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三原節 シーズン3 三原節[みはらぶし]其の捌(vol.8)「デカバス狙いのビッグゲーム」

三原節[みはらぶし]其の捌(vol.8)「ミハラ式ビッグベイティング」

接近戦でデカバスを仕留めるミハラ式ビッグベイティング

今回のメインとなったビッグベイト展開。キーとなる要素は複数ある。

まず大事なのが、日光の当たり(陽射しの入り)具合。

魚の動きやすい時間帯とは別で、自らの目でルアーの位置や動きを的確に追えるかどうかというところ。

ようは、魚を見るサイトというよりも、ルアーの位置や動きを追い続けるサイトが中心。

そして、使うべきビッグベイトは泳がせるわけだが、水深のある岸沿いで何かに当てながらバスに気づかせる点。

気づかせるのはもちろんルアーの存在だが、岸や岩盤に当てた時の音が重要。

ミハラいわく、岸沿いにボートポジションを取りながら、深い側は軽く短くダートさせ、岸に向かっては強く長くダートさせることで深い側にいるであろう魚の興味を引く。

これはミハラの経験上、大きいルアーほど何かに追い込ませないとバイトに持ち込めないことから、必ず岸や壁を利用したアプローチが重要となる。

このルアーが岩などに当たった時のサウンドがよいか悪いかの理由は魚にしか分からないが、想像以上に深い側の魚を浮かせる要素があるそうで、浮いてきたバスの意識を音を立てる何かに向けるには十分すぎる要素。

水中に音を響かせる何かが岩陰などに隠れながら泳いでいる姿を演出することこそ、格好の食わせアクションに様変わりする。

そんなミハラ式ビッグベイティングで使用していたのは、ビッグロイド、アンドロイド、アユロイドの3種類。

ローテの基本はバスが食いやすいサイズか、使うシチュエーションによってベストな沈下速度であるかどうか。

微調整はもちろん必須だが、この日にベストと感じたのはSG+アユロイド(写真㊦上段)とSG+アンドロイド180(写真㊦下段)。

カバーや縦ストラクチャーが多いクリアな平水域では、SGプラスをしっかり視認しながら、水面下1m前後のカバー際を、iモードの「超デッドスローリトリーブ」で通します。
チェイスだけで喰わない場合、トリッキーダートをタイミングよく使ってバイトに持ち込むことも可能です。
バックウォーターや強い流れのある場所、濁った水域では、SGプラスのジョイント・ショックダンパー(PAT・P)を敢えて取り外すことで、
ワイドで強いSモード・ストレートリトリーブにチェンジ。
アピール力のあるただ巻きの「クランキングスタイル」が効果を発揮します。

出典:イマカツ

新機構搭載型IS系ビッグベイト
ビッグベイトの持つ集魚パワーを最大限発揮し、なおかつ通常のヘビークラスロッドで扱える180mmサイズ、2.3ozクラスに設定。
狙ったストラクチャーの水面ギリギリに漂わせるように放置することで、バスをストラクチャーから浮上させるサスペンド釣法。

そこからノーモーションのi字リトリーブ、そしてダンパーなしではダイナミックなS字リトリーブ、また豪快なヒラ打ちジャーク等、様々なオプションを自在にこなします。
初期モデルから内部構造を見直して背中のスリットを廃止し、シェルを貼れる面積を最大化した特別仕様。
内部にシェルシートを貼り付けることにより、フックによるシェルの剥離や使用による劣化などがなく、シェルの美しい輝きが半永久的に続きます。

また、アゴ下に設けられたクイックハンガーにワンタッチ式シンカーをセットすることにより、素早いウェイトの追加調整が可能になりました。

出典:イマカツ

両タイプ、フックは前後ともピアストレブルブルータルの#2に変更。

特大を獲る為の道具

ピアストレブルをベースに、じゃれつくようなか弱いバイトでもモノにする為、ロングシャンクに再設計。
また、大型フックでありながら鋭い貫通力を持たせる為、小型バーブとTCコートを施した。
更に各サイズごとの使用用途を考慮したバリアブルな軸線径設計で、絶妙な貫通力と強度のバランスを実現している。

