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たくみづけ シーズン2 伊藤巧にクギヅケ!たくみづけVol.4(晩秋~初冬ため池オカッパリ編)

【たくみづけvol.4】Taku Ito的パワーフィネス最新事情

たくみのパワーフィネス講座

たくみといえばこの釣り方。オカッパリでもボートでも、フィールド問わずに持ち込むアプローチが「パワーフィネス」。関東の房総半島リザーバーのレンタルボートアングラーから生まれた釣り方。

日が経つごとに洗練されているパワーフィネスだが、ここではパワーフィネスの基本をたくみに解説してもらった。

 

パワーフィネスの動作・誘い方

基本は障害物にラインを持たせて、カバーの真下一点で誘い続けること。動かし方はシェイクでOK。

強靭なロッドとPEラインのアドバンテージがキワ立ってくる。

カバーの真下で誘い続けるが、いきなりブチ込んで動かしては見切られたり嫌がられるので、まずは水面直下から誘ってやることが大事。

片手でラインをたぐりながらシェイクし続けて、ラインの遊びを少しずつ手で送り込んでルアーを上から順々に下のレンジまで刻み、表層、中層、ボトムと誘いながら落とす。

ラインは張ったままシェイクすればOK。バスの目も前でルアーをホバリングさせてやるイメージ。

ボトムまで探ったらボトムで最低2秒ほどステイ。中には底べったりの個体もいるため、ステイは獲りこぼししないためのフォロー。そして次のカバーにシフト!

 

カバー奥からの回収法

カバーの奥まで探るパワーフィネスだが、いくら太くて強いPEライン、強靭なロッドといえども、まったく引っかからないわけではない。

速く巻いてしまうとルアーが勢いでクルっと巻き付いたりするため、回収時は焦らずゆっくり巻いてやればルアーは簡単に戻ってくる。

 

アタリの取り方は「手」を活用

パワーフィネスはロッドの感度でアタリを取るのではなく、ラインテンションの違和感でバイトを感じ取るアプローチ。そのため、ラインは常に手で添えるように持ったままが基本。

ラインを手で持つことで、対岸のカバーはもちろん、ルアーが目視できない最奥やカバーの真上からでも魚のアタリは違和感としてダイレクトに感じることができる。もしラインが引っぱられたり、落ちていかない場合は即フルパワーフッキング。

普通なら臆するカバーでもバイトチャンスを引きだせるのが、パワーフィネスの特権だ。

 

パワーフィネスの狙いドコロ

たくみが展開するパワーフィネスの基本的な狙いドコロを紹介。

代表的なのは「ブッシュカバー」。

目につくオーバーハングや雑草など、ラインを持たせることが可能なカバーはすべて狙いドコロ。

 

 

ブッシュ以外でよく目にする沈んだ枝なども格好の狙いドコロ。ラインを引っかけやすくて誘いやすく、魚も付きやすい。

ショボく見えても奥行きがあったり、立地条件によっては魚が入れ替わりで入ってくる好ポイント。

 

ウイードや浮きゴミなどが被さるマットカバーはラバジなどでも撃つ場所だが、もちろんパワーフィネスでも好ポイント。水面より下は空洞なので浮いているモノを利用して表層から徐々に落とし込んでいけばOK。周りよりも水深があったり、ほかのカバーが絡んでいればなおグッドといえる。

記者は日の当たる影と呼んでいるが、日光を遮りながらも暖まりやすいので、水温低下が進む晩秋以降はかなりオイしい狙いドコロ。

 

ため池でも代表的な水生植物だが、雑草系カバーよりも背が高いので、引っかけやすく、根本の上層からゆっくり落とし込むことが可能。

ただ、引っかけて誘う時はあまり周りのカバーをムダに揺らさないよう優しくシェイクすることが大事!

 

水面に覆いかぶさるように張りだすツル系ブッシュは、水面ギリギリまで伸びているが、実際は水中まで入っていない。なので、狙いドコロとなるのはツルの下の空洞部! なので、着水したらルアーが見える程度の水深で沈めすぎずに水面直下をシェイクし続けること。

ツルの場合、真下に何もないので魚がルアーを見つけて浮いてくることがあるので、ある程度水面直下で誘って、何もなければ少しずつ落としていく。ツルの下は空洞部なので、すぐに沈めるとPEラインを魚に気づかれやすい可能性が高いことも頭に入れておきたい。

曲がりくねって伸びるツルは、わりと弾力もあるのでラインを持たせやすいが、回収する時は巻き付きやすいのでやっかいな存在。

 

