クセしかないキノリバーバスが反応したモノとは?
場所の規模やエントリーできる場所はそこまで大きくないうえに人が多く、バスはソートー学習しているのがキノリバー。
見えバスはラインの存在感や人の動きにシビアで、繊細なアプローチほど無視することが多い。
そんな中でミハラが気づいたのは、小さいルアーは使い方によってそこそこ反応するが、ヒトキワ反応したのが大きいルアー。
ミハラの読み通り、チェックしたエリアは小魚系ベイトが多く、食われているのも小さいエサには間違いなかったが、その中でブルーギルを意識しているデカバスも少なくはなかった。
小さいモノにはシビアだが、大きいモノはそこそこ反応することから、メインで持ちまわったのが、ギルソフト130。
ギルソフト130は三原直之自身のブランド「WAZAMONO(ワザモノ)」からリリースされているアイテム。
三原直之が今までトーナメント、取材、プライベートあらゆる場面で数々のビッグバスを釣り続けてきたギルロイドJr.とレイジースイマー。この二つを得意とする三原が自身のブランド「WAZAMONO」の第一弾に選んだのがギル型ジョイントスイムベイト「ギルソフト130」。
低水温期に止めて食わせるのはもちろん。ジョイント構造にしたことでスイムベイトでは希少な左右ダートアクションを実現。連続で行えばソフト素材では難しいハードルアーのような左右への首振りアクションも可能。これにより速い動きに食ってくるハイシーズンでも使える、オールシーズン対応ギル型スイムベイトが誕生しました。
ギルソフトの最大の狙いは体高のあるギル型ルアーの泣きどころフッキング率の大幅な向上。ギル型ハードプラグであるギルロイドJr.はバスが吸い込んだ際にどうしてもボディの体高とフックが障害となり口の中に入り切らず、頭に歯型だけが残った苦い経験を三原は何度も味わいました。これを解消するために三原が出した回答がソフトマテリアル化です。
ソフト素材なのでバスの口の中に折りたたまれて入りやすく、フックもボディに固定されているので邪魔にならない。見た目には各ヒレを立体的かつリアルな造形に作り込むことが可能になり、
止めて食わすことが多いギルソフトには大きなアドバンテージ。特に胸ビレはあえてボディと一体成型せず後付することで見た目のリアルさに加え水流にピリピリと反応します。腹ビレは「針先は隠れない」が「フックの大半は隠れる」構造になっており、少しでもバスに違和感を感じさせず、フッキングの邪魔にはならないよう設計されています。デフォルトは#2のトレブルフック付きのフローティング仕様。腹部にネイルシンカー(総重量1g前後)を刺すことでサスペンド~デッドスローシンキングに調整できます。(インナーコアの浮力には差が生じます。また、水温による影響もあるため、ネイルシンカーの重さは多少前後します。)
出典:イマカツ
ミハラが得意とするビッグベイト&スイムベイトの中でも、ギルロイドJr.はVish 三原節の初回でも炸裂させた得意技。
そのギルロイドJr.でもこなせなかったテクニカルな首振りを可能にし、ソフト素材のボディ&折れ曲がりやすいことでフッキングレスポンスが格段にUPさせたミハラの理想を具体化したモノが、ギルソフト130。
最初のうちは大型を見ることも少なかったため、フックはサイドフック仕様でスタート。
元々は腹アイの1フックだが、状況や場所、使用法に合わせてフック位置も変更できるシロモノ。
基本的にピンスポット撃ちで使用し、ボトムに置くか、スローに泳がせて魚に気づかせるところはギルロイドJr.と同じ。
ハードベイトでは演出できない軟らかい存在感が、ギルソフト130最大の持ち味。
日照時間も延び、水温上昇が早まるこれからの時期、岸沿いなどのカバーにブルーギルも浮きやすくなると、バス自体も同じシルエットのモノに反応しやすくなる。
ギルソフト130はバスがスローであればスローな誘い方、アグレッシブであればスピードを活かした首振りなどでもバイトを誘発してくれるスイムベイトの1つ。
三寒四温で状況が激変しやすい春は、激スロー展開も必携!