【#2/0、1/0】
魚の口に入りきらないプラグでフックアップさせる際、口周辺の鱗がある部分へのフックアップも重要となる。
その為には硬い鱗にバーブを貫通させることが必須となる為、従来製品より細軸の設定とし、
貫通力を極限まで高めている。

【#0〜3】
ある程度パワーを持ったタックルでの使用を想定し、従来製品よりやや太軸の設計で強度を確保。
強度重視のブルータル、貫通力重視のピアストレブルという使い分けが可能となる。

出典:リューギ

 

一般的なS字系ビッグベイトは頭がとんがっているため水切りは鋭くてダートしやすいが、ロッドに伝わる抵抗は少ない。

ミハラが使用していたアンドロイドは頭部の先端が丸く、水を大きく動かしながら泳ぐため、アクションごとに存在感も大きく、魚に気づかせやすい。ここ重要!

うまく岸沿いにコンタクトできるかどうかは動かし方次第!

今回メインとなったミハラ式ビッグベイティング。

岸に対して深い側は軽く泳がし、岸に向けては強く飛ばす使い方。食わせるのは動かしている時ではなく止めている(置いている)時。

S字系ビッグベイトはラインスラックを弾けばダートしてくれるが、リーリングだけではルアーが前に泳いできてしまうため、ミハラはリーリングとロッドワークによるジャークを合わせた操作で使用している。

ベストは岩盤などでヘコんでいる穴に逃げるような泳がせ方。このイレギュラーな泳ぎ方を意図的に演出できれば、バイトチャンスは格段にUPできる。

予想でも目視でも魚のポジションさえ絞り込めていれば、1投めが勝負!

当然ながら一発で決めるアキュラシーも求められる。

水温や水深によって魚の浮いてくるレンジは変わるが、そのレンジと反応しやすい制動距離にうまく合わせられるかどうかでバイトチャンスも大きく変わってくる。

選ぶ基準は、その場にいるエサ!

ビッグベイトを使ううえで、ルアーのタイプ選びの基準となるのは「エサ」。

アユやワカサギならば流線形のタイプで、フナやギルであれば体こうのあるタイプ。

今回訪れた池原ダムは数日前に漁協によるニジマスの放流があったことと、ウグイやアユなどの小さな魚が多いことから魚系シルエットのSG+ビッグロイドやSG+アンドロイドをセレクト。

バスロイドJr.トリプルダブルやレプリケーターなどのリップ付きタイプは移動距離を抑えて誘えるが、どちらかといえばストレートに巻いてきたり、水中ドッグウォークでアピールできるルアー。

基本的には、魚のレンジに合わせてリトリーブで使うのがベストと考えている。

狙いドコロを絞り込むキーは水温と水深にアリ

最大水深が深い池原ダムは、水量が多い分、急激な水温低下は少ない。

特に減水しやすいタイミングのため、水温が安定するエリアの水深は自然と深くなる=魚は抜けにくい。

今回はディープをあまり触らずに水が当たりやすいアウトサイドを中心に回ったが、温かい日が続けばアウトサイドでも水深5-8mのエリア。

寒い日が続くようだと水深10m以深のエリアがメインになるとミハラは予想。

特に、ボート屋さんが続く白川筋は競争率が高くプレッシャーもかかりやすいことから普段は行かないそうだが、アングラーが減る冬シーズンということもあり、風が吹く抜けるまでの午前中は上流から中流にかけての3連続S字ゾーンのアウトサイドエリアが今回のメインエリアとなった。

中でも、上流から2つめ、3つめのS字アウトサイド(1つめは又川合流下流)が魚も多くストックしていた。

今回のメイン展開は、ここぞという場所でのキャストアキュラシーと、ビッグベイトならではのフィネスなアプローチが試される。特にクリアアップが予想される今からの時期ほど1投でキメること!!

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