気温や水温が低めに推移していた今期の五三川。2019年は冷夏といわれているため(本当だろうか?)、魚の動きも例年通りとは言い切れない。
一般的に、暑い時期で増水すれば浅い側に差してきやすいのがセオリー。さらに上流はアツくなるのも想像できる。ところがそんなに甘くないのが五三川&ゴサンバス。素直に上流から下流に向かって流れないことが多い五三川ならではのポジションが存在した。
魚のポジションを大きく左右するのが「水温」!
これは暑くなる夏であればもちろん重要なファクターだが、通常の夏は少しでも涼しい所が狙いドコロになる。しかし今回、キーとなった狙いドコロは「垂直護岸」と「岸より一歩沖のブレイク」。
上流部と下流部で流れのメカニズムが異なる五三川は、水温も全域で素直に上昇しにくい。特に上流側は流れの影響を受けやすく、地元のロコアングラーたちも「逆流はダメ」と言い切るほど魚の活性を低下させるマイナスファクター。この日、中流と下流は流れなし。
この窮地を救ったのは、水の動きが少なかった最下流と、中流のブレイクだった。
最下流は全域の中でも小バスやギルも多く、何より護岸沿いではスジエビやテナガエビが水面で飛び跳ねるように追われていた。小バスが群れでひっきりなしに食っていたが、気温上昇とともにデカバスも群れで入ってくる光景に遭遇。まさにドンピシャでリアルな回遊パターンとなっていた。
同じ河川でも中流と下流の状況は別世界!
中流では、増水したタイミングのため岸沿いのカバーや一歩手前のブレイクを意識してサーチしていたが、岸沿いのちょうちんフロッグ攻めでも反応はあったが、うまく回遊の魚とリンクすればの話。
ただただバイトは浅く、夏本番のバイトではない感じを受けた。
何かとイマイチだったため、増水前にいるであろう増水時のセカンドブレイク(平水ならファーストブレイク付近)をスローに攻めると、想像以上に反応を引きだすことに成功。