初日はポカポカ、翌日は激寒。これがGW直前までの気候の移り変わり。
ロケ時もこの寒暖差をくらって思っていた動きがしにくかったが、フィールドではよくある話。
そんな状況でも魚を動かす要素が1つ、それが大潮。
ミハラの予想通り、温排水の動きや小魚の産卵行動に導かれてナマズなども動きだしていた。
細かい魚も意識しているが、ココのバスは大きなモノが好きということで、スローな環境に合わせて投入したのが、バスロイドJr.トルプルダブルDFSのデッドスロー巻き。
多関節型超生命体系
バスロイド・ジュニア “トリプル・ダブル” は、トリプルジョイント構造とダブルアイシステムを併用した画期的なジョイントクランクです。14cmというまさに食べごろサイズ、そして3Dリアリズムバスカラーに加え、この大きさで3関節という贅沢な設計でアクションまでも本物のバスに肉薄しました。
シルバーアイでは最大潜行1mのロールの少ない大型シャロークランクとして、ブラックアイでは最大潜行30cmの派手なロールのウエイキングベイトへと変化する。
カレイド・コブラDGクラスで十分に扱え、大型リップがフロントフックを守るため
スナッグレス性は非常に高い (シルバーアイの場合)。出典:イマカツ
ミハラはウエイトを少し追加して浮きあがりを抑制。
フック交換やラインの太さ・使い方などで浮力は変化するため、その日その場所でウエイト調整は行いたいところ。
フックはピアストレブルの#2(フロント)と#3(リア)に変更。
キャッチ率を上昇させる事で、釣れるルアーを創り出す。
RYUGIトレブルのフラッグシップ。
いくら良いルアーだったとしても、フックのせいで魚が掛からない、獲れないのでは全く意味が無い。トレブルフックについて、もっともっと考えて欲しい。トレブルフックに求められる性能とは何か?魚がルアーにアタックした際、フックポイントが魚体に触れやすくする為のワイドゲイプ。ポイントが触れたその一瞬で、魚体に食い込もうとするような刺さりの良さ。アワセたパワーをしっかりと、素早く貫通力に変換できる絶妙な内向きポイントデザイン。掛けた魚に主導権を奪われず、確実に取り込む為の強度を有する、ピアスフックで培ったオールベンドデザイン。トレブルフックの宿命と言えるフックポイントのルアー本体や障害物等への断続的な接触でも、フックポイントが鈍りにくく鋭さが長続きするような耐摩耗性特殊鋼材サイバーメタルの採用。
実践を通して見えて来た理想の形状と素材に、タントラムコントロールに採用した異次元のフッキングパフォーマンスを持つTCコートを採用。RYUGIの持てるノウハウを惜しみなく注ぎ込んだ、至高のトレブル。
出典:リューギ
冬から春の定番アプローチの1つが、ビッグベイトのデッドスロー展開だが、そこにもう1つ。
ここ最近リリースされたばかりのアイテムが、バスロイドJr.タブー。
バスロイドジュニア・タブーはその名のとおり今までのビッグベイトでは攻略が難しかったヘビーカバーをもろともしない回避力を手に入れた新ジャンルビッグベイトです。
その理由はフィッシュデバイス製『FDガードシステム(PAT)』を搭載したことで、驚異的な根掛かり回避力を獲得。これによりカバーの中での首振りアクションが可能になりました。
タブーはリップにイージーワンタッチ機構を搭載しているので、FDガードを工具なしで簡単にその場で取り外しが可能。
出典:イマカツ
今回ミハラが使用したのは製品前のプロト(薮田プロの手作り)。
製品版のタブーにはリップ脱着式でFDガードが付属。
フロントボディは折れ角が広がることで、より左右の動きが発生させやすくなる。
リアボディのジョイント部、手作り版は輪ゴムで固定しているが、製品版はエラストマーダンパーが付属。
状況に合わせたセッティングに変更できるのが、製品版のタブー。
ダンパー有無の折れ角イメージは、こんな感じ。
昔からのデカバスパターンとして君臨するデッドスロー展開は、ラインの重さで泳がせるイメージ。
水温や使用ラインでルアーの浮力や浮き具合も変わるため、マメに調整することで魚の反応しやすいレンジまで送り届けやすくなる。
ハードベイトでありながらソフトベイト的な使い方で一撃ビッグを引っぱりだせるのが、ヤブロイドこと、バスロイドJr.タブーのデッドスロー展開。
薮田プロのチューンドモデルは完全ワンオフモデル。
状況変化に合わせてリップの脱着や折れ角調整もしやすいのが、バスロイドJr.タブー。