パワーフィネス基本タックル編

たくみがパワーフィネスで使用するロッドが、ご存知「ジャングルスピン」。ロードランナーヴォイスでヘビーカバー特化型モデルのスピニングモデル。

出典:ノリーズ

今回は遠投も視野に入れて700JHSを使用したが、ベーシックな680JMHSもラインナップ。ともに、たくみのパワーフィネスを支えるロッド。

身体に負担が掛かりにくい軽量仕上げで屈強なブランクが特長のモデル。

ロードランナーヴォイス ジャングル 700JHS

パワーフィネスのメッカ、房総ダム群のエキスパートからの要望で生まれたのが「700JHSジャングルスピンヘビー」。まずキャストから簡単ではない使い手を選ぶ暴剣は、使いこなせば最強の剣と成り得るアイテム。680JMHSにプラス4インチし、モンスターバスを警戒させない遠投性と、高所からの吊るしでもミスらないフッキングストロークを確保。しかも1パワーアップさせたブランクをさらにファストテーパーとすることで、バイトの瞬間からフルパワーでフッキングが可能。それでいて自重は680JMHSと同等で操作性は軽快。モンスターに照準を絞ってパワーフィネスを撃ち切るエキスパート向けアイテムです。

出典:ノリーズ

ロードランナーヴォイス ジャングル 680JMHS

ハイプレッシャーでナーバスになり、ヘビーカバーの奥深くに隠れたビッグフィッシュを仕留めるパワーフィネス。求めたのはその攻め込みの極限。スモラバをメインとしたライトリグを、空中のカバーを突き抜けるように撃ち込むためのスピニングセッティング。ブッシュ越しでも細かくシェイクするための強いティップ。カバー対策の太いラインと太軸フックでもしっかりとフッキングできて、しかもバラシを抑える強靭なバット。高精度なピッチングを撃ち続けられるショートセパレートハンドル&チタントルザイトガイド。「ジャングルスピン」がビッグフィッシュの安全地帯を奪います。

出典:ノリーズ

リールはドラグをフルロックでき、軽量で頑丈なモデルがベスト! ラインで違和感を感じ取ったら即フルパワーフッキングできるトータルバランスも大事。

ラインはPEラインが絶対!

パワーフィネスは専用設計のロッドはもちろん、生命線であるラインは必ずPEラインを使用。号数は1.5号か2号で、たくみが今まで使用していたPEラインをピックアップ!

シーガーPEX8ルアーエディション(8本撚り)の1.5-2号。

【高強力】グランドマックスPEの8本組を採用し、強度を徹底追求。
【高感度】当社PEシリーズで最高クラスの低伸度を実現。
【高視認性】巻きスピードの把握しやすさ、アタリの取りやすさを追求したカラーを採用。
【バリュープライス】コストパフォーマンスを徹底追求。

出典:シーガー(クレハ合繊)

 

また、今回のロケで使用していたのがシーガー・完全シーバス フラッシュグリーンの1.5号。

当社PEシリーズ最強のシーガーリミテッドPEを採用し、強度・対摩耗性に優れたラインです。遠投性能を重視した8本組で仕上げました。シビアなゲームに対応する0.6号から河口、サーフのビックフィッシュ狙いの1.5号までをラインナップ。天候・時間帯を問わず見えやすいフラッシュグリーンカラーを採用。

出典:シーガー(クレハ合繊)

ともに高強度で視認性のよいPEラインのため、好みで選んでもらっても問題ナシ!

 

使用ルアーはカメラバの4gとスイッチオントレーラーの組合せ

たくみがパワーフィネスで使用するルアーは、カメラバ4g。ほぼ一択! トレーラーは、たくみが手掛けたスイッチオントレーラー。

もはやトーナメントシーンでは欠かせないフィネスベイトとなっているスモールラバージグ。その繊細さを備えたままベイトフィネスタックルでカバーへ攻め込み、ビッグフィッシュと渡り合うことを可能にしたのが「カメラバ」。生命感のあるスライドフォールとボトムでの倒れにくさを狙ったオリジナル形状のヘッドを、樹脂タングステンにすることでボトムコンタクト感が向上。小さいながらもアピール力を持たせる硬めのスカートをエビ系フォルムにカットすることでナチュラルな存在感を作り出します。カバー攻略を前提にしたウィードガードのセッティングを施し、フックはビッグバスに負けないための細すぎないオリジナルフック。ベイトフィネスはもちろんスピニングタックルでもフッキングできるバランスです。「カメラバ」のネーミングは関東屈指のメジャー&カバーレイク“亀山ダム”のビッグフィッシュを相手に開発されたことに由来します。その実力をぜひお試し下さい。

