増水&クリアアップ時の最終手段はカバー撃ち
2日目の夕マヅメ、状況変化に苦戦を強いられ、ラストに挑んだ水面系ロングキャスト展開だったが、まさかの逆風&切れ藻マットで、手も足もふさがれそうになったキムケン。
フルキャストであれば何とかなりそうだったが、手前のマットが分厚すぎて沖からの引きシロも奪われた状態。
ここで水面系からマットカバー撃ちにシフト!
スラップホッグのビフテキ。
シンカーはブラックビーンズシンカーTGの14g。
必然から生まれた異形シンカー
シンカーから先にカバーに接触し、ワームのズレをシンカーが抑制するバレットシンカーは、スナッグレス性に優れる半面、フォール中にラインを張るなど抵抗が掛かると姿勢が水平になり、フォールスピードが落ちたり、カバーへの貫通力が鈍くなる。
パンチショット系リグは、ラインの抵抗に関わらずシンカーが真っ直ぐラインとワームを水中に引き込む為、フォールスピードや貫通力に優れる。 半面、シンカーとワームが同時にカバーをスリ抜けようとする為、スナッグレス性はテキサスリグに劣る。 ラインの影響を受けにくい形状でフォール・カバー貫通性に優れ、スリ抜けはテキサスリグの様にシンカーから抜ける事で、高いスナッグレス性を見せるJUNGLEGYMのビーンズシンカー。
この性能に惹かれ、JUNGLEGYMにコラボレーションをオファー。
ハードに使用しても塗装が剥がれにくく、魚からの違和感を消去する特殊マットブラック塗装を採用し、性能に磨きをかけた。出典:リューギ
キムケンいわく、この時に使っていたタックルがWDC70XHにオルトロスPEの5号。
PE5号になるとシンカーの穴に通りにくい場合があるので、ウキ止めゴム(コンボストッパー)の針金を穴に差し込んで、そこにPEラインを通して抜けば簡単にセット可能。
フックはタントラムコントロールの#4/0。
主導権をもぎ取り、引きずり出す為の道具。
タントラム=(駄々っ子)をコントロールする。名前が示す通り、ヘビーカバーに潜り駄々をこねるビッグバスを、
力でねじ伏せコントロールする為の道具である。PEラインでの接近戦による強い衝撃を前提とし、強靱な軸線設定に加え、フックの伸びに対する耐伸力を向上させるスプリングバックの理論を、ピアスフックから応用。絶対に伸びないフックに仕上げた。
従来の鋭角なフックポイントでは強烈なフッキングパワーに耐えきれず、フックポイントが変型・破損してしまい、
魚に貫通させきれない場面があった。
TCはフックポイントをあえて鈍角に設定する事で、ポイント強度を確保。ポイントの変型・破損のリスクを軽減した。鈍角なポイントで失う刺さりの良さは、フックが刺さる時の滑りを良くする特殊表面コーティング<TCコート>を施し、刺さりをカバーするという全く新しい発想で欠点を克服。ヘビーカバー戦略おける、無くてはならない道具が完成した。
出典:リューギ
このフックには、もちろんTCキーパーを装着。
フックに熱収縮させて使用するワームキーパー。
フックに熱収縮させて使用するワームキーパー。
熱を与えると本体が収縮すると同時に、内側の接着剤が溶け出し、フックにしっかり固定される。
チューブ先端は二又で、ワームの固定力が強い。 逆側はゆるいテーパーカットになっており、
ワームセット時にワームを切り裂きにくい。ジグヘッド、ラバージグ、スピナーベイトの
トレーラーキーパーとしても使用可能。出典:リューギ
TCキーパーはあと付けするパーツだが、ワームの硬さによって位置調整しやすいよう別売りで用意した経緯があるとのこと。
偏平ボディだったり軟らかいモノを使う場合はアイから少し深め(アイより遠め)にセットし、アメものワームで硬いワームだと浅め(アイ寄り)にセットして固定。
使うワームによってTCキーパーの位置は変える方がよいとのこと。
キムケン的パンチングの心得の1つが、フッキング時にセットしたワームが弾けやすくすること。
これこそフッキング率を高くするための秘訣!
ワームをセットしたらコンボストッパーでシンカーを固定。
あとはマットに撃ち込むのみ。
キムケンの補足として、マットカバー撃ちでは普通のテキサスリグ(テキサスシンカー)よりも、ビーンズシンカーの方が圧倒的に乗りやすいとのこと。