たくみが初場所で最初の1尾を特に大事にする理由
この魚が「たくみづけvol.4」ロケのファーストフィッシュ。初場所での1尾目は大きなヒントのカタマリ。
その理由は、魚から得られる情報が何より大きいから!
反応があったエリアも大事だが、釣れた魚体の濃薄によって、陽が当たる場所にいたのか、それともシェードにいたのか、浅い場所なのか、深い場所なのかも分かってくる。もちろん魚の体型でも状態は読み取れるが、ダメージの有無は魚の体色で、ある程度の状況判断が行える。
体温をあげるため体色を変化させることもあるが、バスのポジションを読み解くには第一歩の大きなキーワードになる。
特に平野部のため池になると狙いドコロは二極化でズバリ、岸沿いのカバーか沖の深場! 絞り込みやすくてよいが、勝負できる時間は短い。この中で効率をUPするなら、少しでも「正解エリアの近く」を狙いたい。
カバーかオープン場か
冷え込みがキーとなる晩秋から初冬は、冷えた朝こそ放射冷却の影響を受けにくい岸沿いのカバーが狙いドコロ。
ただ、沖に張りだしたカバー下ではなく、岸沿いカバーの最奥(足元)までデカい魚ほど入りやすくなる。
複数のブッシュが折り重なった所ほど、冷え込みがキツくなるとホントに足元まで魚が入っていることが多くなる。不用意なアプローチじゃなく、食わせと取り込み最優先のアプローチが必要!
朝に冷え込んでも魚は暖まってから動きだすが、たくみの経験上、そういった魚はニュートラル状態で非常に釣りにくい。食っても口が半開き状態でバイトするため、バイトがあっても甘噛みで抜けやすい。これはロケ時も同様の事例が発生した。
そして、カバー絡みでもインレットの流れが当たるエリアにエサがリンクしていたため、時間が経つごとにインレットの沖に広がるオープンエリアで反応が目立ちはじめた。
この状況で的確にフックアップまで持ち込んだのは、食わせる要素をさらに高めたオープン場中心の柔軟なベイトフィネス攻めだった。