出典:ノリーズ

メジャーレイクやトーナメントなど、バスが簡単には口を使わない状況下でも結果を出せるパワーフィネスの釣り。スモラバをカバー最奥に撃ち込むこの釣りにおいて、より攻めたスポットでより食わせのアプローチをするためのトレーラーベイトが「スイッチオントレーラー」。 太く短いボディは、パワーフィネスで重要な“適度な水押し”と、ショートバイトでも口の中へ吸い込みやすい“一口サイズ”を両立させるための最適なバランスを追求しました。 基本的な使い方であるスモラバのトレーラーとしては、ボディ全体に配置した5つのアームが個々のアクションで存在感を強烈にアピールします。また、大きなフロントアームは、スモラバのキャストスピードをあえて抑え、的確にカバーのピンスポットにキャストすることを可能にします。応用的な使い方として、テール部をカットしてオフセットフックに逆付けするセッティングでは、スモラバトレーラーではなく“虫ルアー”としても威力を発揮します。パワーフィネスをやり込んできたからこそわかる必要な性能を詰め込んだ、攻めと食わせを両立するフィネスベイトです。

出典:ノリーズ

 

この組合せで使用するが、ラバーは少し短くカットして、トレーラーのズレを抑えるためにTCキーパーを追加。これでワームをセットすればほぼズレない。

このパッケージの使い込み方を見れば、どれほど愛用しているか分かるはず。

フックに熱収縮させて使用するワームキーパー。
熱を与えると本体が収縮すると同時に、内側の接着剤が溶け出し、フックにしっかり固定される。
チューブ先端は二又で、ワームの固定力が強い。 逆側はゆるいテーパーカットになっており、ワームセット時にワームを切り裂きにくい。
ジグヘッド、ラバージグ、スピナーベイトのトレーラーキーパーとしても使用可能。

出典:リューギ

ちなみに、スイッチオントレーラーはキャストが難しいパワーフィネスのアプローチを簡単にしてくれるギミックが詰め込まれている。

そのギミックとは、2本の長い足。アクション時に動くだけではなく、キャスト時の空気抵抗を大きくして飛行速度を落としてコントロールさせやすくなる。

さらに、フォール時は閉じたままだが、水中でシェイクすると開いて水平姿勢を保ちながらシルエット変化を起こし、一点でホバリングもさせやすくしてくれる。

カメラバの特性と、たくみのコダワリが詰め込まれたスイッチオントレーラーの特性が相まって、パワーフィネスをさらにやりやすくしてくれる。

 

難攻不落なカバーこそデカバスの居所!

誰もが躊躇するガッサガサのヘビーカバーは、プレッシャーも掛かりにくいし、いざ撃っても獲れなければアプローチの意味がない。特に条件のよい難攻不落のヘビーカバーほど、狙い通りに食わせるパワーフィネスの独壇場となる。

たとえヘビーカバーが対岸でも足元でも、臆することなく狙い撃ちできるのが、パワーフィネスの特権! 獲るためには、確実に食わせることが最重要。

食わせてしまえば、あとはタックルのアドバンテージを信じて寄せるだけだが、バイトがあれば即フッキングしてカバーから引きずりだすことが獲るための条件。パワーフィネスは激ピン撃ちでデカバスと一対一のタイマン勝負!! デカバスを手中に収めるには一瞬の油断も許されない。

たくみづけvol.4では起死回生の50㎝をパワーフィネスでキャッチしてくれたが、50㎝のトロフィークラスといえども掛かりドコロを見て、たくみも反省していたほど。一番硬い所に刺さっていた。

ぶっちゃけ理想は、口の奥にカメラバがロック状態で掛かっていることで、この掛かり方だとヘタすればフックが曲がる恐れもあるそうで、日々進化させて追求しているアプローチだからこその反省点といえる。

この日は朝の状況を加味して魚の動きを予想して何気に吸い込まれるようにシャローカバーの足元をチェックし、瞬間的なチャンスを捉えてくれた。パワーフィネスだからこその、まさに技アリな価値ある1尾。

このサイズでもフッキングして一気にゴボー抜きでランディングできるのが、パワーフィネスセッティングのアドバンテージ。

基本的な使い方や攻めドコロを理解することで狙い通りにデカバスを手中に収めることができ、想像以上に新しく強烈な武器になるのが、たくみ流パワーフィネスだ!!

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