薮田さんの解説動画はコチラ
今江さんの解説動画はコチラ
別ベクトルで春バスを刺激するのが「デカさ」と「重さ」
ミハラの経験上、特に早春にかけて多いのが、デカいバスほど「ルアーのデカさ」に反応することと、「リグの重さ」に反応すること。
ルアーのサイズはまちまちだが、ウエイトは重たい方が反応度合いも変わってくるとのこと。
今回ミハラが投入したのが、ハドルギル5.8inchにフットボールヘッドG2を合わせたモノ。
最適サイズにリデザインしたハドルテールと深いリブが、心地よい引き抵抗をもたらしてくれるフラットボディの大型スイムベイト、それがハドルギルです(釣果写真は5.8インチを使用しています)。
上下対象のボリューミーな薄楕円形ボディで、ネイルシンカーをどこにでも刺しやすいボディ構造を実現。そしてハドルテールとボディの最適解バランスが、絶妙な引き感と瀕死のスパイラルグライドフォールを生み出します。
ハドルギルが得意とするのはノーシンカーに近いネイルリグと、誘導式シンカーを使用したフリーリグ。深いリブを持つボリューミーなボディはスイミングするだけでバスに強くアピール、直後のグライドフォールが瀕死の食べ頃フラットフィッシュを演出します。
ハドルギルは一見ワームに見えますが、設計思想はジャバロンと同じく完全にスイムベイト。集魚力、ノーシンカーでのキャスタビリティ、スイミングパワー、水噛み性能に重点を置いたスイムベイトとしての能力を研ぎ澄ませたギル型フラットベイトなのです。
水中で気泡をはらみ続けるほどに深いリブに設計しながらも、同時にネイルシンカーをどこにでも入れやすい構造を実現し、バスの口腔内で折りたたまれやすい限界の肉厚さに設計。フッキングのよさとスイムベイトとしての使いやすさ、そして巻き感を両立した理想的なフラットスイムベイトに仕上がっています。
出典:イマカツ
ハドルギルシリーズの最大モデル(3.9、5、5.8inch)で、フットボールヘッドG2は21gを使用。
フットボールヘッドTGの第2世代モデル
シンカーとフックの間に接続具を介さない為、セットしたフック、ワームが安定し、スナッグレス性能が向上。
ワーム自体のアクションも安定する。 ストレートリトリーブによる、安定した中層スイミング、シェイキングを伴うミドスト系アクション、意図的なボトムスタック&ハングオフを意識したリアクション、真下へと落下するフォールを生むフットボールヘッドTGの第2世代モデル”フットボールヘッドG2″出典:リューギ
フックはリミットの#5/0をセレクト。
温故知新。
日本において、ワイドギャップオフセットフックが主流となっている昨今。
今、あえてRYUGIは、一昔前まで主流であったナローギャップオフセットの必要性を訴える。軸線の短さから来る、パワーロスの少ないフッキングレスポンス。スッポ抜けを減らす、アウト気味のフックポイント。ナローなシルエットがもたらす、カバー抜けの良さ。スキニーシルエットのワームにセットした際の一体感。
これらの性能に、RYUGI的フック論を注入。フッキングのダイレクト感を殺さず、しかしながら、フックに掛かる負荷を極力分散する丸みを持たせたベンドデザイン。サイバーメタルの採用による、耐変形強度の向上と、貫通パワーロスの低減。
TCコート採用による、貫通性能の向上。どんな状況でも使える訳ではない。ただ、限られた状況下において、
類い希なる性能を発揮するこの手のフック。至近距離でカバーをテンポ良く打つ際。また、ロングワームでのリギングでは、この性能が光る。
バスへのアプローチが多種多様化する今こそ、必要なツールだろう。出典:リューギ
三原節の府中湖編や東条湖編でも披露した使い方や食い方によるフックの掛かり具合。
食い方もシビアな紀の川バスに合わせ、フックはリミットを選択。
ヘッド部に重さがある分、静と動にメリハリを利かせやすくなり、ボトムバンプやズル引きで余韻の残る動きが発生しやすいイメージ。
大きなシルエットと瞬間的なアクションが合わさってバスも思わず口を使ってしまう。
次は真逆! 細身のシルエットで訴えかける展開
戦術した重たいリグの真逆になるが、より魚系に寄せて反応を見たのが、ジャバロンスーパーリアル150のリーダーレスダウンショット。
超リアルなシルエット&カラー、多彩なアクションと万能のリグ性能。クリアウォーター無双のリアルジャバロン!
