かわいそうなぐらい改造されたレイジーナインの理由とは?
サイトでデカバスを見つけた時に投入する予定でミハラが持ち込んだのは、レイジースイマーの9inch。
普段のオカッパリでは大きなBOXを持ってこないミハラだが、今回はレイジーナインを持っておきたいため、ちょうど収まるVS-3020NDDMを持参。
レイジースイマー9inchは、レイジースイマーシリーズ最大のモデル。
スイムベイトでありジャイアントベイトでもあるレイジーナインだが、このサイズにしか反応しないモンスターも存在するため持ち込んでいた。
圧倒的存在感と圧倒的集魚力。使い勝手を極めたビッグスイムベイトの真打ち登場!
レイジースイマー9インチは究極のデッドスローリトリーブでも振り子のようにしっかりと左右に尾を振り、強力な水押し集魚パワーを発揮する、動きも見た目も超リアルなフローティングスイムベイトです。
ロングキャストでのデッドスローリトリーブはもちろん、サイトフィッシングでの『飛ばし』(鋭いジャーク)を使うことで、並のビッグベイトには反応しないクレバーなビッグバスでも反応させることができます。
初期設定はフロントに3/0トレブルフック付きのフローティング仕様。お好みでリアに1/0トレブルフックをアシストフックとしてセットできます。ボトムにルアーを置きたいときはバッファローホーンフック(別売)のご使用をおすすめします。
フロント3/0、リア1/0のフック装着状態で、基本は腹部にネイルシンカーを総重量4~9g前後を刺すことでサスペンド~デッドスローシンキングに調整できます(※大型のインナーコアを内蔵しているため浮力に差が生じます。また水温など環境の変化により挿入するネイルシンカーの重さは多少前後致します)。
出典:イマカツ
そんなレイジースイマー9inch。ミハラが改造したのはコチラ!
アイを先端部(口元)に埋め込んで接着剤でガチガチに固定(※改造は自己責任でお願いします)。
フックはワイヤーリーダーを使用してサイドフック仕様にチューニング。
フックはピアストレブルの#2を使用。
出典:リューギ
ウエイト調整は現場で行うのが三原節。
水温などの環境やタックルセッティングで変わるため、フォールの姿勢と速度を見ながら調整あるのみ。
頭から沈まないよう、ネイルシンカーは腹側と胸ビレに刺してバランスを調整。
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このチューンドレイジーナインをワンド入口で見かけた推定ロクマルにアプローチ。
バスが身を寄せていたのは通称・玉ねぎことフィルターユニット。
このフィルターユニットがうまく流れを遮る所がバスのポジション。
こういった場所は腹フックでは引っかかるし、定点を探ったあとは沈めずに浮かせて回収したい。
そういったことを想定してアイ位置の変更とサイドフックに改造したとのこと。
水中まで見えなかったため、ミハラのカバンをフィルターユニットと仮定して解説してもらった。
レイジースイマーはスイムベイトだが、基本的に巻くのではなく置く!
