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キムケンスタイル シーズン8 キムケンスタイルvol.20「The スピードインパクト」

キムケンスタイルvol.20 「速さに勝る食わせナシ!北湖で巻く」

昨年末のクリスマス狙いで出撃! 今回は「スピードインパクト」

ここ数年、真冬のキムケンスタイルロケはクリスマス当日が多い。

12月25日はメリークリスマス!だが、日本は仕事!!

そんなクリスマスに出撃したのは、キムケンのホームでもある琵琶湖。

しっかり冠雪した西岸の山々だが、12月中旬まではウイードも多く残って晩秋の雰囲気。

そこから一段と冬モードが強まったタイミングを狙い澄ましての出撃。

真冬モードに突入した琵琶湖だけに、1日やって1本か2本、もしくは0が当たり前の世界。

キビしいのは分かっているけど、やりたいこと、やるべきことは山盛りある。

今回こだわったのは、琵琶湖北湖の東岸エリア。

並みいるプレッシャーで魚の習性も変わってきたとのこと。そこで今できることをやりきるのみ!

朝イチから秘密兵器のオンパレードを投入しマクるキムケン。

例年よりも琵琶湖に出撃できているとはいえ、状況はその日変わり。

考えられるエリア展開とアプローチで、独自のスタイルに反応してくる北のビッグを追う!

キムケンいわく、最近の傾向として、魚にルアーを見せすぎると追わないし食わない。

特に魚のいるであろうピンスポットではフォールを見られると食わなくなる。一番厄介だが、これも現状。

そういった状況から、魚を食わせるポイントを通り過ぎさせることが重要となる。

魚が気づかない遠い場所からエントリーさせて、何かを利用して隠しながらルアースピードとインパクトで食わせることが、今回のキーとなった。

釣りのスタイルは様々あれど、フィネスに変えたら食うとかいう問題ではない。

魚のいる場所はみんな知っている。そういう時こそ、食うべきタイミングに最良のアプローチをできているかが、貴重なバイトを呼び込めるコツ。

北湖エリアは南湖と違って、いくつかの異なる湖流がそれぞれ動き続けている。

魚がフィーディングモードに入るのは、水温上昇はもちろん、その湖流が動きはじめたり、湖流が止まったなどの変化によるところが大きい。

ましてやロケ日はクリスマス。

平日とはいえ異常な賑わいっぷりを見せた日。沖の魚礁や有名ポイントは人だらけで、空いていても誰かが触ったあと。

そんな中でもキムケンは的確に変化を感じ取って適切なアプローチを展開。

湖流の変化が多い沖島エリアでは、ディープのハードボトムから一気に島周りのシャローゾーンに切り替え、12月頃から一気に増加したヒウオを意識する個体を軽めのジグストで攻略。

ヒウオに心奪われている個体は小さいエサがマッチザベイトということで、スパークシャッド3.6inch&フットボールヘッドG2が的中!

サイズが思っていたほどではないことを察知し、木村はさらに北へバウを向けた!

沖島から北部の魚礁を転々と探る予定が、ドコに行っても人がいたため、強制的に彦根までエントリー。

キムケン自身のフェバリットでもある彦根エリアは、沖島エリアと湖流の向きも強さも異なるエリア。

特に沖からフラットが広がる場所は、湖流同士が干渉して滞留しやすい。

魚の個体数も多く、狙いドコロも点在するエリアだが、とにかく口を使わない。

ただ、ここからがキムケンの真骨頂!

スイムベイト、ジグスト、ノーシンカー、クランクなど、同じスポットで素早くローテしながら渡り合うも、魚は天才。

北だからといって簡単に釣れるほど甘くない。

こういった時こそ、わずかな変化を捉えられるかどうかにかかってくる。

水温や気温の変動、風向などで湖流の向きや強さは変化するが、触ったポイントでも流れの有無で水中は別世界になる。

人だらけで入れなかった彦根沖の魚礁だったが、しばらく誰も入らなかったため、流れが止まったタイミングで投入したのが、一撃必殺系のエクストラディープクランク。

魚に気づかせないようフルキャストして、一気に10m近くまで潜らせてから魚礁のエッジをかすめてやると、今までがウソのようなバイトに切り替わる!!

現在の琵琶湖で再現性のあるパターンを確立するのは難易度も高いが、湖流を感じてスポットに入り直す・撃ち直すことで、北ならではのビッグフィッシュにつなげることができることを証明。

なかなか食わないが、食わせれば確実にデカい。コレが北湖ディープのキムケンスタイル!

時合は瞬間的だが、やるべきことは決まってしまった。

キーはスピードとインパクト!

その後もディープのクランキングをベースに、ジグストやスイムベイトなどを2-3投ごとにローテーション。

底をスローに誘っても食わないし、食ってもデカいか分からない。

それならば、自分のリズムを崩さない巻き展開に全シフト。

やるべきことはやり通した初日。

翌日は気合が入りすぎて集合も早すぎた。

初日の状況を加味したキムケンは、シャローでやる気のある個体を引っぱりだすか、超ディープでいるけど食わないデカバスと渡り合う。

触っていなかった野洲沖の超ディープでは運試し。

この時期定番の牧エリアでは浅い側に入ってくる個体狙いでシャッドも投入。

普段はアメリカを主戦場とするキムケンだけに、魚のいるエリアの絞り込みは尋常じゃないほど早い。

ただ、バスもエサとなる小魚も多いエリア展開でバッティングするのは人だけじゃない。

予報では昼前以降は大荒れだったが、なぜか昼過ぎまでベタ凪。

ある程度風が強くなるまでは北湖東岸をランガンしたが、無理な遠出はご法度。雲の流れや風向きに注意しながらできることをやりきった。

ベタ凪よりも荒れれば口を使う可能性もあったが、何せシビアなタイミング。

できる範囲で全力投球したが、危険を伴うと元も子もないため、後ろ髪を引かれつつ早めの帰着。

この続きは2025年のキムケンスタイルに持ち越しとなった。

冬と早春の琵琶湖で戦う場合、観天望気と早めの判断も大事なことをお忘れなく。

Vish キムケンスタイルvol.20本編

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