初夏までいかないドポストは釣りにくい! その時の切り札はコレ
久々の倉敷川を歩いて回って状況確認。
その時に予想したのが「ポストスポーン」。
スポーニングは終わり、次第に体力を回復した個体は初夏に向けて動きだす。
一般的にいうアフターだが、ここではアーリーサマーと表現しよう。
アーリーサマーになれば魚は流れを求めて新たなステージに動きだす。
ポジションだけじゃなく、意識するエサや目線も変わっていく。
川バスの場合、本来であれば下流や中流の魚も流れの効いた上流やよい水が供給される流れのあるインレットに動くが、こういった場所は必ず水がよいとも限らない。
大事なのは、その水質!
平野部を流れる河川では、周囲に田んぼがあれば、そこから水が入ってくる。
その水は果たして魚にとってよい水だろうか?
特に梅雨シーズンは天候的に問題ないが、雨量によって大量の水が入ってくることもある。
その水が田んぼからであれば、場合によっては代掻きや稲シブと呼ばれる悪い水が入ることも多い。魚にとって、この水は最悪!
そうなれば、入ってくる水も選びたい。田んぼや畑と密につながっている水門は雨あとにどんな水が入ってくるか?
山や川からの水であれば水質もマシなのでは? このあたりで魚の付き場も大きく変わる。
今回の倉敷川は天候も悲惨だったが、本流の水、河川からの水、インレットの水もコロコロ変わり、状況も激変!
基本的に、キレイに見える上流も、途中から水が悪くなり、中流から下流にかけてはドロ濁り。
インレット巡りでは、時間経過とともに畑や田んぼからの水は急激に悪化。まさに代掻き祭りで生命感は途絶えるほどの悪循環。
魚の体力が回復する手前で水質が悪化すると、季節感は進まない。
もし初夏に向けて動きだした魚がいても、大きなモノをがっついて捕食するとは考えにくいし、無理せず食えるモノしか反応しない。
そこでミハラの頭に浮かんだモノこそ、細く長いモノ。
弱さの中に存在感を持つロングワームで、スローな個体でも臆せず食わせられるモノの1つとして用意していたのが、スキニーイールクローラー12inch。
スキニーイール12インチは水中でシェイクしても、ボトムに放置しても、「存在感はあるのに弱い」という方程式は崩れない。目立つが弱い、興味を惹かせるのに弱いという存在は、バスが食いたくなる餌の筆頭条件になる。
また、スキニーイールクローラー12インチは『対ビッグバスだけではない』のもビッグワームとしては珍しい特徴。このようなワームの長さとあまり変わらない全長のバスもよく釣れる。それだけこのルアーが弱者っぷりを発揮していることの証明でもある。
出典:イマカツ
スキニーイールクローラーには4inchもあるが、イマカツのロングワームシリーズで最長サイズが、スキニーイールクローラーの12inch。
中でも、ここ最近リリースされたサイドツートンカラーは、上下半分のカラーが異なるシリーズ。
#S-534 イマエグリーンパンプキンペッパー/スーパーライトグリパン
出典:イマカツ
#S-535 イマエグリーンパンプキンペッパー/チャート
出典:イマカツ
#S-536 シナモン/スーパーライトシナモン
出典:イマカツ
#S-537 ステルス/スーパーライトステルス
出典:イマカツ
#S-538 三原生ミミズ/スーパーライトスモーク
いまか出典:イマカツ
#S-539 今江ドバミミズ/スーパーライトスモーク
出典:イマカツ
ミハラが使っていたのは、シナモン/スーパーライトシナモン。
このサイドツートンカラーは、濃いカラーを前にしても、薄いカラーを前にしてもOK。
カラーをうまく利用するセッティングとして、ネイルリグ(ネコリグ)の場合、シンカーを入れた方のカラーのちょうど真ん中(全長の1/4あたり)にマス針をセット。
これで、前方のカラーと後方のカラーの明滅や色覚が変化しやすくなる。
ミハラの場合、フックはフォグショットTCを愛用。サイズは12inchでも#8。
これで掛からねば、諦めろ。
登場以来、フックにおける力学的常識を覆してしまったTCコート。 通常では刺さりにくいとされるフックバランスでも、このコートがあれば確実にフックポイントは肉を貫通し、 バーブはターゲットに深く喰い込む。 サイバーメタルを採用し、秀逸なフォルム、バーブバランスが生み出す刺さりと強度に定評のあるフィネスフック、 フォグショット。
このフックにTCコートを纏わせたのがこのフォグショットTCだ。 ノーマルでも高いポテンシャルを発揮するフォグショットへのTCコートの採用は、まさに鬼に金棒。 たとえフッキングが決まらなくても、たとえ刺さる位置が硬くとも、構わず深く刺さり込む。 どうしても掛けたい、あの一匹の為に。フォグショットTC。出典:リューギ
ちなみに、フィネス展開ではフォグショットを多用するミハラ。
今までは専用ケースとしてWG-9とWG-6を愛用しているが、あれは基本的にボート用との兼用。
今回からオカッパリでバッグを新調したので、小物ケースも専用で新調!