しっかり動かすのは、魚の視界に入れてから。
もしバスの距離が縮まればこちらの間合いで仕掛けていけるが、この時は距離が縮まらなかった。
この距離が縮まらなかった理由は、ルアーがデカいということ。
この反応を見る限り、押し通しても逆にプレッシャーを掛けるだけ。
そこで即座にギルソフト130にローテ。
ギルソフト130はミハラのブランド「WAZAMONO」ブランドのギル型スイムベイト。
三原直之が今までトーナメント、取材、プライベートあらゆる場面で数々のビッグバスを釣り続けてきたギルロイドJr.とレイジースイマー。この二つを得意とする三原が自身のブランド「WAZAMONO」の第一弾に選んだのがギル型ジョイントスイムベイト「ギルソフト130」。
低水温期に止めて食わせるのはもちろん。ジョイント構造にしたことでスイムベイトでは希少な左右ダートアクションを実現。連続で行えばソフト素材では難しいハードルアーのような左右への首振りアクションも可能。これにより速い動きに食ってくるハイシーズンでも使える、オールシーズン対応ギル型スイムベイトが誕生しました。
ギルソフトの最大の狙いは体高のあるギル型ルアーの泣きどころフッキング率の大幅な向上。ギル型ハードプラグであるギルロイドJr.はバスが吸い込んだ際にどうしてもボディの体高とフックが障害となり口の中に入り切らず、頭に歯型だけが残った苦い経験を三原は何度も味わいました。これを解消するために三原が出した回答がソフトマテリアル化です。
ソフト素材なのでバスの口の中に折りたたまれて入りやすく、フックもボディに固定されているので邪魔にならない。見た目には各ヒレを立体的かつリアルな造形に作り込むことが可能になり、止めて食わすことが多いギルソフトには大きなアドバンテージ。特に胸ビレはあえてボディと一体成型せず後付することで見た目のリアルさに加え水流にピリピリと反応します。腹ビレは「針先は隠れない」が「フックの大半は隠れる」構造になっており、少しでもバスに違和感を感じさせず、フッキングの邪魔にはならないよう設計されています。
デフォルトは#2のトレブルフック付きのフローティング仕様。腹部にネイルシンカー(総重量1g前後)を刺すことでサスペンド~デッドスローシンキングに調整できます。(インナーコアの浮力には差が生じます。また、水温による影響もあるため、ネイルシンカーの重さは多少前後します。)
出典:イマカツ
持ち込んでいたギルソフト130は2カラーだが、片方はそのままで、もう片方はサイドフック仕様。
合わせているフックは、ともにピアストレブルの#3。
キャッチ率を上昇させる事で、釣れるルアーを創り出す。RYUGIトレブルのフラッグシップ。
いくら良いルアーだったとしても、フックのせいで魚が掛からない、獲れないのでは全く意味が無い。トレブルフックについて、もっともっと考えて欲しい。トレブルフックに求められる性能とは何か?魚がルアーにアタックした際、フックポイントが魚体に触れやすくする為のワイドゲイプ。ポイントが触れたその一瞬で、魚体に食い込もうとするような刺さりの良さ。アワセたパワーをしっかりと、素早く貫通力に変換できる絶妙な内向きポイントデザイン。掛けた魚に主導権を奪われず、確実に取り込む為の強度を有する、ピアスフックで培ったオールベンドデザイン。トレブルフックの宿命と言えるフックポイントのルアー本体や障害物等への断続的な接触でも、フックポイントが鈍りにくく鋭さが長続きするような耐摩耗性特殊鋼材サイバーメタルの採用。
実践を通して見えて来た理想の形状と素材に、タントラムコントロールに採用した異次元のフッキングパフォーマンスを持つTCコートを採用。RYUGIの持てるノウハウを惜しみなく注ぎ込んだ、至高のトレブル。
出典:リューギ
使ったギルソフト130はサイドフック仕様。
その理由はレイジーナイン改と同じで、底に置くため。
この時、魚は風が吹く方向(下流向き)に頭を向け、スポーニングではなくフィーディングを意識。
それもそのはず、この場所には食おうとして逃げられたのかは不明だが、歯形の付いたウナギが潜んでいたことも発覚。
風と流れの向きが異なるため、魚がいる所へのアプローチが非常にややこしい状態で、ルアーはそのまま沈めることができない。
ここでミハラが気にしていたのが、ルアーよりもラインの存在。ラインは魚に当てたくないし、ラインが流されるとルアーも流される。
この場所からベストな位置にルアーを入れるには、ルアーだけ流れに乗せてドリフトで送り込まないといけない。
何度かトライしてみてもよいが、河川でデカバスと遭遇するチャンスは少ない。
それならば、魚がいるうちに興味を示すモノを投入する方が可能性は広がるはず。