若かりし頃のミハラが足しげく通っていたのが今回の舞台!
晩春から初夏に向けて動きだした各フィールド。そのタイミングでにわかに盛りあがるのが「川バス」。
今回は、若かりし頃のミハラが地元の山陰エリアからマメに通っていた山陽の河川・岡山県の倉敷川にやってきた。
釣れている情報など特になく、ただタイミング的にオモロいかも! という理由だけでセレクト。
ご存じの通り、中国エリアを代表する川バスフィールドだが、ぶっちゃけムズい。0は常人、3尾釣ったら天才というほどの激ムズ場。
そんな当日の倉敷川は、予想や想像をはるかに超越した爆風に見舞われ、恐れていた濁り(大雨による代掻きなど)が流入。
実はかなり期待していたミハラ。
フィールドコンディションとしては悪い情報過多すぎて、ドコに行っても水はお祭りモードとなっていた。
三原の想定として、水中の季節はポストスポーン真っただ中。
倉敷川を見たのは2年ぶりぐらいで近況は不明だが、上流から下流を見ていくことで感じたのは、スポーニングは終了し、初夏に向けてアーリーサマーになる手前では? と読んでいた。
ただ、アーリーサマーにはほど遠く、産卵直後でポストスポーンであれば、狙いは「流れがない所」、「風が当たらない所」。
セオリーで考えると、これらは絶対に外せない要素!
ところが、行く先々も爆風と激濁りで逃げ場ナシ!
特にワンドのようなエリアがない倉敷川だけに、逆に狙いドコロは絞り切れると判断したミハラであった。
中流と下流は爆風と濁りで底荒れ。
濁りと風がマシと感じたのは川幅が狭くなる上流部。
開始から1時間以上ランガンしながら歩き続けるも、見えバスは1尾もいない。
これが現状なのか、それとも季節感のズレなのか。
事前の想定を下方修正しながら、季節進行が遅いことも配慮。
そして決断を下したのは中流よりも下の護岸エリア。
猛威を振るう爆風と濁り。さらに白波をともなうウネリ。
通常の倉敷川では考えられない状況となり、可能性のある場所というよりも、普通に釣りができる場所へといざなわれるかたちとなった。
魚のコンディションと濁りから、ハードベイト1本でグイグイ攻め続けるミハラ。
爆風にキャップを飛ばされながら奇跡的な足元バイト(のみ)も発生したが、ここまで荒れると魚種も不明!
天候も曇り寄りで見える魚もおらず、三原節史上、最大のピンチとしか思えない状況。
そんな中でも大きなヒントになる見えバスを発見!
スポーニングが長引いているのでは? と下方修正した展開だったが、流れの効いたエリアで見えバス発見。
さらにはチェイスまでしてきた。
食わせるならばコレ! という絞り込みと読みを構築。
魚の動きや反応から劇的なヒントをつかんだまではよかったが、この日は行く手を遮るモノばかり。
マヅメはアベンタクローラーにドッカン!
ただ魚種が違うって!
そんな翌日は、なぜ悪夢のような悪条件ばかりなのかを振り返る。
2024年初詣のおみくじ@出雲大社では、運気衰退、衰運の年。
朝から車のパンク修理、釣れても多魚種。
もう逃げ場はない!
朝の時点で悪気を振り切ったのか、天候はマシ。
ここから前日の状況と魚の行動予想をすり合わせていく。
もしかしてと見にいった上流は意外と水が悪くてバスはいない。
下流は風による濁りが滞留。中流は場所によって代掻きが大量に流入。
初日の途中でつかみかけたヒントを元に、魚が嫌がらない水質のエリアを決死のランガンで捜索。
すると奇跡的に見えバスと遭遇!
深追いせずに動きを観察し、狙い定めた時間帯にリトライを決行!
オカッパリアングラーも増えてきた夕マヅメ頃。プレッシャーを考慮して足早にランガンしながら
そこで見たのは、季節相応の動きで待ち構えるデカバス。
さらに、想定していた食わせの切り札で想定外のトラブルもあったが、そこは三原節!
ともに絶望のどん底だった終了30分前に、狙い定めたアプローチで起死回生のバイトに持ち込むことに成功!!
想像を絶する長き戦いに終止符を打ったのは、ポストスポーンからアーリーサマーのド定番アプローチ!
風、濁り、ウネリ、水温低下。この時期のデカバスを釣るにおいて全て恵まれない状況とは、まさにこのこと。
この逆境を跳ね返す一撃は見事な50cmUP!!
■Vish 三原節 其の拾弐(vol.12)本編