ケースはバーサスのVS-388SD。
サイズ122×97×28mm素材本体:耐衝撃性コーポリマー
ヒンジパーツ:POM樹脂備考浅底8マスと深底8マスのコンビシリーズ最薄タイプ。大きいマス目には2インチクラスのワームが入りメバリングなどの小物ケースとして最適。
ジーパンの後ポケットにもラクラク入るスリム設計。VS-7070・VS-7055・VW-2070・VW-2055上段にシステム収納可能。
VS-3080、VS-3078にシステム収納可能。出典:明邦化学工業
ネコリグ、ダウンショット、ライトキャロなどの小物はコチラに収納。
倉敷川の現状と魚の状況をリンクしていき、たどりついたのはキレイな水が当たるエリア。
幾度か見えバスと対峙したが、イマイチ簡単に食いそうなモノが見当たらなかった。
そこで事前に想定していたスキニーイールクローラー12inchのネコリグ(アジャストネイル0.6g)を投入。
狙い通りに食ったまではよかったが、まさかのスッポ抜け。
この時、リグを動かしている時のみ反応し、止めると見切ろうとしたそうで、流れてくるモノを待っている魚であることは確か。
バイトしてきたことで、使っているルアーは正解。
あとは何で仕掛けるか。ここで手を加えたのは、シンカーのウエイト。
使っていたシンカーはアジャストネイルの0.6g。
微調整ができる超軽量ネイルシンカー、登場。
樹脂タングステン素材にスリットを配し、簡単かつ正確にシンカーを分割する事が可能。ホバストやネコリグ、沈む虫系ワーム等の軽量ネイルシンカーを使用するリグにおいて、より綿密なセッティングが可能となる。使用上の注意
①製品本体に過度な衝撃が加わった場合、折れることがあります。付属の専用ケースに入れた状態で保管してください。
②分割後、鋭角でない端部からワームに挿入する場合、フック等の鋭利なもので下穴を開けてから挿入してください。出典:リューギ
0.6gのシンカーを、その場で折って0.4gに変更。
この即座の判断が劇的なバイト誘発の流れを生みだした!
見えバスにも遭遇せず、遭遇してもどっちつかずで非常に食わせにくい状況だったが、いるであろう場所で予想通りにバイトさせたのは、倉敷川でもレアな50cmUP。
対岸からの流れが当たる護岸のキワで、流れてくるモノを待っているような個体を発見したが、最初のバイトはスッポ抜け。
この時、動かしていると反応したが、止めると見切る行動を示したバス。食った時は水面までアゴを浮かせて食ってきた。
何かを食いたいことには間違いない!
食い方自体がシビアだったので、存在感の弱いスキニーイールクローラー12inchで、さらにサイドツートンカラーの濃いカラー半分を表層にだし、薄いカラーが水中で漂うようにアプローチ。
ルアーの強さを選んでいた感もあったため、あえて強い色と弱い色の見せ方も変えていた。
本格的に動ける個体ではなかったのか、リグ自体も水面ではなくほんの少し水中に入れた方がよかったのかもしれない。
途中でシンカーを0.6gから0.4gに変えている。こうすることでバイトに持ち込むことに成功!
このサイドツートンカラーはカラーの濃淡をうまく利用できるカラーリング。
細長いロングワームだからこその色覚変化で遊べて、より効果的な使い方!
ちなみに、スキニーイールクローラー12inchは、つい先日、エラストマーモデルが追加された。
出典:イマカツ
浮力のカタマリ素材だけに、またひと味異なる使用法も生まれそうな雰囲気!