最大の特徴は縦方向にセットされたリアテール。 オリジナルジャバロンに比べアクション自体は小さくなりますが、 細かくタイトなシェビーアクションに変化するため、 「より本物に近いリアルさ」という面では 圧倒的にスーパーリアルがアドバンテージを持ちます。
もちろんジャバロンの遺伝子を受け継いでいるため、ノーシンカー、テキサス、ダウンショットリグ、 ネイルリグ、ジグヘッドリグ、ヘビーキャロライナリグ等、あらゆるリグに対応する万能ルアーです。
出典:イマカツ
そのバスが一体どのシルエットに対して反応しやすいのかを知るうえで、平べったいモノをみせたあとに試しておきたいのが、魚っぽいモノ。
シンカーはDSリングドデルタTGの2.7g。
様々なリグやルアーウェイトとして使える多目的シンカー。
ウェイト表記で使いやすく、高い感度と素早い沈下性能、根がかりしづらい形状を持つ【DSデルタTG】。ハリス止め式だった【DSデルタ TG】のカン仕様が、この【DSリングドデルタ TG】だ。カン仕様にすることでラインとの結節をしっかり行える為、ファイト中などのシンカーのみのロストを低減させる事が可能となる。また、シンカー直付けリグや、フリーリグ等でも使用する事が出来る。ルアーのスナップやスプリットリングに装着すれば、浮力調整用ウェイトとしても使用する事が出来る。多目的な使用が可能な、高性能シンカー。タックルボックスに忍ばせておくと、何かと重宝するシンカーである。
出典:リューギ
フックはリミットの#6/0。
温故知新。
日本において、ワイドギャップオフセットフックが主流となっている昨今。
今、あえてRYUGIは、一昔前まで主流であったナローギャップオフセットの必要性を訴える。軸線の短さから来る、パワーロスの少ないフッキングレスポンス。スッポ抜けを減らす、アウト気味のフックポイント。ナローなシルエットがもたらす、カバー抜けの良さ。スキニーシルエットのワームにセットした際の一体感。
これらの性能に、RYUGI的フック論を注入。フッキングのダイレクト感を殺さず、しかしながら、フックに掛かる負荷を極力分散する丸みを持たせたベンドデザイン。サイバーメタルの採用による、耐変形強度の向上と、貫通パワーロスの低減。
TCコート採用による、貫通性能の向上。どんな状況でも使える訳ではない。ただ、限られた状況下において、
類い希なる性能を発揮するこの手のフック。至近距離でカバーをテンポ良く打つ際。
また、ロングワームでのリギングでは、この性能が光る。
バスへのアプローチが多種多様化する今こそ、必要なツールだろう。出典:リューギ
平べったいモノは無視したのに、魚っぽいモノにはスゴく反応する。
また、その逆の時もあるが、魚が見える撃ちは試しておいてソンはない。
リグ自体が軽めだが、シンカーがコレしかなかっただけなのはココだけの話。
基本的にはカバーや岸沿いに撃ったり、ボトムで軽く転がしたり揺らしたり。わりとフィネス寄りな使用法。
撃つのではなく巻くストロングパターン
シャローで水温が上昇したあとにミハラが様子を見たのが、ジャバロン160。
今さら語ることのない実績を持つオフセットスイムベイト型高比重ワーム。
ついに伝説のスイムベイト型高比重ワーム、ジャバロンが復活。
素材感が命。イマカツ創業直後に開発され10数年にわたってロングセラーを続けてきたジャバロン。一旦ジャバロンネオとしてリニューアルされたが、全国各地のビッグバスハンター達から元祖ジャバロン再販希望の熱い要望が続出。ついに型も素材も工場も昔のままで、完全復刻が実現しました。
出典:イマカツ
再販希望の熱い要望で完全復活したジャバロン。ミハラは160を愛用。
フックはピアスフックTCの#5/0をセレクト。
高貫通・高強度 第二世代型ピアスフック
全体的に曲線を描く特徴的なワイドギャップシルエットと、バイト時にワームをズレさせる為の特殊ワームキーパー採用で、高い強度とフッキング率を誇るピアスフック。 特にノーシンカーやテキサス、キャロライナなど、スイミングやフォール、ボトムステイなどを主体とした釣りで定評のあるこのフックを、開発当時では採用出来なかった貫通力を向上させるコーティング技術“TCコート”で強化したのが、この《ピアスフックTC》だ。後悔の残る釣りは、したくない。その為に、出来る限りの手を尽くす。RYUGIの想いがこもった第二世代フック。是非、体感して頂きたい。
出典:リューギ
ミハラいわく、ジャバロンにはアゴコイルが付属していて、それをセットしてやればキャスト時の身切れも抑えられる。
アゴコイルはジャバロンの下あごにネジ込み、ムダな部分はカット。
そのコイルの中にフックを刺し込めばOK。
通常のオフセットフックなら、こんな感じでセット完了。
ピアスフックTCの場合、特殊ワームキーパー(プライヤーで短く詰め済)をアゴコイルに絡ませれば、非常にズレにくいセッティングが可能。
オフセットセッティングできるジャバロンで、自重とパワーのある160。
対岸のカバーにネジ込んで表層直下をクネらせながら巻いてくるだけ。
この時期になるとジャバロンの表層直下巻きは水面爆発バイトの期待しかない。
カバー周りやカバー奥、また浮きゴミでほかのルアーがトレースできない時はオフセットのジャバロンもストロング!
ミハラのジャバロン解説動画はコチラ