ベイトフィネスセッティングでの新展開ミドスト
東岸エリアのシャローで魚の反応を確かめる時に、その一手としてキムケンが投入したのが、軽いミドスト。
その時に使っていたワームが、スパークシャッド。
スパークシャッドといえば、過去にメガバスがスパークリグの具として世に放ったシャッドテールワーム。
この時、意外にも日本では単体で使用していたイメージが少なかったかも。
それからしばらくしてダウンサイズモデルも登場したが、キムケンはエリート・スモールマウス戦でメインにしていたほどの釣れっぷりを誇る。
その時は３inchを溺愛していたそうだが、今回持ち込んでいたのは新サイズとなる3.6inch。
スパークシャッド3.6inchは、ちょうど４inchと３inchの中間で、大きすぎず小さすぎず、使うフィールドも選ばない非常にマイルドなサイズ感。
ぶっちゃけ、「どこにでもいるエサ」サイズ。
フックはインフィニ＃3/0。
経験が語る、オフセットのあるべき姿。
ベンドデザインとクランクデザインは、高い実績を誇るピアスフック理論を継承している。
ベンドは伸びに対する高い復元力を有し、クランクはフッキング時にワームがズレやすく、 フッキング率を高める。 更に、ストレートフックの逸品、タントラムコントロールで培った ノウハウを注入。ギャップ幅と鈎先の向きとのバランスを煮詰める事で、魚に触れやすく、 かつ、フッキングパワーのロスが極力出ない形状を導き出した。 素材はフォグショットなどで採用しているサイバーメタルを採用する事で、 鈎先が鈍りにくく、フックの剛性を更に高めている。 RYUGIの経験の蓄積から生まれた、 究極のスタンダードオフセット。
出典：リューギ
リグウエイトは、フットボールヘッドG２の3/8ozを使用。
フットボールヘッドTGの第2世代モデル
シンカーとフックの間に接続具を介さない為、セットしたフック、ワームが安定し、スナッグレス性能が向上。
ワーム自体のアクションも安定する。 ストレートリトリーブによる、安定した中層スイミング、シェイキングを伴うミドスト系アクション、意図的なボトムスタック＆ハングオフを意識したリアクション、真下へと落下するフォールを生むフットボールヘッドTGの第2世代モデル”フットボールヘッドG2″出典：リューギ
タックルは一般的にミドルヘビーバーサタイルの組合せだが、キムケンいわく、木村的ベイトフィネスセッティングのタックルで使用（セッティングは別コラムで詳しく紹介）。
スパークシャッド3.6inch自体は軽いので、それなりに軽いリグを飛ばせて扱えるタックルがベスト。
そんなスパークシャッド3.6inchは、フットボールヘッドG2の10ｇでジグストしてやるわけだが、通称・軽スト！
キムケンいわく、スパークシャッドの小さいサイズが隠し持つギミックは、スローリトリーブ。
軽めのジグヘッドでリーリングするだけでサイズ感以上のテーリングパワーを発生。アピール度は同サイズのワームを圧倒！
特にアメリカでは、どこに行っても「スパークシャッド、ヤバいよね！」といわれるほど。
このスパークシャッド3.6inchはジグストで使用するとロールアクションが入りやすく、中層や底付近でのスイミングで非常に効率よく誘えるうえ、食わせ性能にも長けているとのこと。
アメリカのスモール戦では３inchがメインだったそうだが、３inchよりも大きくて４inchほどボリュームがない3.6inchは非常に大きな武器になりそうとのこと。
そんなこんなで今回の一手として忍び込ませていたが、その読みは瞬間的に的中する。
沖島南面で湖流が強い状況を読み取って、島側に魚が入っていると見たキムケンは、ミドルレンジの沈みモノ付近をスイムベイトでトレースするも反応なく、ヒウオの影響で小さいエサを欲しているのでは？ と確認でスパークシャッド3.6inchの軽ストを投入。
そのアプローチは大正解！
疑いもなくバイトに持ち込んだのはグッドサイズ。
狙っていたサイズじゃなかったのは悔やまれるが、これぞマッチザベイトの威力を証明！
同じジグストでも、エサのサイズやスピード、レンジに合わせたリグの使い分けは、年々重要になってきた。
