートマチックなシェイク&スイミング操作を可能にしました。不要なダルさやパワーロスは、スパイラルXとハイパワーXにより排除。フルキャストによる大遠投やカバー絡みでの強引なファイトを可能にし、ロクマルを仕留めるための底力をも秘めます。ワームだけではなく、ハードプラグや小型スイムベイトも守備範囲。PE対応のガイドセッティングです。

出典:シマノ

リズミカルに動かしやすいロッドティップは、特殊テーパーを採用したエキサイトトップ。

細かくいえば、ティップの径が一歩手前よりも太くなっているので、振った時にティップが慣性で動いてアクションを伝達してくれる設計。ジグヘッドスイミングをとにかく楽にしてくれるロッド!!

エキサイトトップ

シェイク性能と感度を高める特殊設計ティップ。

ハイクラスの鮎竿などに採用している高感度チューブラーティップを274Mに搭載。向上したシェイク性能がティップの振り幅を広げ、十分なラインスラックがワームに艶めかしい動きを与えます。先端部を硬く、中間部はやや柔らかく、元部は通常チューブラー同様の硬さと、硬さにギャップを作ることでティップ の振り幅が拡大し、オートマチック感覚でのシェイキングを可能にします。

出典:シマノ

ラインスラックの操作もしやすく、グリップ短めの7ft4inchで有効長も非常に長く、ジグヘッドの泳がせシロとなる飛距離も稼ぎやすい。

泳がせる距離が長ければバイトチャンスも長くなるため、飛距離とコース取りは大事。

ロングキャストで着水させたらスローに泳がせはじめ、こちらに近づくにつれてスイミングスピードを速めていくのは玄人ジグヘッダーの技!

リールはステラC3000 XGを愛用。ハンドルノブは夢屋EVAパワーラウンドノブMサイズに変更。

出典:シマノ

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